新しいGRDと比べて猛烈に悩んだ末に、値段と撮像素子のコスト・パフォーマンスを考えて、結局Canon EOS Mのダブルレンズキットにしました。35mm換算で35mmの標準単焦点と28.8~88mm相当のレンズ内手ぶれ補正付きの標準ズーム、EFレンズ装着用のマウント・アダプターに外付けのストロボなどが付いて、カメラの◯タムラでなんと4万8千円ほどでした。此処まで安くなったのは、ネット上では合焦スピードが劇遅とか評判が良くない上に、おそらく発売から1年近く立つので後継機がもうじき出るのでしょう。普通のデジイチと違うミラーレスの上にコンデジ並みの大きさなので、デジイチと同じスペックなんかはなから期待していないですし、APS-Cサイズの撮像素子の画像は今までの1/1.7型などの小さい素子の画像しか知らない僕に取っては、この値段を考えると(GRDは約倍の値段がしますので)何ら不満が有りません。っていうか、この値段、ほとんどバナナの叩き売りに近いですよね。このカメラに文句を言う人は、多分、フィルムのカメラなんか使った事が無いんでしょう。足りないところをどう補うかが面白いのだと思うのですが。ただ、町中でのスナップにはちょっと向かないかな、と思いました。焦点距離を最初から固定したままの設定に出来れば行けますけどね(多分、マニュアル設定にすれば良いのかな?)。そういう使い方が出来るのかどうか、未だ使いこなしていないので解りませんけども。やはり、スナップにはGRDは最強なのだろうなと、想像に難く有りません。おそらく従来の操作性は担保されているでしょうから。そういう意味では、APS-Cサイズの素子になったGRはやはり魅力です(先立つものが無くて手が出ませんが、トホホ)。
Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。