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英国医学研究留学記

肥満

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今日も曇って冴えない天気。
でも気温はさほど低くありませんでした。

今朝のBBCニュースから。
英国では糖尿病の患者数がここ数年飛躍的に増えてきていて、これは国庫に置ける医療費を考える上だけではなくて、国民の健康を考える上で由々しき事態だとの報道がなされていました。
2003年度の患者数は、1997年度の1.7倍で、数全体としては米国よりもずっと少ないのですが、患者数の増え方が急激なのが問題とのことです。

糖尿病は、1型と2型に分けて考えることが出来ます。
1型は、膵臓でインシュリンを作る細胞がウイルス感染などでだめになってしまった病気で、インシュリンそのものを作ることが出来ません。
2型は、肥満などがベースにあって、過剰な慢性的栄養摂取が原因で、体の抹消の細胞が次第にインシュリンに応答できなくなってしまった状態を指す、いわゆる生活習慣病の一つです。
ここで問題にされているのは、もちろん2型糖尿病で、英国では1型の新規患者数の発生率はこの10年間全く変わらないのに対し、2型はどんどん増えているのです。
朝のニュースによると、急激な患者数の増加は、単純に肥満の方の数の増加に依存しているとのことでした。

町を歩いていて、たしかに米国と比べるとコイツはすごいと言う肥満体型の人は少ないので、常識の国である英国の人は、自己管理も出来る人が多いんだろうなとは思っていましたが、比較の問題で日本の町中と比べてしまうと、やはり太っている人は多いと言わざるを得ないのも確かです。急激に増えているのは、節制できない人も増えているのでしょうね。移民も多いので、一概に生粋の英国人が変わってきたとも言いにくい側面はありますが。

2型はいわば「飽食」でないとおこらない病気なので、知り合いの内科医に言わせると自業自得だと言いますが、まずは体重のコントロールが大事で、最近ちょっとおなかが気になりだした自分は、この記事で少し節制しないといけないなと反省した次第であります。
「肥満」になりさえしなければ、この病気はほぼ防ぎ得るからです。

長い人類の歴史の中で、こんなに人々が長生きして豊かな食生活をしてきた時期なんて、ほんのここ数十年でしょうから、今のようなライフスタイルを想定した形で進化してこなかったためにおこっている病気なのかも知れませんね。

テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/02/24(火) 20:00:00|
  2. 英国
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

こんばんわ~

これはベゴニアなんでしょうか
お花と緑を見に温室に行きたくなりました~
ラスベガスではみなさん普通に大きかったし...
中には信じられないような体型の人もけっこういらっしゃいましたね~v-405
  1. 2009/02/25(水) 14:14:44 |
  2. URL |
  3. yo #vYXebdWU
  4. [ 編集]

何か不思議なアングルですね。
ふと「フラクタル」という言葉が浮かびました。

BMIも体脂肪率も標準値ど真ん中ですが、ここ3日間の腹痛でうどんとバナナ、いちごで過ごしてみると、カラダが軽いです(文字通り2キロほど減ったんですが…)。もちろん休肝も大きいと思います。
この感覚、気持ちイイのですが、元気になるとまた飽食、痛飲しちゃうんですよね(苦笑)
  1. 2009/02/25(水) 14:31:48 |
  2. URL |
  3. kk #1jhbtX.k
  4. [ 編集]

yoさん
これは家の近所の蔦みたいな植物です。甲子園にあるような蔦とは葉っぱが違うので、蔦ではないのかもしれません。葉っぱの模様が面白いと思ったので撮ってみました。
欧米人は、カロリーとり過ぎですね。スーパーで売っているポテトチップスの袋や野球場などで皆が飲み食いしているポップコーンやコーラの大きさを見たら、お判りいただけるかと。

kkさん
フラクタル幾何学て、ちょうど僕が受験勉強をしていた頃にずいぶんと話題に出てきましたね。ポスト構造主義なんて言葉も良くその頃耳にした言葉です。模様が面白いので写真を撮りましたが、なるほど、葉脈の模様はフラクタル様ですね。
お酒も食事も、やはりほどほどと言うのが健康には良いのでしょうね。たぶん、「もうちょっと食べたいな」「もうちょっと飲みたいな」、と言うところで寸止めするのが良さそうです。欧米型の食事はカロリーが高いので、なおさら意識した方が良いのかもしれません。
  1. 2009/02/25(水) 19:56:37 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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