英国医学研究留学記

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目的意識

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GRD2 ISO100 f5.6 1/500s
昨晩の天気予報では土曜日の今日は天気が崩れる予報でしたが、一転、朝からいい天気に恵まれました。
気温はやや低めでしたが、日没前まではまずまずの天気。
夕方から下り坂で、これを書いている夜の10時ごろには、やや激しい雨が降っています。
明日の日曜日はあまりよい天気は期待できない様です。

昨晩のBBCニュースで、ロシアの鉄道の脱線事故の報道ではテロの可能性を強く示唆する報道内容だったのですが、今日になって、ほぼテロに拠る爆破事件と断定できるとの報道。
BBCに拠れば、可能性が高いのは、(チェチェンを含む)北コーカサスの兵士かプロ・ナチグループの国粋主義過激派とのことです。
武器に拠る暴力に拠って主義主張を押し通そうとする(しかも無抵抗の一般市民を無差別に攻撃の対象にする)行為に、空恐ろしい思いがします。

昨日は、医学部の医師にはなれないコース(医科学)を履修している学生が、来年の春から3ヶ月程の研究室配属の実習で、僕の行っている研究に付いて興味があり、出来ればうちの研究室を選択したいので話を聞きたいと言うので、オフィスまで来てもらって話をしました。
実験の経験は無いとの事でしたが、やる気は有りそうでしたし経験が無いのは織り込み済みだから、うちの研究室を希望するならば来ても大丈夫と話をすると、かなり安心した様でした。
あまり専門的な話をしても多分判らないと思うので、研究の概要と目的・意義だけは理解してもらおうと勤めましたが、一応通じたようでほっとしました。
益々興味が出て来たと言って帰って行きましたが、本当に実習に来るかどうかは未定です。年末年始のお休み中に少し勉強しておきたいと言うので、関連事項の論文を数編紹介しておきました。別件でもう一人、興味があると言って来ているのがいます。
少なくとも、消去法で期限ギリギリになって仕方なくコンタクトしてくる学生とは違って、積極的に自分の興味のある研究室に出向いて話を聞きたいと言う学生の姿勢には好感が持てます。
日本では、最近、このように自分で目的意識を持って動く学部生・大学院生は絶滅危惧種に近いくらい、数が減った気がします。特に「大学院大学」化して大学院の定員をどんと増やしてからの大学院生にそう感じる事が多くなりました。ひょっとすると、従来は大学院には来なかった人材が、モラトリアムの延長で「定員が空いているから」大学院に来てしまう様になったとの感が拭えないのです。

事業仕分けで研究環境に対する議論が紛糾していますが、大学学部および大学院の教育内容・システムをもっと中身の有る物にする事、やらないと行けない研究としなくて良い研究の吟味をコネとかつまらない既得権益にとらわれずに公平に行う(公平な研究費の配分を行う事)透明性の高いシステムにするための自浄努力は必要と感じています。アカデミアの側にも、もっと努力は必要でしょう。個人的には、研究と教育に対して投資をしない国は滅びると思っていますが、今までの日本国内のシステムが現状で良いとも思いません。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/11/28(土) 22:17:33|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

こんばんは。
これは。。。上に鉄道が通っているのですか?
煉瓦造りがいい感じですね^^

やる気のある若い人ってやっぱり見ていても気持ち良いですよね。
仕事柄色んな人に会って色んな人と一緒にお仕事をしますので、若い人とも話す機会があります。
時々懸命に話を聞いて質問してきて自分の言葉にして、頑張って説明している姿を見ると嬉しくなってきます。
頑張る人にはやはり協力してあげたいなぁって思いますね。

私自身、今までは好景気も不景気も頭の上を素通りしていたように思います。
バブルもあんまり関係なかったような。
今、デフレで色んなものがお安くなるのは短期的には嬉しく思いますが長引くとこれで大丈夫なんかなぁって不安になります。
景気の冷え込みはいつか自分にも回ってくるような気がして。。。いや、回ってきているなぁ。。。じわじわと。
消費税の5%の件も確かに気になっています。
私、どうしても主婦目線が出てくるので、目先の事を考えがちなのですが、これはもうちょっと上げるか何かしないと福祉等もどうしようも無くなるんやろうなと恐くなってきます。
ケンさんが仰るとおり、研究と教育、科学や文化に対しては投資をしないと大変なことになるとも思いますし。。。
こう書いているとお先真っ暗みたいなんですが。。。私に何が出来るんだろうかと無い頭で思案中です。う~んv-16

  1. 2009/11/29(日) 08:49:06 |
  2. URL |
  3. kaotti1 #Oob10Koc
  4. [ 編集]

kaotti1さん
写真は地下鉄が地上を走っている区間の高架です。煉瓦でアジが有ると言えば聞こえが良いですが、見方を変えればただ古いだけとも言えます。先日は雨風が強い日に、路線に木と落ち葉が有って、急遽運休になりますと言うことがありました(笑)。
英国も明るい話題が未だ少ないのですが、日本も心配ですね。皆がこのままで良いのだろうかと肌で感じているのは間違いない事だと思うのですが。少なくとも、僕たち一線で頑張っているつもりの研究者達には魅力のある国にはなっていない事は事実でしょうね。高福祉国家にしたいなら、やはり消費税は20%近くまで上げて税収を確保しないと、難しい気がします(英国は今は暫定的に15%に下げられていますが、基本は17.5%です)。
是非に長期的視点に立った「戦略」が感じられる政策(もちろん経済も含めて)を見てみたいと願っています。
  1. 2009/11/29(日) 22:50:45 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

こんばんは

>研究と教育に投資をしない国は滅びる
ほんとうにそのとおりだと思いますし、日本がそのまま
あてはまっているようで危機感をもっています。
日本政府に国家観とか国家戦略がないのは今にはじまっ
たことではありませんが、現在のように危機の状況にあ
あるとき、それが国の浮沈を決定してしまうのかもしれ
ません。
イギリスもけっこうしんどいのではないでしょうか。
  1. 2009/11/30(月) 08:40:37 |
  2. URL |
  3. 風 #q4UduRVA
  4. [ 編集]

コメント、ありがとうございます。

風さん
ご訪問&コメント、ありがとうございます。
どうも民主党もあまり確固とした戦略が無いのじゃないかと言うことがはっきりして来ました。もっとも、自民党にも戦略は感じられませんでしたから、どっちもどっちなのですが、科学政策に関しては自民党の方が理解が有ったような印象が有ります。ただし、政権交代のどさくさで補正予算で麻生政権がやろうとした先端研究費の採択研究課題を見たときにはがっかりしましたから(少なくとも生命科学領域は談合で採択課題が決められたかのような印象が拭えませんでした)、自民党だから良かったとも言えません。
科学予算も問題ですが、日本の研究畑も日本人的な独特の体質(日本語の壁によって海外からの侵入に護られている事、コネが優先して決められている様にしか見えない教授選考と研究費配分など)を根本的に見直さないと、費用対効果は低いままと思うのです。

いずれにせよ、教育と研究は未来への投資ですから、公平で実のある配分は別個に考えるとして、ハコモノ行政と同列で扱われるのは、ちょっとなあと感じました。今英国にいる僕には、現在の日本の研究費に関しては全く関係がありませんが、母国である日本の将来を思うと、寂しい思いがします。海外に住んで初めて、僕たち日本人が思っているような存在感は今の日本には無くて、有り体に言うと「全く相手にされていないに等しい」ことに気づかされました。本当は、国民もマスコミも政治家も官僚も、もっと危機意識を持たないと行けないのだと感じています。

英国の経済ですが、未だに失業率も高く、四半期のGDPもマイナス成長のままです。基礎科学研究費に関しては、英国の税金による研究費の配分は、8つの学術会議が担っています。政府系のこの学術会議の研究費は、日本と違い不況だからといって減るどころか、むしろ予算は増やされているのです。しかしながら、税金ベースの研究費以外に、Welcome trust, British Heart Foundation, Cancer Research UK, Arthritis Research Campaignといった寄付をベースにした研究費を分配している民間団体の研究費が不況で目減りしている分、政府系の研究費への競争率は現在かなり激しいものになっています。ちなみに、日本では国民の寄付に拠る研究費はほぼ皆無で、企業が行っている研究助成がありますが、英国のWelcome trustなどと比べて額が非常に小さいので、話になりません。Welcom Trustなどは2000~3000万円/年を3年ないし5年まで一件の採択された研究課題に対して助成してくれますが、日本の企業の研究費は多くてせいぜい一件が総額(年あたりではないですよ!)100万とかです。参考までに、理学部生物や医学部の大学院で、一人の大学院生がこつこつとまじめに研究を行えば、切り詰めても一人あたり年間200~300万くらいは研究費が必要なんですよ。
  1. 2009/11/30(月) 21:57:01 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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