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英国医学研究留学記

削減への道

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先日、国連気候変動枠組み条約の事務局が2006年度の各国の温室ガス排出量を公表しました。
これに因ると、基準となる1990年の温室ガス排出量に対して、全体では5%減だそうですが、2000年と比べると2.3%上昇しているそうで、危機感を募らせているそうです。

ちなみに、1990年と比べると、EU全体では2.2%減、ドイツが18.2%減、英国は15.1%減とそれぞれマイナスで温室ガス削減に関しては世界に率先して行っている様に見えますし、個人的にはさすがやなあと感じました。
以前、スパーのレジ袋追放の記事にも書きましたが、英国では市民のエコに対する意識も高いですしね。
最大の排出国は米国で、14.4%も増。
政権が変わって、この件に関しては転換が図られるでしょうか?。
日本は5.3%増。
これは何をしているんや、と率直に思いました。
技術大国をうたうなら、おそらくいろいろな技術で温室ガス削減に関しては世界の中でイニシアティブをとっていける下地が僕はあると思っている(信じている)のに、どうしてなんでしょうか。
京都議定書を作成した時点では、イニシアティブを取っていたはずなんですよね......?
是非とも、たとえば燃料電池の商業レベルで実用化とかいったハイテク技術で、日本の温室ガスも大きく削減し、リードを取ってほしいですよね。

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テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/11/21(金) 08:00:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

日本はどこで増えているのでしょう、企業間でも頑張っているって聞きましたし、市民レベルでも細々ですが、レジ袋削減とかやっているはずなのですが。。。増えてるって何だかショックです。
アメリカは自国の繁栄のためならなんだってやっちゃうタイプの困った国だと感じていたのでこういう結果が出てくるだろうと思っていました、いけませんけどね。
う~ん、ドクター中松にもうちょっと頑張ってもらって何か発明してもらって実用化とか。。。
  1. 2008/11/21(金) 09:57:08 |
  2. URL |
  3. kaotti1 #Yv0W3BDQ
  4. [ 編集]

ん...どうなんでしょう?

Kenさん、こんばんは。いつもありがとうございます^^

この京都議定書で出されたノルマが公平なものだったのか、まずはそこが気になっております。なんだかいつも日本は貧乏くじを引いている(引かされている)感があり、釈然としない思いがあります。
IWC京都会議の時にも同じような事を感じました。(捕鯨反対国の代表者の人たちも”はりはりうどん”や”鯨肉のから揚げ”を「美味しい!」と食べていました。もちろん鯨肉を使用していることを知っていてです。)
まぁでも、廃棄物を減らしたり京都メカニズムなどでもうちょっと削減できるとは思いますが、いずれにしても削減への道はちょっと険しいものかもしれませんねv-356
  1. 2008/11/21(金) 13:18:20 |
  2. URL |
  3. cafe owner #yw4sqTbg
  4. [ 編集]

こんばんわ~

自転車LOVE!!
ヨーロッパは自転車の存在感があってお互い譲り合ってる感じがしてうらやまし~ですっ
最近だいぶブームになってきましたけど...
日本だと自転車はまだまだ邪魔者扱いなんですよね~
  1. 2008/11/21(金) 17:17:32 |
  2. URL |
  3. yo #vYXebdWU
  4. [ 編集]

kaotti1さん、こんばんは

ブッシュの政権は僕は好きではありませんでしたので、オバマ氏に期待したいですね。日本には是非ともこういったところでリーダーシップを発揮してほしいと期待しています。
  1. 2008/11/21(金) 17:23:00 |
  2. URL |
  3. Dr ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

cafe ownerさん、こんばんは

そうですね。目標設定の時点でどれだけフェアだったかというのは大事な点です。そう言う視点に欠けていましたね。ただ、捕鯨問題とは一緒にしない方が良いと思います。なぜかというと、京都議定書作成時点では日本はかなりイニシアティブを取っていたはず(と、僕は理解してます)ですし。実際に日本に課せられている数値が現実的なのかそうで無いかまでは、正直僕にはわかりません。しかし、目標設定に一度は同意をしてしまっている以上、それを履行せねばならないと思います。アンフェアな内容であったなら絶対に同意してはいけなかったはずなので、過去にもう同意してしまった以上、いまさらそう言う議論は僕は時既に遅し、もっと言うならお門違いだと思うのです。

削減のノルマ(目標)は置いておいて、1990年当時との比較に於いて現実に減らすことが出来ている国があるにもかかわらず日本は増えてしまっているのですから、やはり社会構造の変革なり何なり、もっと突き詰めて行く必要があるのではないでしょうか?英国が減らすことが出来ている理由は、僕の想像するに、たぶんGDPの大半を製造業からサービス業へとサッチャー政権の時代から転換した事に因る所が大きいのでは無いかと考えています。ですから、製造業が生命線の日本に英国並みの削減を実現しろと言うのはなかなか酷な気もしますが、一方でドイツは驚くべき削減率ですから、やはり国策としての何かが足りない様に思うのです。欧州の大都市でも、日本の都市部の様に一晩中ネオンがキラキラ、何処へ行ってもすごく明るいし、何時になっても人が往来している所なんか、ありませんしね。いまの日本人のライフスタイルも考え直さないといけない時期に来ているのかもしれませんよね。この未曾有の不況は、逆にそういった社会構造を変えるには良い機会なのかも知れません。

外国に住んで強く思うのは、日本人は(僕も含めて)交渉がとても下手です。外交も含め、やはりタフ・ネゴシエーターが数が少ないことも問題で、国を挙げてそう言うタフ・ネゴシエーターを各分野で育成する努力をしないと、結局あらゆる分野において、日本は貧乏くじを引き続けることになると、強く感じます。

捕鯨問題が非常にアンフェアだと言うのは、僕も同感です。ある筋から聞いた話では、捕鯨問題に関して交渉している人たちは、日本人の中でも例外的なタフ・ネゴシエーターたちで、ものすごくがんばっているそうです。捕鯨に反対する先鋒が僕のいる英国ですが、この国の人たちが過去に鯨を捕りまくった歴史(これが絶滅寸前まで追いやった大きな要因の一つのはずなのに)を棚に上げて、感情論的な議論ばかりが繰り返されています。でも、この国に住むと、動物に関してはそういうある意味偽善者のような連中も厳然としてたくさんいて、言っている内容はほとんど論理ではなくて感情論ですから、いかに日本側が論理的に説き伏せようと思っても感情論が先にありきでは平行線のままで、ここが難しいところですよね。実験動物などを使う研究も、この国の規制はびっくりするほど厳しいです。
  1. 2008/11/21(金) 17:44:00 |
  2. URL |
  3. Dr ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

こんばんは、yoさん

自転車は、みなさん高そうな自転車に乗っていますよ。大阪弁で言う「ママチャリ」は全く目にすることは無く、ロードレーサータイプかオフロードタイプに競技用のヘルメットとぴたぴたに体にフィットする専用ウエアに身を包んで道路を走っている人が多いです。競技としての自転車も、ものすごく人気があるようです。時々、道路を数人でフォーメーションを組んでツール・ド・フランスよろしく、暴走していたりします。もちろん、車は自転車を優先させないと行けません。
  1. 2008/11/21(金) 18:03:27 |
  2. URL |
  3. Dr ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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