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英国医学研究留学記

In the Shadow Of the Moon

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週末の天気は、雨は降りませんでしたが、ずっと曇りでぱっとしませんでした。
週間天気予報では、今週はずっとぱっとしない様子。
昨日のプレミア・リーグ、リバプール対アーセナルの試合。
アーセナルはホームでぜひとも勝ちたい試合でしたが、1対1のドローで終わりました。でも、はっきり言って負けに等しい試合。決定的なのをジェラードが外してくれたのは活かせず、後半はアデバイオールが退場を喰らい、しかもファブレガスも怪我......)。う~ん、優勝レースからさらに後退した印象を否めませんね。頑張れ、アーセナル!

丁度、昨年の今頃にこちらで公開していて見たいと思っていた映画、「In the Shadow of the Moon」を土曜日の夜にテレビで放映してくれたので、思わず見てしまいました。
DVDを買うと20£ほどしますし(高い、もっと安くなってくれ)、こちらは米国と違って映画館も余り安くありませんので(10£くらい、日本とさして変わらない)、映画館には見に行かなかったのです(実は安いんじゃないかと渡英する前に勘違いしていた僕はがっかりしました)。

日本ではとっくに公開されていたものと思っていたのですが、2009年の正月映画なんですね(邦題は「ザ・ムーン」。なんで原題のままにしないんですかね?)。派手なハリウッド映画は直ぐに公開するのに、あまりのタイム・ラグにちょっと驚きました。ですからあまり内容の細かい紹介はしませんが、少しだけ感想を。

この映画、「Apollo13」を撮ったRon Howard監督の映画なのですが、ドキュメンタリー映画で、月への着陸を目指したのミッション(そのうち13号だけ失敗)に参加した宇宙飛行士の中で、10人のインタビューを軸にして、まったくナレーションを入れずに実際のNASAの映像や当時の映像で構成されています。「Apollo13」のようなエンターテイメント性はなく(「Apollo13」も、原作となった船長Jim Lovel著の「Lost Moon」を読むと、随分と実際にあった事柄から脚色されているのが解ります)、実に淡々と映像が流れて行きますが、個人的には全く飽きることが無くあっという間に見終えてしまいました。映画の時間的制約からだと思いますが、あまり各々のミッションの細かいエピソードは紹介されていないので、割とこのての話が好きでAndrew Chaikin著の「A Man on the Moon(邦題「人類、月に立つ」)」を読んだり、これを基に作成されたテレビドラマ「人類、月に立つ(From the Earth to the Moon)」も見ている様な詳しい人には、少し物足りないかもしれません。
登場する10人は、以下の通り。
Apollo 11 Buzz Aldrin;月着陸船パイロット、Michael Collins;司令船パイロット
Apollo 12 Alan Bean;月着陸船パイロット
Apollo 13 Jim Lovell;船長 (Apollo 8司令船パイロット)
Apollo 14 Edgar Mitchell;月着陸船パイロット
Apollo 15 David Scott;船長 (Apollo 9司令船パイロット)
Apollo 16 John Young;船長(Apollo 10司令船パイロット)、Charles Duke;月着陸船パイロット
Apollo 17 Eugene Cernan;船長 (Apollo 10月着陸船パイロット)、Harrison Schmitt;月着陸船パイロット

有名人ばかりで、実際に生の声が聞けるだけで、僕にしては感動ものだったのですが(すみません、ミーハーです)、ラストシーンでの二人の言葉が特に印象的でした。
Apollo13では船長を務めたJim Lovellが、結局は月には立てなかった訳ですが、「月の側から地球を見ると、地球から月を見ているときと同じ様に、親指を立てて目の前に置くとすっぽりと隠れて見えなくなってしまう。なんてちいさくてはかない存在なんだろうと思う。そう考えると、我々の存在も地上でのつまらない争いごとも、とてもちっぽけなことに思える。」と語ります。
Apollo12のAl Beanは、「月から無事に帰還して、僕は毎日、平穏無事に過ごせていることに感謝しているよ。地球そのものが言わばエデンの園、奇跡であって、そこで日々を送れること自体こそがとても素敵なことなんだ。」と云っています。
得難い体験をした方々の言葉がとてもストレートに響きました。
この映画、万人にお勧めとは云いませんが、いろいろと先行きが不透明で不安な世の中だからこそ、現代的価値観やライフスタイルなどを考え直すきっかけになるやも知れず、一見する価値がある様な気がします。もちろん、NASA秘蔵の貴重映像満載で、好きな人にはたまらない映像が多いのではないでしょうか。
ただし、ハリウッド的エンターテイメントが好きな方には、やはりちょっとお勧め出来かねますが。

写真はまあ、気にしないでください。駄作です。
今日また一つ、歳をとりました。
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テーマ:洋画 - ジャンル:映画

  1. 2008/12/22(月) 08:00:00|
  2. 映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

こんばんわ~

お誕生日おめでとーございます
お写真何を撮影されたか全然分かりませんけど...
いい感じですっe-287
赤丸の色がかわいいし配置もGOOD!!
バックの青に浮かんでステキです~
  1. 2008/12/22(月) 13:12:51 |
  2. URL |
  3. yo #vYXebdWU
  4. [ 編集]

お誕生日おめでとうございます!

アポロ計画で一番記憶に残っているのは12号のテレビ中継です。
我家にカラーテレビがやってきた年、1969年。
当時8歳のふるーい記憶なので11号か12号かどうか曖昧だったのですが
タイガーマスクをカラーで観た記憶、伊達直人のジャケットの赤色にインパクトがあり、
放映日から辿ると12号だと分かりました(検索って便利)
宇宙に果てしない夢を抱いた遠い昔の記憶です^^)
  1. 2008/12/22(月) 13:26:30 |
  2. URL |
  3. satothing #7UVZ4oV6
  4. [ 編集]

こんばんわ

お誕生日おめでとうございます!

写真はどこかのイルミネーションですか?
駄作だなんて、すごくいい感じですよ!
  1. 2008/12/22(月) 14:25:05 |
  2. URL |
  3. masa+ #-
  4. [ 編集]

みなさん、ありがとうございます

yoさん
写真は、子供の通う小学校の玄関に飾ってあった光ファイバーでできたちっちゃなクリスマスツリーに、焦点距離を無限遠に固定してカメラを近づけてシャッターを押しました。構図も何も考えずに超テキトウに十何枚かシャッターを押した中で、見れそうなものに少しレタッチしてあります。お褒めいただくと、かえって恥ずかしくらい何も考えていません(汗)。

satothingさん
Appllo計画そのものは17号の1972年で最後(ちょうど僕は6歳になる直前ですか、satothing兄貴の5歳下です)なので、ライブでの記憶はあまりないのです(残念)。小学校1年のときに、どこかのテレビ局でApollo 13号の事故のドキュメンタリーをやっていて、これが一番古い僕の記憶です。もちろん図鑑とかでサターン型ロケットなんかは、かっこい~な~と思っていた記憶はあります。アポロチョコって、Apollo計画の帰還用カプセルに似せてあるからアポロなんですね。子供の頃は似ていると思いつつ、そうだとは確信しませんでした。
テレビは多分僕くらいの世代が白黒を体験している最後頃でしょうか。白黒でサイボーグ009(本放送は1966-68年なので、たぶん再放送)を見ていた記憶があります(赤いマフラー、なびかせて~♬、というオープニングのやつ)。本放送を記憶している一番古いアニメは(さすがにもうカラーでした)、バビル2世です。

masa+さん
ありがとうございます。次第に歳をとるのが(男であっても)素直に喜べなくなって来ました(笑)。写真は超テキトーなので、お恥ずかしい限りです。ロンドンにはキラキラするものがこの季節はホントにないので(街のきらびやかな様子は、日本が一番すごいと思います)、頭の中で何かが切れました(笑)。
  1. 2008/12/22(月) 19:16:34 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

幸せが訪れますように☆彡

ちょっと遅くなってしまいましたが...

 v-274 Bon Anniversaire!  v-274

   v-441 祝★生誕日♪ v-441
  1. 2008/12/24(水) 07:49:50 |
  2. URL |
  3. cafe owner #yw4sqTbg
  4. [ 編集]

cafe ownerさん、ありがとうございます。
  1. 2008/12/24(水) 18:47:35 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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