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英国医学研究留学記

初夏のロンドン

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あっという間に11日間の日本での滞在が終わり、昨日、ロンドンへ帰って来ました。本当はちょっとゆっくりしてから仕事に復帰したかったのですが、そうも云っておれないので、英国へ帰って来た翌日の今日(20日の月曜日)から仕事をしています。夕方になり、ちょっと時差が出て来て頭がぼーっとして来ました(笑)

仕事のみするために一時帰国したため、多くの方々に不義理をしてしまいました。オフでの帰国ならば、写真で知り合った方々などにも連絡を取ってお会いしたり出来、それは楽しかっただろうなと思います。研究上、時間があれば出来ればお会いしておきたかった多くの方々を時間の関係上お会いする事を断念し、どうしても会っておかねばならない方々とだけしかアポイントメントをとることが出来ませんでした。僕のブログを読んで気になっていらっしゃった方々には、ご無礼の段、平にご容赦いただけますと幸いです。

前回(2年前)の帰国時は、未だ僕の研究チームは僕一人だけでしたし、あの時は古巣の師匠の研究室に「実験をさせてもらいに来た」ので、ロンドンを離れても研究作業は継続していた事からあまり意識しなかったのですが、今は複数人数のチームで研究を進めていて、英国を離れている間の研究の進捗状況も気になって仕方が有りませんでしたし、慣れ親しんだ大阪で母校の◯阪大学に居てさえも、なぜか「アウェイに居る」感じがビシビシしていましたので、今回の一時帰国は、「自分の現在のホームタウンはロンドンである」と云う事をまざまざと認識させられた一時帰国でした。異国の地であっても、住めば都なのでしょうね。

滞在中は、一日だけぱらぱらと雨が降りましたが、ほとんどが晴天で、天気には恵まれラッキーだったと云えますが、それが却ってめちゃめちゃ気温が高くなる原因となったのか、暑くて暑くて仕方が有りませんでした。何せ今のロンドンは最高気温が15〜20℃程度で、東京にいても大阪に居ても九州に居ても最高気温が25〜28℃ほども有りましたから、10℃の気温差(さらに日本は湿度も高い)は体に結構こたえました。7月に小児循環器領域の国際シンポジウムに招待講演のシンポジストとして招待していただいてますが、天候を考えるとやや憂鬱な気持ちになりました。妻から英国へ帰って来る時の服装には寒いから気をつけてとメールで注意するように云われていましたが、やはり帰って来てみると、(秋から春までは雨ばかりで暗くて陰鬱ですが)夏場の今のロンドンはとても快適ですね。

今回の一時帰国は、色んな分野の研究者や、循環器小児科の先生方、そしてかつて研修医時代に指導していただいた先生方にお会いし、そういった方々とinteractすることで、とても刺激を受け、研究に対してもインスパイアされて帰って来ました。貴重なお時間を割いていただいて僕の研究上の相談やbrain stormingにおつきあいくださった先生方には、感謝申し上げたいと思います。また、東京と大阪で将来ある若い循環器小児科の先生方とお話しする機会があり、その瑞々しいまでの活気と熱意にも大変に刺激を受けました。元気のよい彼ら/彼女らを見て、日本もまだまだ捨てたものではないなと思いました(←こう思う時点で、すでにおっさんですが)。一番の収穫は、色んなところで自分の研究を紹介するセミナーをしましたが、どこへ行っても(手前味噌で恐縮ですが)僕の研究内容が好意的に受け入れてもらえて、何より「面白い」「将来につながりそう」と云っていただけた事でした。これは自信につながりますね。あとは論文として早く世に出す事ですので、自分のチームを鼓舞しながら、早くそこまでこぎ着けるようにがんばりたいと思います。

研究所のセミナーにお昼に参加する際に、研究室を出てちょっとキャンパスの中庭をぶらぶらすると、英国の春の代名詞、ブルーベルの花も咲いていて、とても美しい光景が広がっています。目に優しいこの季節の英国の景色を眺めながらぶらぶら出来るのは、とても贅沢な瞬間です。

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テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2013/05/20(月) 17:38:04|
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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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