英国医学研究留学記

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国際発生生物学会終了

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昨日の21日に、第17回国際発生生物学会が終了しました。
学会の前日から始まった生物の非対称生に関するサテライト・シンポジウムにも参加しましたので、ちょうど1週間、様々な研究テーマを対象にした純粋科学の世界にどっぷりと浸かり堪能しました。正直、もうくたくたです。

英国に研究拠点を移してからのほぼ6年間、あまり外に自分の研究データをさらけ出したくなかった事(競争と云う観点からです)と、自身の足場を固めるために仕事を優先しようとして来たために、まったく国際学会には参加して来なかったのですが、以前に何度か会ったことがある大御所さん達も未だ僕のことを覚えてくれていましたし、いろんな方々と交流して共同研究の話をまとめたりとかも出来ました。思いもかけず、(iPS細胞の)山中さんと一緒にノーベル賞を受賞されたSir John Gurdon先生とも直接お会いする機会にも恵まれました。なかなか実り多い学会参加に成ったのではと思います。

今回は、リゾートなので参加者が多いと思いきや、日本やオセアニア、欧州から距離的に遠いと云うこともあって、オーストラリアや欧州、日本からの参加者は、8年前に参加した国際発生よりもずっと少なく感じました。それがちょっと残念でした。また、発生生物学と云う、学問としては大変に面白く意義のある学問が、日本や米国を中心とした「今すぐ知識を何に使えるのか」というほんの目先の事だけにしか研究費がファンドされなくなって来ている傾向が拍車をかけているのか、発生生物学全体が廃れつつ有る学問であるかのようになってきつつ有る事を危惧する話をあちこちで耳にしました。今の幹細胞生物学は発生生物学無くしてはあり得なかった事を思うと、幹細胞生物学と発生生物学は切っても切り離せないのですが、科学行政はどこもそのようには考えていないようなのが少し残念に感じます。英国は少しましとはいえ、同じような傾向が強くなって来ていますが、今回の学会で強く感じたのは、初期胚に関するJanet Rossantさんの今まで果たして来た功績や、Sir John Gurdonさんの体細胞の初期化の話等を見るにつけ、英国人達が基礎科学としての(応用科学ではない)幹細胞生物学と発生生物学を牽引して来た(牽引と云うよりもdominateして来たと云う方が正しいかもしれません)のだな、と云う事でした。英国だけは「学問」を大事にして行ってほしいなと思います。次回の国際発生生物学会は、4年後にシンガポールで行われます。

スケジュールがタイトで、最終日に最後の演題発表が終了してから、最後のパーティーまで3時間程時間がありましたので、友人達とほんの2時間だけ、カンクンのビーチに水着に着替えて泳ぎに行くことも出来ました。夕方でしたのであまり日焼けもしませんでしたが、カリブ海のリゾート気分を少しばかり味わいリラックスできたのも良かったです。1日空き時間が有れば、日帰り観光でマヤの遺跡を見に行ったりもしたかったなと云う気もするのですが、仕事が気になるので、月曜日から日常に完全に復帰するべく、とんぼ返りでロンドンへ帰ります。今これを書いているのはチェックアウト前のホテルの部屋で、もうすぐカンクンの空港へと向かいます。

次回の更新はロンドンからになります。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2013/06/21(金) 16:27:00|
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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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