英国医学研究留学記

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SSC programme dissertation

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GRD2 ISO80 f2.8 1/125s マクロ(レタッチ済み)
今日は朝はからっと晴れ渡っていましたが、午後から雲が多いです。気温は相変わらず15℃以下とちょっと肌寒い。週間天気予報では、週末に向けて徐々に平年並みの気温(18℃前後)に戻る模様との事。

ゴードン・ブラウン首相が昨日正式に辞意を表明しました。これにより、自民のニック・クレッグ党首も労働党との交渉の席に付くものと思われます。自民が保守党と組むのか労働党と組むのかによって大きく変わることになりますが、労働党と組んだ場合は2党で下院の過半数には至らないためにさらに少数の政党とも組む必要があって、難航しそうな気がします。結局は保守と自民の連立になるのではと思います。いずれにせよ、保守のデービッド・キャメロン氏にしろ自民のニック・クレッグ氏にしろ、日本の党首と比べて若いです(2人とも僕と同い年なんですよね)。

学生実習の論文提出が終わり、今度はStudent Selected Component (以下、SSC)programmeと呼ばれる実習の雑用をこなしています。これは、学生が自ら勉強するテーマを決めて、それに付いて勉強した事をプレゼンしたりエッセイを書いたりしてもらうモノで、医学部2年生のこのコースのチューターを拝命して3名の学生の面倒を見ていました。以前から何回か時間を守らない問題学生がいると、ぶつぶつ「ぼやいて」いた例の実習です。
http://ukresearchlife.blog17.fc2.com/blog-entry-382.html

2年生を対象とするこの実習では、(1)学生がなにか病気を一つ選んで、(2)それに付いて勉強しスライドを使用してプレゼンをする、(3)その病気に絡んだ新しい治療法や原因の究明を目的とした基礎研究の論文を一本精読し、その論文に関してエッセイを書いて提出する、ことが求められています。僕が所属している研究室は、一応心臓を研究のターゲットにしている研究室なので、3人とも心臓の病気について選んでもらい、それに絡んだ基礎研究の論文を、本人の興味を聞いた上で中身がしっかりとした適当なものを数本僕がセレクトし、その中から学生本人に選んでもらっていました。

プレゼンは3月末に終わっていて、そのスライドも本番前に一度見せてもらって手直しをしています。
http://ukresearchlife.blog17.fc2.com/blog-entry-460.html

今度は4月末にエッセイ(dissertation)の締め切りがありました。大学の事務から自分が面倒を見ていた学生君達のエッセイが届けられて来ますので、それを読んで期限内までに採点しないと行けません。

受け持ちの3人の学生達に、「提出前に、見て欲しければ見てやるから」と連絡したところ、一番まじめな子は、素直に見て欲しいからと彼の原稿をメールで送って来ました。彼の書いた内容は、まあ正直言うと「いまいち」だったのですが、素直にヘルプを求めて来たので、どういった内容を書くべきかを指示した上で、一部僕が最低限必要な箇所を手直ししてやりました。おかげで(だいぶ僕の文章が入っていますが)必要な項目はすべて満たす事になって、採点上は良い点がつくことになります。

2人目のそこそこの学生さんは、プレゼンのスライドを見てやると言った時は、忙しくて関われないので済みませんが結構ですと言って来ていましたので、今年はこのコースの履修を諦めたのかと思っていました。今回のエッセイを見てやると言う申し出も、大変にありがたいがなんとかするからとの返事でした。僕はもう諦めたのとばっかり思っていたのですが、ところがどうして、すごく立派なきちんとした文章のエッセイを提出していて、かな~り見直しました。びっくりです。
( ̄0 ̄)
もう少し読み込んでから点を付けようと思っていますが(特に文章の盗作が無いかどうかもキチンとチェックしないといけません)、なかなか好印象です。いい点数になりそうです。

さてさて、時間を守った事のない問題の学生君ですが、今回の僕の事前に見てやるとのメールには全くレスポンスがありませんでした。で、提出されたエッセイはと言うと......、ざっと見た感じ、う~ん、箸にも棒にもかからない出来。読んだ論文の意義どころか目的も理解できておりません。
(ノ`Д´)ノ ==== ┻━┻
ばかだなあ、提出前にコンタクトをとってくれたら、上に書いた一番目の学生の様に「救ってやる事」が出来たのに......。何回か目を通した上で最終的に採点してやろうと思いますが、いままでの「ネガティブ」な印象を全て目をつむってやることにしても、彼の提出したエッセイの中に「良いところを見つけるのが難しい」です。評価項目を順番に採点しないと総合でどうなるか判りませんが、「不合格」臭いです。ま、自業自得なんですけどね.....
(-"- )

テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2010/05/11(火) 16:15:30|
  2. 英国
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<政権交代 | ホーム | 一段落>>

コメント

医者の卵君たちにもいろんな性格の人がいるもんですね。
彼らが一人前の医師になってもその性格を持ち続けることを考えると、病気の時は一人の所見を鵜呑みにせずに何軒か病院をあたった方が良さそうだと思いました^^

蛇足ですがKenさんの文章は人に読んでもらうことを前提に書かれているので内容がすっと頭の中に入ってきます。
これは意外と出来ないことなんですよね。
  1. 2010/05/12(水) 02:58:05 |
  2. URL |
  3. 成記 #7daZ1kYE
  4. [ 編集]

お珍しい南国風レタッチですね。なんだか宇宙にロックオンしたパラボラアンテナみたい。

英国の政権交代はスピーディーですね。あっという間に変わってしまうんですね。
政治の空白がなくて良いシステムですね。日本では、自民最期の3首相なんか
完全に空転、空白でしたね。せめてボスザルくらいの責任感、指導力を持って欲しいです。

> 文章の盗作が無いか  最近はほんとうにコピペが横行してるそうですね。
私も卒論では、先達の書籍から多々考え方をいただいちゃった口ですが
自分のテキストに替えることで当然そこに自分の考えが入りましたから
まだマシだったと思っています。コピペはさすがにアカンですよね。
  1. 2010/05/12(水) 14:51:36 |
  2. URL |
  3. kk #1jhbtX.k
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

成記さん
これで驚いたら、日本の医学部の学生の実態(学生だった頃の自分も含めて)を知ったら、気絶しそうになると思いますよ(笑)。

「良い医師になれるかどうか」は、学生時代にまじめに熱心に勉強して来たかどうかとは、僕の意見ではあまり相関が無いと思います。例えば、医学部を成績優秀で卒業しても、心臓マッサージなどの蘇生をしている最中の患者さんに投与する抗生剤の心配を真っ先にする様なセンスの持ち主は、厳然としているのです(実話です。蘇生しないと行けない状況を先ずは打破しないと、抗生剤など無意味ですから、打破するために今何が出来るのかを考えて即行動しないと行けないはずなのです)。もちろん、良い医者の範疇には、正しい医学的判断が出来、適切な処置をキチンと行える高い技術を持っている事だけではなく、患者さんの立場に立って気遣えるこころも有しているかどうかも含みます。様は、卒後すぐの数年感に、如何に高い志を持って研鑽に励めるかにかかっているのじゃないかと思います。

もちろん人間のやる事なのでエラーはつきものですから、セカンド・オピニオンは大事なことと思いますし、当然の患者さんの権利でもありますね。

文章はお恥ずかしい限りです。実は昔から「国語」は苦手でした。文才は無いですが、(日本にいた時も含めて)研究費申請書類を作成する際に「わかりやすく」書くことに神経を使って来た事が、もしかすると役立っているのかもしれませんが、ブログの文章は息抜きでもあるので、あまり時間をかけて練ったりしていないんです。
  1. 2010/05/12(水) 17:58:31 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #-
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

kkさん
政権は交代しましたが、まだまだ政策についてはこれから上がって来ると思われます。
日本違って「本当に大きく変わり得る」のがすごいことに感じます。
日本はクレイジー・キャッツの「無責任一代男」じゃないですが、官僚にも政治家に対しても、「如何に重要な政策決定に対して、個人が責任を取らなくて済むか?」という仕組みが巧妙に作り上げられているのではないかと思ってしまいますね。

コピペは前後の脈絡が無くなる事が多いので、直ぐに判る事が多いそうですね。
最近は、盗作文章を見つけるためのソフトも有るらしいです。

学生本人達が、引用とは違うコピペは犯罪に近い行為だと自覚が無いと困るので、大学ではそういったことは無い様にと学生にはキチンと盗作に関する教育も施している様です。
コピペが見つかれば、英国の大学では「退学」です。
日本でもそれくらいの事をしてしかるべきと思います。
驚くのは、100ポンドくらいで、こういったレポートやエッセイ、小論文の「代筆屋」が横行しているらしい事です。
ネットで検索すると、出てくる出て来る代筆屋が。
僕の学生のは、多分大丈夫です(彼らの提出した文章で100ポンドも取るなら、これは詐欺ですね)。
  1. 2010/05/12(水) 18:09:03 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #-
  4. [ 編集]

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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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