GRD2 ISO400 f4.0 1/200s マクロ
今日も比較的よい天気でした。
週末は崩れそうですが、日曜日は子供の通うPrimary SchoolのSummer Fete(要するに夏祭りね)なので、天気が良いといいのですが。
昨日の記事は、日本の科学界の行く末が不安になるちょっと辛口な内容でしたが、日本から発信されるすばらしい業績はもちろんある訳で、日本人としては、外人に胸を張って日本のサイエンスも技術も「え~やろ~」と言えるような国であって欲しい訳です。
小児科絡みの話題で最近「おっ」と思った日本からの論文は、先月号のCellに出ているヒトの自閉症のモデル・マウスの作成の仕事と、最新号のNature Medicineに出ている手足口病のウイルス(エンテロウイルス71)の受容体の発見でしょうか。手足口病のウイルスが細胞のどの蛋白にくっついて感染が成立するのかって、今まで判ってなかったんですね~(勉強不足を恥じるのみですが、知らんかった)。
そういえば、英国で見る手足口病は、日本で外来で診ていたものと、明らかに質が違います。こちらの方が症状が重い。熱はたいしたこと無いのは共通ですが、日本で見ていたものは、口の中や手足に出来る水疱や発疹も大したこと無く、そんなに痛みを伴うことはありませんでした。ところがっ!!、こちらで僕の子供達が手足口に罹患しましたが、口の中の粘膜はべろべろにただれてご飯は食べられなくなるは、手足に出来た水疱が痛くて歩けなくなるは、そんな手足口は日本では見た事が無かったので、小児科医(元)であるはずの僕がびっくりしてしまいました(僕が知らなかっただけでしょうか?、でも日本に於ける一般的な教科書的手足口病は、ものすごく症状はマイルドです)。ひどい症状がうちの子だけかと思いきや、周囲でかかった人が皆そういう状況なので、日本人やうちの子だけが特殊だったとか、そういう訳ではないようです。手足口病を生じるウイルスは前述のエンテロウイルスだけじゃなくて、コクサッキーウイルスA16など複数あり、日本でメジャーなのはコクサッキーウイルスA16ですので、commonなウイルスが全く異なるだろうと解釈しました。
写真は紫陽花なんですが、ここまでマクロで迫ると、一瞬、何の花?と思ってしまいます。
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どこがカラフルやねん、と言う突っ込みが聞こえて来そう.....
テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2009/07/10(金) 18:34:17|
- 英国
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| コメント:2
和風なカラフル感で、イイですね。
初めパッと見た瞬間は、アジサイとは分かりませんでした。
コンペイトウや京風和菓子を連想しましたよ。^^)
手足口病はウチの子達も罹りましたが、お医者さんも祖父母も「あ、手足口病、はいはい。」って感じでした。
それより私が罹ったヘルパンギーナの方が泣きたいほど辛く(泣きましたが)、お茶を飲んでも痛く
カレーライスが食べられるようになった時はめちゃくちゃ喜びました。^^)
- 2009/07/12(日) 05:05:42 |
- URL |
- satothing #7UVZ4oV6
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satothingさん
コンデジのマクロ機能はすごいですね。銀塩一眼レフだと三脚やリングストロボなんかを駆使してやらないときれいに撮れないシチュエーションも、簡単ですから。撮るのが楽しいです。
子供たちもそうですね。ヘルパンギーナはのどを痛がります。発熱やこう言った痛みに関しては、実は子供の方が我慢強い気がします(大人はすぐに文句を言って我慢しませんが、子供達は泣きながらも我慢します、笑)。
- 2009/07/12(日) 20:01:18 |
- URL |
- Dr Ken #HfMzn2gY
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