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今日は一段と冷え込んでいます。今朝のBBC Breakfastでも、天気予報で「ようやく冬が来た」と言うくらい、この冬は暖かめだったのですが、霜も降りていて底冷えがするようです。そうはいってもNYやBostonのように氷点下10℃とか20℃とかには決してなりません。今日の最高気温は8℃ほど、最低は3℃でした。
週末からなんだか慌ただしくて、更新できずにいました。
昨日は、年2回行われているLondon Heart Development Meetingという研究会に参加してきました。これは以前から何回も紹介してきましたが、言うなれば「どのようにして心臓が正しく形作られるのか(先天性の心臓の奇形の原因を研究すると言い換える事もできます)」「心臓を再生するために必要な幹細胞の知識は何か」を考えるオタクの会です。毎回、欧州最大の小児病院、Great Ormond Street Hospitalに併設されているUCLの研究所、Institute of Child Healthで行われます。
会の世話人であるTim MohunさんとPaul Rileyさんのお二人は、ロンドンに来る前から少し面識があったため、ロンドンに来たらすぐに彼らが「仲間に入れよ」と誘ってくれました。研究者同士の垣根の低さ、ざっくばらんさは、海外研究の醍醐味の一つでしょうね。日本は学会一つとってもコネやお友達サークルがあって、その輪の外の人はなかなか中に入れません(僕が常に輪の外だったから不平を言う訳ではありませんけど、笑)。
今回でこの研究会は11回目。4年前に参加し始めた時には総勢で20人位しか参加者がいず、せいぜいロンドンとオックスフォード、ケンブリッジの研究者が集まる程度でしたが、年々、参加者も増え、広域から人が集まるようになりました。昨日も狭い部屋に人がいっぱいで、椅子が足りなくて床に座って聞いている人もいるくらいでした。
1年ほど前からお二人からこの会で僕の研究内容を紹介/発表してほしいと頼まれていたので、今回は機が熟してきたので発表できますよと、オファーに答える事にしました。30分の持ち時間でこの4年間で僕がやった研究で判った事のいくつかをプレゼンしました。できるだけシンプルな話にしようと腐心したおかげもあってか、いろんな方から面白かったと言っていただけ、手応えを感じられたのは収穫でした。研究上の事で、いくつか僕の研究には有益な裏話も仕入れる事ができたのも、良かったです。
今朝は、午前中いっぱいが医学部1年生のPBLで、止血のメカニズムと血友病に付いて、学生たちの討論に加わり教えてきました。分野外の事を思い出すのはちょっと手間がかかり時間を取られますが、1年生はなかなか夢がいっぱいあって、話をしているとこちらも元気になってくるのが不思議です。まだ大学生になって間もないので、要領をかます事のみに神経を尖らす輩が見当たらないのも、そういう気分にさせてもらえる原因かも知れません。2年生ともなると、「世の中なめとんな~」と思うのが、たいてい1~2人混じっています。午後からは研究室でやらないと行けない書類仕事と実験をこなしています。
テーマ:雑記 - ジャンル:日記
- 2011/12/06(火) 14:26:57|
- 英国
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