Canon EOS M EF-M22mm F2 STM Intelligence Auto (ISO100, f4.5, 1/1250s) , Plaza de Mayor, Madrid, Spain 今年はなかなか夏らしい日差しの日が多いロンドンです。昨日は半日雨でしたが、ウインブルドンも順調に日程をこなせるくらい、気持ちのよい夏の日差しを皆が堪能しています。
備忘録代わりに、まずは26日の木曜日は、Institute of Child Healthで恒例のLondon Heart Development Meetingに参加。僕のラボからは、今仕上げている論文の筆頭著者のギリシア人ポスドクY君に発表してもらいました。今年は先月マドリードでWeinstein Cardiovascular Conferenceと云う大きな国際学会が有ったので、上半期はもうやらないのかと思いきや、世話人をしている友達のPaul(今や彼は出世してOxford大の教授)によると、Heart Development Meetingはどうした?と言う問い合わせが多く、やはりやろうと言うことになったそう。Paulには、ちょっと元気が無いところを見透かされたのか、研究の内容はとても良いので心配ないと励ましてもらい、ちょっと元気が出た気がします。いずれにせよ、ストレスフルな状況下で、後ろ向きな気持ちになったり下を向いてはダメですね。大丈夫だから前を向けよと言われたような気がしました。 翌27日の金曜日は、University College LondonでYoung Embryologists Networkが主催する年会があり、厳選された口頭発表者にうちのラボの日本人ポスドクSさんが選ばれ、参加してきました。前述のY君もポスターをだしました。会場では、以前からの知り合い(Imperial Collegeに居るTristan Rodriguezさんと、Institute of Child Healthに居るJuan Pedro Martinez-Barberaさん。二人とも高名な生物学者であったRosa Beddingtonさんのお弟子さん)も来ていて、ものすごく久しぶりに会うことが出来て(特にトリスタンは数年ぶり)、彼らにもSさんの研究内容にとてもポジティブな感想を言っていただきました。自身をインスパイアし、研究上の活路を見いだすためにも、色んな方と交流する事の大切さを実感。また、東京医科歯科大学の歯学部の学生さんが短期留学でロンドンに来られていて、このミーティングに参加されていて声をかけられました。自分が医学部の学生の時には、外国で短期でも補助金が出て経験させてもらえる枠組みなんか無かったので羨ましいなと思うのと同時に、最近の日本の若者が内向き志向と言われつつも、海外を志向している若い子が居る事に頼もしさとほっとした感情を持ちました。 今週は、明後日の1日に、所属する研究所の年会に前述のY君が口頭発表、Sさんがポスター発表をします。
Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。