英国医学研究留学記

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クレーム

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今日は朝からすばらしい天気でした。
雲一つない空で、気温もあまり寒くない。
大学に行くと、写真では判りづらいかもしれませんが、春に咲く花(多分、梅かプラム系)が何を勘違いしたのか咲いていました。
これとは別の、桜の木も少ないですが花をつけています。
それだけ今年の秋は暖かいのでしょう。
昨年は10月に雪が降りましたし、今頃は霜が降りたりなど朝方の路面の凍結も多かったことを考えると、えらい違いです。

今朝は、水道会社のエンジニアが家に来ることになっていたので、それの対応をしてからゆっくりめで仕事に行きました。
実は3週間前に水道料金の半年分の請求書が届いたのですが、請求額が900ポンドを越えていたため(これはあり得ん、一年でだいたい300~400ポンドくらいかなあ)、水道会社にいったいどうなっているのかと文句を言っていました。
電話では、水道漏れが無かったか?と聞くくらいで(実はお風呂の排水用の配管からの水漏れは有りましたが、配水管の漏れは水道メーターには影響ありません)、特別に向こうからは何もしてくれません。
一応、配水管だけど漏れが有ったと伝えると、「水道料金の見直しのためのクレーム用紙を送るから、それで手続きしてみて」、でおしまい。
この国のこういった誰でも出来る作業(メーターの数字を読んで記録するなど)を受け持つ従業員は、インテリジェンスに問題があるケースも多々あるので、請求書に記載がしてある水道メーターの読みが間違いだったらばかみたいだと思い直して、先週、自分で水道メーターを見てみると、どうやら30XXを36XXと読み間違えていた様でした(確かに水滴がプラスチックのカバーについて読みにくいのは確かだったのですが)。
そこで、先週末にもう一度水道会社に電話をして、「お前達、メーターを明らかに読み間違えているから、もう一度係をよこしてメーターを読んでくれ。僕がそれに立ち会うから」とお願いした所、本日、水道会社のエンジニアがメーターをチェックしにくる事になった訳です。

それで結果がどうだったと言うと、今日来たエンジニアも、「こりゃ明らかにメーターを読み間違えているな。お前の言う通り、ゼロと6を明らかに読み間違えている。」と同意してくれました、それどころか、今年の四月の水道メーターの読みよりも今日の数字は少ない数字で、最初からいい加減な読みだった可能性も出て来た訳ですが、どうもそのエンジニアが調べたところによると、メーターそのものが壊れている様でした。来てくれたエンジニアはなかなかナイスな兄ちゃんで、メーターも新しくするけど、請求書も(多分、家族構成から平均的な水道消費量の予測で)新しいものが発行されると思うと言って、帰って行きました。

それにしても、日本ならば、非常識な料金ならばクレームがついた段階で「会社の方が調査してくれる」と思うのですが、この国では「自分でメーターを確かめたりしないと、何も動かないばかりか、下手すると本当にいわれもしない高額な料金を支払うはめになる」のが、ずいぶんと違います。日本人の感覚からするとなんだかなあと思いますが、ひとまずクレーム付けてなんぼの世界なんですね。ちなみにメーターの読みが違うぞと電話したときには、オペレーターは「2人の係がダブルチェックしているから、それはないはず」の一点張りでした。今日は、ダブルチェックが聞いて飽きれました。ラボの英国人にこの話をしたら、「電気、ガス、水道、電話 (BT)といった会社のやる事は、おおよそえ~かげんで信用できんで(別に大阪弁じゃなくて、英語でそういったのですが)。自分で逐一チェックした方が良い。」との事です(笑)。

しかし、渡英して直ぐにこういうトラブルに直面したら、きっと泣きそうだったろうと思います。まあなんとか対処できる様になったのも、2年住んで「調教」されたからに他ならないのだと思うのです。生きて行くって、大変ですねえ~、日々勉強ですね。

日本での仕分け作業で研究費に関しても大きな削減要求があったことに対して、連日、アカデミックから反対の声明が出ていますが、今日はノーベル賞受賞者の野依博士らを中心とした学者集団が異を唱える記者会見をした模様です。アカデミックの畑にいると、基礎研究に投資する事は国力を維持するためには当たりまえのことだと思いますが、研究畑とは縁遠い国民が納得するかどうかは別の話なので、本当は政府もしくは国家元首がそれを当たり前だと見なして推進しないと行けないはずがそうはならない所に、日本の欠点が見える気がします。つまり、何事も「合議性」で決めないといけなくて、こういう国家戦略をトップダウンで推進する発想が無いかに見えるのですね。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/11/25(水) 20:34:06|
  2. 英国
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

こんばんは

この時期に、春に咲く花が咲くなんて
やっぱり温暖化の影響なんですね。

ボクは寒いのがキライなんで暖冬はありがいですけど(^^;

Dr Kenさんの体験される、海外の会社等のええかげんな
体質には、ホンマに呆れるばかりですね^^


  1. 2009/11/26(木) 14:38:52 |
  2. URL |
  3. masa + #-
  4. [ 編集]

植物の反応は、正直ですね。季節外れに花が咲いてしまって、本番の季節には
花がもう一度咲くんでしょうか。気になります。

日本は「クレーマー」という揚げ足取りが好きな輩がいますが、Dr Kenさんの
体験を読ませていただくと英国ではクレームつけて一人前とう印象ですね。

その記者会見、ニュースで報道していました。学者の方々は、「短期間の費用対効果で判断するべきではない」と。
全くその通りだと感じました。さらに残念な事にオリンピック選手の強化費用まで削減対象になってるようで
やたら仕分けすればええという風潮が怖いです・・・血税の有意義な使い方を慎重に検討してほしいものですね。
  1. 2009/11/26(木) 15:56:32 |
  2. URL |
  3. satothing #7UVZ4oV6
  4. [ 編集]

masa+さん
もうね、日本でのサービス業の対応が「当たり前」と思ったら大間違いで、「日本が特殊なんだ」と認識しないと海外では暮らせないですね。
先進国なんですけどね、英国も(笑)。
日本ではお客が圧倒的に強いのですが、海外で売る方が強いです。

satothingさん
そうなんですね。
クレームと言うよりも、「キチンと自己主張をすること」「何が不満なのかを表明する事」は当然の権利なので、逆に何も言わない事は「何の不満も無くハッピーです」と言うことになるんですね、こちらでは。
日本人らしい美徳なんて、生活の上では日本人コロニーの外に出てしまうと役に立ちません。
一見なんの役にも立たない様に見えたものが、10年後に大化けをする、それが基礎科学の研究です。トヨタやソニーと言った営利企業の生み出す技術がすばらしいので、アカデミックに血税をつぎ込まなくても良いと勘違いする国民が多いとしたら、残念です。その営利企業の技術者達が、「いかにたくさんのアカデミックからの基礎研究の論文を参考にして技術開発をしているのか」が理解されていない訳ですね。研究だけじゃなくて、教育もお金をケチってはダメなんですよ。日本の将来の技術を担う若者がダメになったら、国は滅びます。基礎科学研究と教育は、セットなんですね。
  1. 2009/11/26(木) 23:18:26 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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