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英国医学研究留学記

大型粒子加速器


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昨夜のBBCニュースから。
スイスのジュネーブ郊外のフランスとの国境に建設中だった世界最大の大型粒子加速器 (Large Hadron Collider) が稼働し始めたと大きく報道されていました。
こいつでプロトンを衝突させて、ビッグバン直後の状態を再現し、質量の起源とされているHiggs bosonなどの存在を確かめるのだとか。
数学を知らないので僕には量子力学を直接的に理解する事が出来ないのですが(残念)、こういう記事を見るとすごくロマンを感じます。
しかし、こういった純粋科学に此処まで巨額なお金が投資されている事にも、驚いてしまいます。
ちなみにPeter Higgsは英国人なんですね。

研究は、基礎生物学に於いても論理的推論が大変に重要ですが、臨床医学となるととたんに経験学的な要素が大勢を占めてしまいます。
つまり理屈じゃない事が余りにも多い。
こういった論理的推論から導きだされた結論が実際の世界(宇宙)に矛盾していないかを実験で検証すると言うのは、物理学ならではではないのかとちょっと憧れますが、もしかすると知らないからそう思うので、隣の畑が青く見えるだけなのかもしれません。
医師も、みなから羽振りの良い仕事だと思われがちですが、知ってしまうと決してそんなことは無く、僕は自分の子供たちにはとても奨められませんし、僕の弟も実際に僕の医師の時代の生活実体(収入も含め)には驚いておりました。
ただし、やりがいのある仕事だと言う事だけは、胸を張って言えますが。

BBCの報道は科学の進歩を期待する論調が主に見えましたが、大衆向けの新聞「Metro (地下鉄の駅で毎日無料で配られています)」では、概ね同じ様に科学の進歩を強調しているものの興味を引かせる記事にするためか、実験よってブラックホールが出来て地球そのものが吸い込まれる可能性があると指摘する情報筋があると、どこの誰かの発言かは出さずに記事が書いてありました。
ほんとに計算によってそのような「場(フィールド)」が出現する確率が出てくるんですかね。
それならば、その計算を行った科学者の名前を出すべきだと思うのですが。
報道としては、内部告発と違うので情報源の保護は必要無いはずですから、やはりこういうやや不安を煽る記事を書くなら責任の所在を明らかにした報道にすべきで、個人的にはこういった書き方はNGだと思います。
でも、欧米の新聞は、たとえ大衆紙であっても記事には記事を書いた記者の名前が記事の最後に必ず明記してあるので、日本の新聞よりはずっとましかも知れません。

写真ではポルシェよりも手前の自転車に乗った人の方が大きくぶれて、「速そう」です。
こちらでは、いわゆる大阪で言うところの「ママチャリ(チャリは自転車の事)」はなくて、自転車はオフロードかオンロード(レーサー仕様)の高そうなやつしか見ませんが、自転車で旅行している人、自転車で通勤している人がすごく多いです。

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ブラックホールについて。
どうやら日本でもそういった報道がされているらしいですね。
元ネタをたどったら、ナショナル・ジオグラフィークのページにたどり着きましたが、ここではきちんと科学者のコメントが載せられていて、やはり日本の新聞報道よりも公正さは上なんじゃないか(偏見?)と思ったりしました。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/09/10(水) 10:13:20|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

期待

Dr.Kenさん、こんにちは。
大衆向けの新聞「Metro」、懐かしいです。3年ほど前にある映画祭会場で無料で配られていたものを持ち帰ってきていたことを思い出しました。そう言えば当時街中がStar Wars Episode Ⅲで染まっていたことも思い出しました。今も目の前にありますが、海辺で初夏を過ごしたせいか、すっかり小麦色に焼けています。もちろん小麦色になったのは「Metro」君です。i-278
それと、...
今朝ほど新聞整理しながら記事をながめていましたら、2008年(平成20年)9月11日・日経新聞に、欧州合同原子核研究機関(CERN)が日本の研究者も参加し行ったノーベル賞級の発見があると期待されている「世界最大の加速器稼動-質量の謎 解明期待」という記事があり、その横に、勤務医不足の解消のために(大学既卒者を対象に大学医学部ではなく、地域の中核病院がグループを作って運営し病院で働く医師を養成する)「勤務医養成校(メディカル・スクール)」導入 地元定着を狙う-という記事がありました。こちらも期待されているようです。
研究者としてのキャリア・パスを志すDr.Kenさんにも*期待*がかかっておりますね。
がんばってください。i-234
  1. 2008/09/19(金) 02:39:28 |
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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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