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英国医学研究留学記

Vienna day2(1)

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GRD2 ISO400 f9.0 1/2000s
ウィーン滞在2日目。この日は朝からシェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)に出かけました。宿からの最寄りの地下鉄の駅、Museums Quartier駅からU2線でKarlsplatz駅へ。そこでU4線に乗り変えてSchönbrunn駅で下車です。駅からは歩いて10分ほどで宮殿にたどり着けます。

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GRD2 ISO80 f7.7 1/1000s
ここは、女帝マリア・テレジア(Maria Theresia)の夏の宮殿でした。「美しい泉」という語源を持つこの宮殿は、16人もの子供を産んだマリア・テレジアの末娘、マリー・アントワネットがフランスに嫁ぐまで過ごした宮殿としても有名です。
独特の山吹色は「マリア・テレジア・イエロー」と呼ばれ、高貴な色とされています。ウィーンの町中のいろんな所で見かける色合いです。

驚くなかれ、現在は宮殿の一部が「アパートとして貸しに出されている」のだそう。借り手はいくつかの条件をクリアーしないと住めないそうですが(もちろん、勝手な改装も不可)、修理やセキュリティーの心配はしなくて済みそうですよね(笑)。公務員などが主に住んでいるらしいです。

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GRD2 ISO80 f5.6 1/500s
近づいてくると、こんな感じ。ベルサイユ宮殿と比べるととても質素。僕はベルサイユのキンキラした雰囲気よりも、こちらの方が品があって好ましく思えてしまいます。宮殿ですから、豪華であることに変わりはないのですけどね。

中に入るにはいくつかの見学プランに分かれています。僕たちは一番ベーシックなGround TourとHofburg城も見学できるSisi Ticketというチケットをファミリー割引のチケットで購入。基本的に音声ガイド(日本語あり、だったと思う)がこれについて来ますが、せっかくなので英語でのガイドさんに案内してもらうツァーにしました。質問できますからね。詳しくは公式HPを参照。
http://www.schoenbrunn.at/en/home.html
残念ながら、館内は撮影禁止な上に、小さい鞄は見逃してくれますが、僕は飲み水などを詰め込んだデイ・パックを背負っていたので、入り口でクロークへ預けるように言われてしまいカメラも預けさせられてしまいました(なので、中の写真は無しです。すみません)。

シェーンブルンに行ったこの日も最高気温は32度ほど。宮殿ツァーのガイドさんに、「この暑さは、どうよ?」と聞いたら、僕たちが訪れた前の週は、最高気温が15度ほどしかなかったそうで、8月の後半に30度を超える日が続くというのは、やはり普通じゃないとのことでした。

しかも、宮殿内は空調が無くムシムシしていて、主立った40の部屋を説明を聞きながら見学し終わった頃には、暑さで皆へろへろになってしまいました。涼しい(いえいえ、むしろ寒い)ロンドンに慣れきって、すっかり暑さに弱くなってしまったようです。

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GRD2 ISO80 f9.0 1/800s
宮殿の裏手の遠くの丘の上に見えているのはグロリエッテ(Gloriette)。対プロイセン戦の勝利と戦没者の慰霊の為に立てた記念碑なのだそうです。上に、帝国を象徴する巨大な鷲(鷲はハプスブルグ家の紋章)が翼を広げています。今はここにはカフェが有って営業中。でも、とてもそこまで歩いて行く気力は子供たちには無かったので、遠くから眺めるだけでした。宮殿内の見学だけでも、結構な距離を歩きます。

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GRD2 ISO80 f4.5 1/250s マクロ
見学が終わったらちょうど昼時。おなかが空いたというよりも、暑くて喉の乾きの方が強かったです。宮殿内のカフェで一服。娘が選んだパフェもおいしかったですね。チョコレートが良いのかな?


Schloss Schönbrunn - Google マップ

テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

  1. 2011/09/09(金) 22:21:37|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:4
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コメント

2枚目、4枚目は広角が活躍してますね。(^^
今も住めるというのは驚きです!
二条城や桂離宮に間借りするような感じでしょうか?(ちゃうか^^;)
考えただけで緊張します。(^^
  1. 2011/09/10(土) 14:54:51 |
  2. URL |
  3. satothing #7UVZ4oV6
  4. [ 編集]

satothingさん

シェーンブルン宮殿、初めてではないのですが、じつは借りて住んでいる人がいるというのは初めて知りました。学生の時に来た時の英語力の無さか、それとも、音声ガイドではなくて実際にガイドさんが案内してくれるガイドツァーに参加したから良かったのか。

そうですね、桂離宮に住んでいると考えるとすごいことですけど、住むのに緊張しますね、確かに(笑)。
  1. 2011/09/10(土) 22:02:40 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #-
  4. [ 編集]

こんばんわ~

マリーアントワネットの宮殿ですか...超ゴージャスな雰囲気が遠目にも伝わってきますv-20
白と黒とイエローの組み合わせも気品があります
この超ステキな宮殿に住めるなんてびっくりv-405
普通に寝たり本読んだりするだけでも幸せな気分に浸れそ~
ヨーロピアンサイズのパフェおいしそ~ですけど...後ろの方々がいいお天気の昼間っからビール飲んでるっぽいですね~
  1. 2011/09/11(日) 10:53:22 |
  2. URL |
  3. yo #vYXebdWU
  4. [ 編集]

Re: こんばんわ~

yoさん
ベルばらのおかげで、マリーアントワネットにちなんだ場所は、多分日本人には人気と思いますが、この宮殿はナポレオンが泊まった部屋が有ったり、もちろんマリア・テレジアが一番自分の好みに合わせて改築しているので彼女にまつわる部分が大きいです。ミュージカルで日本人にもなじみが大きくなったエリザベート(愛称はシシー)にまつわるモノも多数展示されています。
satothingさんのおっしゃる通り、住むには根性が要りそうです(笑)。でも、修理とかは多分宮殿維持のための財団もしくは税金で直してくれそうですよね。貸し出しているのは、ガイドのおばさんによると、やはり維持費の確保という点も大きいようです。
お昼からビールは、欧州で休日やバカンスを過ごす態度の「基本」かもしれませんね。日本人は「昼間から」と思いがちですけど、こちらではそういう抵抗感は全くないみたい。yoさんも、先々の旅先の候補に、欧州で優雅な欧州風のバカンスを、いかがです?
  1. 2011/09/11(日) 11:27:03 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #-
  4. [ 編集]

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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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