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英国医学研究留学記

Vienna day1 (3)

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Stefflの側では、観光用の馬車(Fiaker;フィアカー)がたくさん待機しています。町中で観光客を乗せたこれに出くわすと、なかなか旅愁を感じます。一台に4人乗れて、40分ほどでだいたい相場は50~60ユーロくらいのようですが、実は一度も乗ったことがありません。今回の旅でも結局はパス。

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聖ステファン寺院から歩いて5分ほどのところには、モーツァルトが「フィガロの結婚」を書き上げたときに住んでいたアパートが有ります。僕が学生の頃に訪れたときには(今から18年ほど前)フィガロ・ハウスと呼ばれていましたが(写真がアパートの入り口に相当するところで、アパートの2階がモーツァルトの部屋)、今はモーツァルトの博物館としてかなり改装されてしまっていて、モーツァルト・ハウスと名称も変わっていました(あまりの外観の変わりように、入り口で「フィガロ・ハウスがこの辺に有ったはずだけど????」とモーツァルト・ハウスの職員に質問したら、ここですよと言われて正直驚いてしまいました)。
時の流れを感じますが、昔の方が情緒が有ってよかった気がします(資本主義の常とはいえ、ちょっとあまりに観光用アトラクションとしての要素が前に出すぎて、若干萎えました)。

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フィガロ・ハウス改めモーツァルト・ハウスをチェックした後、ちょうどおやつタイム、小腹もすいて子供たちも喉が渇いたというので、オペラ座の側まで退散することにしました。再びケルントナー通りに出て、今度は来た道を南方に向けて引き返します。
ウィーンでは昔からお花を習慣的にプレゼントするのが普通で、あちこちに花屋さんが有ります。妻曰く、「新地みたいね.....」←ちょっと、違うぞ!(-"- )

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で、お目当てはここ。やってきました、ホテル・ザッハー(Sacher Hotel)。もちろんお目当ては元祖ザッハー・トルテ(Sacher Torte)。
( ̄¬ ̄)ジュル

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ダブル・エスプレッソとザッハー・トルテ。ウィーンはどこのカフェで飲んでも、コーヒーがうまい気がします。奥にミネラル・ウォーターのコップが見えますが、コーヒーを注文するとチェイサーとして必ずミネラル・ウォーターをつけてくるのがウィーン風です。
ちなみにウィーナー・コーヒー(日本語にするとウィーンのコーヒーとなりますが)なるものは存在しません。それはコーヒーに生クリームをのせたものに対して日本人が「勝手に」名付けたもの。これに近いのは、Einspänner(アインスペナー)。コーヒーにホイップしたクリームが乗っています。メジャーなのはエスプレッソ(こいつが一番安い)かMelange(メランジェ;モカに泡立てたミルクを入れたもの)でしょうか。

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ケーキ(Kuchen;ドイツ語でケーキはクッヘン)の名前は忘れちゃいましたが、シェリー酒かなにかに漬け込んだチェリーとクリーム、チョコの取り合わせがとてもおいしかったケーキ。ザッハー・トルテよりも妻が気に入った一品。

今回はカフェ・ザッハーに入りましたが、(ロンドンではうまいケーキを食べさせるところが少ないのですけど)ウィーンは、基本、どこで食べてもおいしいです。
( ̄ー ̄)b

一服して英気を養った後、チェック・インをするために、一度宿へ帰ることにしました。

Google Maps Vienna 3
歩いた道を、赤矢印で示してあります。

テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

  1. 2011/09/03(土) 18:18:44|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:6
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コメント

イイですね、せせこましい日本、大阪と違って優雅です。 ザッハトルテ!そうですよね、ドイツ語ですよぬ。なかなか勉強になるウイーン編です。
  1. 2011/09/03(土) 22:54:13 |
  2. URL |
  3. tak+ #-
  4. [ 編集]

馬車、イイですね~。沖縄で水牛車に乗るのとまた違いますね(当たり前!)

フィガロハウスがモーツァルトハウスに?何だか不思議。。。人気があって分かりやすいのが良いのでしょうか。

そしてケーキ、美味しそうです。ビターな感じなのでしょうか。
奥さま一押しのケーキがとってもそそられます(^¬^)
花やさんもどことなくオシャレ。
  1. 2011/09/04(日) 00:40:42 |
  2. URL |
  3. kaotti1 #Oob10Koc
  4. [ 編集]

tak+さん

ウィーンの街自体はあまり大きな街では有りませんので、郊外のウィーンの森などにでない限りは、(街の外観は欧州のもので大阪とは異質ですけど)あまり「広さ」とかは感じませんね。ただし、「欧州らしい洗練さ」とかは漂っていますし、何よりも音楽の都の空気感を求めて来ている観光客が主体ですから、待ち行く人たちも上品でどことなくゆとりがありますから、そういう意味では日本では味わえない空気感でしょうね。日本は何にせよせかせかしていますね。
  1. 2011/09/04(日) 11:06:01 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #-
  4. [ 編集]

kaotti1さん

怒濤の3連書き込み、ありがとうございます!

フィガロ・ハウスは、昔来たときには外観は「普通のアパート」で、ええっ、ここの2階に上がっていいの?とためらうほどの感じでした。今は、入り口も博物館風に変えられてしまっていて、ものすごく「ここやでぇ、観光地やでぇ、よらな損やでぇ」と自己主張していて、ちょっとねぇ~って思いました。昔を知らなかったら、そうは思わなかったでしょうね。

ザッハー・トルテは、そんなにビターではないですね。ひたすら甘いです。結構日持ちするそうで、(僕はしませんでしたけど)日本に向けて発送もしてくれるそうです。
以下のページで注文してみます?20~40ユーロくらいですね(通販の値段も現地でうっていた値段も、同じみたいです)
http://shop.sacher.com/Original-Sacher-Torte?XTCsid=alcj0pqb23iqo1v94l7uptvl95

花屋は、屋台の花屋があちこちに有るんですね。背景を知っていると、新地や南の繁華街のもの(ホステスさんなどにプレゼントするための花屋)と一緒にしちゃぁいかんでしょうね(笑)。
  1. 2011/09/04(日) 11:24:32 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #-
  4. [ 編集]

こんばんわ~

馬車は目線が高くなるしスピードもゆっくりだから写真を撮るにはいいですよね
ただ観光案内と考えると言葉が通じないとどうしようもありませんv-388
お花がいっぱいなのはいいですね~
ヨーロッパの街はお花がよく似合って絵になります
ザッハトルテもケーキもおいしそう~
外国だととんでもなく甘い場合があるんですけどウィーンは日本人にも合う感じがします
  1. 2011/09/04(日) 12:22:06 |
  2. URL |
  3. yo #vYXebdWU
  4. [ 編集]

Re: こんばんわ~

yoさん
馬車、乗られたこと有りますか?僕は一度も無いんですけど、優雅そうなのでどこかで試してみたい気持ちは有るんですけどねぇ。ドイツ語でしゃべられると厳しいのですけど、英語だったらなんとかなるかな。
欧州は、特に公園はとてもきれいに花が整備してありますね。
ウィーンのケーキはおっしゃる通りで、日本人好みと思います。大味になりがちなアメリカやオーストラリアと違う点ですね。
  1. 2011/09/04(日) 19:19:10 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #-
  4. [ 編集]

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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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