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英国医学研究留学記

迷走

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ここのところ日本からのニュースは、凄惨な事件の報道が眼につきます。
以前からも残酷な事件はありましたが、僕には動機が良く理解できない事件が、特に数が多くなって来ている様に思えるのです。
社会が病んで来たと言ってしまえばそれまでなのですが、社会全体が(国家も含めて)どこに向かうべきなのか確固とした方向性を失って、個人も昔の様な単純な立身出世などの画一的な価値観を持ちにくくなり、迷走している様に見えます。
地域社会でもお互いのコミュニケーションが乏しく、困ったときはお互い様と言ったような一体感は、もはや過去のものの様に思われます。
それに加えて、みなに明るい未来を想起させる材料に乏しい印象です。
そういった社会構造の変化と今の時代がもつ閉塞感などが、複雑に絡み合っているのかも知れません。

一方で、年毎に、精神的に幼く分別も成熟度も足りない大人が増えていっているような気がするのです。
豊かで平和であることの代償なのでしょうか。
政治のトップですら、明確に我々の向かうべき方向性を示すことが出来ずにいる。
追詰められたあげくの果てにしか、もうこういった閉塞感を打破出来る力ある個人は育ってこないのでしょうか?
少なくとも幼少時から何不自由なく育ったであろうボンボン二世議員には、庶民的感覚はないでしょうし、危機を打開する底力がある様には僕には見えません。

ロンドンでは、テロの次に警戒し解決しなければならない最重要事項に、10台の未成年者によるナイフ犯罪が掲げられています。
毎週の様に少年少女達がナイフによって命を落とした報道が見受けられるのですが、しかしながら新聞報道で知る限り、ほとんどが縄張り争いと言った様なものであり、少なくとも従来型の犯罪の範疇で理解できる単純なものに見えます。
最近の日本では、まるで分別の無い幼稚園の子供が、なりは大人で大人の持つ力で暴力を振るっている様に感じる犯罪が目につき、とても恐ろしく感じます。
また、何やら動機が複雑なのかなんなのか、僕には理解不能な事も恐ろしさを助長します。
日本も次第に治安の良い国とは言えなくなって来ているとしたら、悲しいことです。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/09/26(金) 08:29:46|
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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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