英国医学研究留学記

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ロンドンにいる日本人研究者

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昨日の日曜日は、なかなかよい天気でした。気温も23℃くらいまでになって、ここ数日の中ではまずまずの暖かさ。日本の夏の気温から見ればかわいいものですが。残念なことに、僕は出不精で一人で観光に出かけたりしないので(お金がかかるし)、ラボに出て仕事をしていました。

金曜日の夜に、昨年既知を得たロンドンにいる日本人研究者達11人とちょっとした宴会をしました。幹事は、僕と同じラボにいる日本人小児科医のT先生がやってくださいました。ちなみに、宴会をしたお店と写真のすし屋さんとはまったく関係がありません(何で「侍」やねん、笑)。

今大学院生と言う二十台前半の若い子もいれば、すでに在住10年ほどで研究室を主催され、今年超一流誌に論文を掲載されたかた、ポスドクで来て超一流誌にこの3年間で論文を2本ほどだし、これから自分の研究室を持とうとされている方、ポスドクとして留学したものの期限が決まっていて日本へ2年ないし3年で帰国する事を決めている方などなど、バックグラウンドも様々で、とても刺激的でした。話を聞くと、Cancer Research UKやMRC、Imperial College、UCLなどの一流どころに、今回宴会に参加くださった方以外にも日本人のPI(Principal Investigator; 自分の主催する研究室を持つ研究者のこと)は結構たくさんいるのだと言う事もだんだん判って来ました。世の中は広いですね、優秀な人たちがうじゃうじゃいます。僕も頑張らないと。

英国でラボを既にもたれている人、またはこれから持とうと今努力している人たちに共通の特徴は、(1)結果を出して来ていて自信にあふれていること(決して天狗で鼻持ちならないような感じじゃなくて、いい意味でです)、(2)日本でポジションを得るよりも、英国の方がチャンスが多いと確信している事(これ、悲しいけど、やっぱり事実でしょうね。どうして母国よりも移民として滞在している国の方がチャンスが多いのか......)、(3)日本から誘いがあれば帰るかもしれないけども、日本に帰りたいと言う気持ちがあまり(というかほとんど)ないこと、そして(4)あまりくよくよしそうになく(そりゃ誰だって落ち込むときはあるはずですが)明るいこと、でしょうか。優秀な方ほどそういう傾向が強いのだとしたら、日本のシステムには頭脳が流出せざるを得ない致命的なシステム上の欠陥があるのじゃないかと言う気がします。

週末のニュースで気になったのは、フジヤマのトビウオ、古橋広之進さんの急逝の報道でしょうか。僕が卒業した高校は、近代水泳発祥の地の石碑が建っているような、水泳では伝統のある学校で、現役の頃の氏はもちろん知りませんが、名前は有名でした。戦後の復興期だけではなくて、引退後も死の直前まで日本水泳の振興に人生を捧げられていたのは、すごいことなのじゃないでしょうか。ご冥福をお祈りしたいと思います。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/08/03(月) 16:52:50|
  2. 英国
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

「移民として滞在している国の方がチャンスが多い」なんて、なんか悲しくなりますね。
優秀な頭脳が海外に流出している現状に対して日本は何の改善策もとってないってことですね・・・
お寿司のように食文化が世界に広がるのはイイんですけどね。^^)
SAMURAIの看板は日本人がやってるお店のような感じに見えますね。
  1. 2009/08/04(火) 02:57:36 |
  2. URL |
  3. satothing #7UVZ4oV6
  4. [ 編集]

これはキャブですか?
丸っこくて、私が抱いているかくかくボディのイメージと違う!(笑)

私はまったくの部外者ですが、確かに日本の学究の世界って閉鎖的なイメージを覚えます。異質なものをよしとせず、コミュニティから排除しようとするカルチャーが色濃く出ているのでしょうね。

自由奔放、個性を重視、と建前ではいろいろ言いますが、根底にある島国、日本の“村意識”はなかなか抜けないんじゃないでしょうか。同じ島国でも、英国は大陸に近いですからね(でも、EUでは浮いてますよね)
  1. 2009/08/04(火) 14:26:41 |
  2. URL |
  3. kk #z1uogJ6Q
  4. [ 編集]

satothingさん
これ、本当に悲しいかな、事実なんですね。科学の世界であっても、若くして出ようとすると「出る杭は打たれる」で、例外があるとしたら、「出過ぎた杭は打たれない」なんですね。日本は博士号取得者が全然大事にされていないですね。工学や理学で、博士取得者は就職がかえって難しくなるという、世界的に見ても「ものすごく変な」国だと思います(企業は博士号取得者を使いにくいと思うようですが、逆ですね。即戦力のはずです。しかも、博士取得したばかりの人は、我々からすると、まだ自分の研究スタイルやライフワークと言ったものをこれから見つけないといけない人たちですから、一番使いやすいはずなんですが)。

SAMURAI、日本人かもしれません。でも、結構日本的に見えて、実は韓国人や中国人がやっている事も多いです。Oxford Circusになんとベアード・パパのシュークリームのお店(日本のめちゃうまシュークリームと言うコンセプトで)がありますが、店員は中国人ばっかりです。

kkさん
そうです。黒いのはいわゆるブラック・キャブです。多分、形が変わったんでしょうね。古いタイプも時々見かけますが、いまはこのまるっこいカブトムシの雌みたいなやつが主流です。

本来学問はオープンでないと行けないのですけど、日本は閉鎖的と言うのは海外にいると本当に感じますね。既に出来上がっているサークルに入るのは難しいですね、やっぱり。ママの公園デビューと全く同じなんだと思います。学問でそれがあったら、絶対にだめだと思うのですけどね。
  1. 2009/08/05(水) 00:09:00 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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