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英国医学研究留学記

Nice滞在2日目~MonacoからNiceへ再び~

研究費の申請がようやく終わり、ほっとしました。
この作業はいつまでたっても苦手と言うか、馴染めませんし、正直に言うと苦痛でもあります。
たかが書類ですが、研究費をとれるかどうかは研究者にとっては死活問題なので、これに費やされるエネルギー(気合い?)や労力は、学生やポスドク、日本で助教をしていたときには全く経験しなかった(出来なかった)ものです。日本の科学研究費補助金の申請も、採択率がもっと減って、そのかわり支給額が今より一桁桁数が上がれば、同じような感覚になるのかもしれません。

なかなか自分一人の力ですべてを仕上げるに至らず、自らの力不足を痛感しますが、若手の独立したての研究者が、競争的研究費の申請書類をいろいろな方に読んでもらって批判をあおぎ、それによってよりよい申請書を作成すると言うのは、至極一般的な事でもあります。

ひとまず、ブログを書く時間を見いだせるようになったので、再開しようと思います。

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モナコからニース戻ってきて、食事をするにはやや早いので、プロムナード・デ・サングレ(ニースのビーチ)をぶらぶらする事に。

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アンダルシアに行ったときも思いましたが、地中海は海の水が澄んでいてきれいです。
日本の海水浴場で海がきれいだと思った事は(そんなに方々に行っている訳ではないので、本州にもきれいなところはあるのかもしれませんが)、沖縄くらいしか有りません。
どうしてなんでしょう?なにがちがうのでしょうか?

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海岸線や波打ち際にゴミが全然ないのも驚き。←ただしパリの街中と同じで犬の糞はあちこちに落ちているので、この辺の感覚はよくわからないですね~
日本の海水浴上で水のきれいさで勝負できるところは、本当に少ないのではないでしょうか。

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この日は暑い一日でした(多分最高気温は22~23℃前後)が、さすがにここまで日が陰ると肌寒かったです。

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皆さん、夕暮れ時をのんびりと満喫している感じでした。

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この日の夕食は、旧市街のサレヤ広場まで出かけて、海鮮料理の郷土料理のお店に入りました。
安いお店を選んで入ったためか、大陸(英国はハズレが多い)のお店のわりにはいまいち。
あまり観光客がたくさん訪れる場所は経営努力をしなくてもお客さんが入るためでしょうか。
もう少し調べてからにすればよかったと、ちょっと後悔しました。
なので、料理の写真はとりませんでした。

こうして、2日目は暮れていきました。

つづく

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/05/09(土) 19:24:20|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:7
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コメント

こんばんわ~

お仕事お疲れ様でした~
本州の海はあんまりきれいなイメージないですよね~
湘南なんてビーチも人とゴミでいっぱいな感じします
その代わり...沖縄はキレイですよね~
地中海というと景色もお料理もサイコーかと思ってましたけど...
地元のお店でもやっぱりハズレってあるんでしょうか
  1. 2009/05/10(日) 12:15:29 |
  2. URL |
  3. yo #vYXebdWU
  4. [ 編集]

こんばんは

仕事落ち着いたみたいですね^^
お疲れ様でした。

大阪や須磨の海はゴミの間を泳いでるようなもんですからね。(+_;)
でも日本海の海は大阪などと比べると少しマシでしたよ(^^;

1枚目の写真に写っている影はDr Kenさんですね
  1. 2009/05/10(日) 14:25:50 |
  2. URL |
  3. masa+ #-
  4. [ 編集]

キレイな浜辺のビーチパラソルの下で、冷えたカクテルなんか飲みながら、
波音をボケーッと聞いていたいです。素敵なココロの洗濯ができそうですね。
  1. 2009/05/10(日) 15:08:50 |
  2. URL |
  3. kk #z1uogJ6Q
  4. [ 編集]

yoさん
ご無沙汰です。山陰の海は比較的きれいだと思いますが、地中海や沖縄の海は比較にならないですね、やっぱり。
レストランは、高いお店であればハズレは無いのかもしれませんし、日本からのツアーではまずい店に連れて行こうものなら苦情が殺到するでしょうから、逆に言うと貴重な経験をしたのかもしれません。ハズレと思たのはこの日だけだったので、基本的にはおいしいお見せ場多いような気はします。

masa+さん
日本の海は日本人がばらまいたゴミだけじゃなくて、大陸のゴミまで最近はやって来て、いただけないですね~。地中海もこれだけたくさんの国が接しているのに、どうやって環境を維持しているのか良く知りませんが、欧州の景観を大事にしたりする態度はここでも生きているのかもしれません。
一枚目の影、ハイ、私です!

kkさん
お酒が好きで強い人は、そういう時間の使い方をするには最高な場所でしょうね~。現に、海岸沿いのカフェでは皆さん昼間からワインを傾けていましたよ。7月~8月はとても暑いらしいですが、6月ごろは気温もちょうど良くて、一番良さそうな気がします。
  1. 2009/05/10(日) 23:32:27 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

こんにちは!そしてお疲れさまです!
Niceすごくきれいですね!うちは山派なので、海はスペインだけでした。度々思うんですけど、写真撮るの上手ですね!私は(デジカメなのでやり直しは可能なのに)撮る瞬間に緊張していつもぶれてしまいます。(笑
Swine fluのこと、DrKenさんの言う通りそんなに心配する事がないみたいですね。でも日本のswine fluに対するリスポンスが、なんというかかなり「徹底的」だったのでビックリしました。
もし学校で感染した生徒が見つかったら休校になるー>試験会場みたいに人が集まるところは閉鎖になるー>そうしたら試験はどうなるんだ。というのが今、学校で話題になっています。あまり深くそのシナリオは考えなくてもいいと思うのですが。先生は「とりあえず、試験勉強に集中してください」と言ってます。(笑

妙な日本語でごめんなさい。次の更新待ってます。
  1. 2009/05/11(月) 00:29:44 |
  2. URL |
  3. May #-
  4. [ 編集]

こんばんは、お疲れ様です^^
ブログ、無理ないよう更新していってくださいね~。
って私はさぼり気味ですが^^;
海はきれいですね~、でも犬の糞が。。。
意識の違いでしょうか。
私、糞はちょっと。。。パリも多いって言うのは聞いていましたが、ヨーロッパはそんな感覚なんでしょうか。
インフルエンザ、京都でもちょっと関係してきてアメリカ人の方がホテルで足止めです。
京都市が色々差し入れしていて満足されているらしいですが、10日間って仕方ないのかもですが大変ですね。あと、連絡取れない外人さんもどうなってるかなぁ。。。広がらないと良いのですが。
  1. 2009/05/11(月) 16:11:03 |
  2. URL |
  3. kaotti1 #Oob10Koc
  4. [ 編集]

Mayちゃん
試験勉強、がんばって。僕の写真は、下手の横好きです。
Swine Fluは本日付けでScience誌のon line版に解析の第一報が報告されていて(さすがや、早いね)、致死率は0.4%ほど、1957年のアジア風邪と同程度のVirulenceだろうという事です。1918年のスペイン風邪の致死率は2%程度だったそうですから、それよりは低く見えますが、昔と今では医療の質も違いますし、どこまで一般化して比較できるのかは、感染症が専門ではないので知らないのですが。当初考えていたよりはpandemicとしてはずっと脅威になるのではとのWHOの見解も出たようですね。ともあれ、タミフルは効果があるようですし、きちんと対応すれば、怖がる必要はないと思っています。
インフルエンザにまつわるSFで、小松左京著の「復活の日」、読んでみてください。
あと、防疫に関する話題では、Robin Cook著の「Outbreak」という小説(映画のOutbreakとは関係がありません)もおすすめです。これ読んで、米国の感染症の専門集団Center for Disease Control(CDC)にちょっと憧れたりしました。

kaotti1さん
フランスって、なんであんなに糞が落ちているんですかね~。実はモナコでも、公園に気持ちのいい芝が有ると思って腰を下ろしたら、すぐ側に落ちていてドキッとしたりとか(笑)。
日本の新型インフルエンザに対する対応は、海外では奇異に映っているようです。日本は行政がパニックを起こして国民の不安をあおってしまった感が拭えませんね。飛行機内で検疫なんて、もう患者さんが50人を超えた英国のヒースロー空港でもしていないです。
飛行機で発熱している人や感冒症状を呈した人のみをピックアップしたところで、感染症には潜伏期や不顯性感染などが有りますから、国内の持ち込みを防ぐのは100%不可能ですし、税金の無駄遣いに思います。それよりも、入って来たものに対して、社会に如何に拡大しないようにするか、医療機関がどう対応して防疫の専門チームがどう対応するかなどのインフラ整備の方がずっと大事だと思います。米国のCDCに相当するような強力な行政執行権を持った感染症に対する防疫および治療戦略の専門チームは、実は日本には無いと言う現実をもっと直視すべき気がします。個人的には、これは行政の怠慢のような気がします。
  1. 2009/05/12(火) 12:05:05 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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