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写真は大晦日のロンドンの郊外です。
ご覧の通りの生憎の天気ですが、気温はさほど低く無く、12℃くらい有ります。
写真には全く人が写っていませんが、駅前商店街(High Streetと云います)には結構人通りが有ります。
なんだか慌ただしい年末で、その上風邪まで引いてしまいましたが、我が家族は僕も妻も子供たちも大きな病気をする事無く、過ごすことが出来ました。
来年は、また一歩前進できるように、親子夫婦共々、がんばって行きたいと思います。
これを書いている現在、ロンドンはまだ夕方の4時半ですが、日本は既に新年を迎えていますね。
皆さん、良いお年を。
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2011/12/31(土) 16:31:37 |
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風邪、ちょっと良くなったかなと思ったのですが、今日はかえってひどくなってしまいました。昨日、Hyde Parkという人ごみの中へ繰り出したのは、裏目に出たか.....
こりゃ、大晦日と元日は完全に寝正月かな?
今日のニュースで、NHSによる医療の仕組みに着いて、従来のような「病院にてケアをする」という前提を廃止し、自宅で管理できる患者さんは自宅で医療サービスを受けられるようにすべきではないか、との報道がありました。
NHS Confederation: Hospital-based care 'must change' 背景には「NHSのコストを押さえたい」と言う事のようです。
総論として、病院では無く在宅で医療サービスを受けることが出来れば、患者さんに取ってはリラックスも出来るでしょうし、良いとは思うのですが....
これって、歳出削減には全然ならないと思うのですよね。病院に入院してくれているから限られた人数で対応できるわけで、これが自宅に居るとなると、さらにマンパワーが必要。そしてスタッフが家を訪問するのに要する時間やコストを考えると、却って割高なんじゃぁ......。民間に任せられるところは民間へという事ならば、これはNHSでの医療の話でプライベート診療ではありませんから、民間が行った場合のコストの負担が患者さんになるとすれば本末転倒ですし、だとすると民間が行う際のコストをすべてNHSが肩代わりする?????
ニュースを聞いただけでは、「具体的な方策や方法論」の話が全くなくて単なる「理念」話だけなので、要するに僕には絵に書いた餅にしか見えません。僕が勘違いしているだけなんかなぁ.....
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2011/12/29(木) 18:42:08 |
英国
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更新が滞っておりました。
もしかすると、ご心配いただいていたかもしれません。
備忘録代わりに、このクリスマスの出来事を簡単に記録しておくと.....
23日 実験に使うコンピーテント・セル(遺伝子クローニングに使う大腸菌)が底をつきかけたので、これを作る事に。一度作っておくと、僕と循環器内科医のポスドクS先生しか使わないので、2年くらい作らなくて済みます。調整済みを購入することも出来ますが、馬鹿みたいに高くつきます。技術さえあれば、自分で作った方が遥かに安く付くのです。22日の晩から低温室にヒーター付きの震盪機を設置し、18℃でDH5α(大腸菌の株)を培養。性質の良いヤツを作るためには、20℃以下でじっくりと増やすのがキモ。結局、作り終わって終了となったのは夜の10時過ぎでしたが、この間4℃の低温室での作業ばかりで、これが致命傷となり完全に風邪がぶり返してしまいました。
24日 クリスマス・イブというのに、午前中は元気だったのに、夕方から急速に体調が不良に。喉は痛くなるし、鼻水は出るし、くしゃみはでるしでぼろぼろ。サンタを信じる子供たちがプレゼントを待ちわびて興奮してなかなか寝てくれず。結局、完全に寝付くのを待っていたら夜の2時を過ぎてしまいました(しんどいのに.....ぶつぶつ)。
25日 午前中いっぱい寝ていたおかげで、やや持ち直し。サンタにお願いしていたブツが届いていて、子供たちはご満悦。頼むからもっとはよう寝てくれ。(#-"-)
夕方からは、お世話になっている日系クリニックの小児科医K先生の家で、看護師Sさん、看護師Kさん、事務のYさん、小児科医H先生とお子さん、と我が家の面々(自分と妻、子供たち2人)が集合し、クリスマス・パーティに。持ち寄った料理(小児科H先生のクリスマス料理に圧倒!)に舌鼓を打ちながら、風邪でぼーっとしつつも子供たちを交えてUNOをしたり楽しく過ごしました。( ̄_ ̄)ボーッ
夜の10時ごろからは、K先生のご近所に住む秘書Yさんの家に流れ込み、Xbox Kinect(これ、すごいですねぇ)で遊ばせてもらい、子供たちは大満足。結局、家にたどり着いたのは夜の12時を回っておりました。
26日 前日までの無理がたたり、完全にグロッキー。にもかかわらず、Boxing dayから始まるセールで買いたいものがあると買い物にかり出される。 ( ̄へ ̄^)
27日 もともと仕事に出ようと思っていたのですが、起き上がれませんでした。m(_ _)m
一日、家で休む事に。
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そして、今日、28日。
だいぶ復活。でもまだ本調子じゃありません。
したい作業があるので、仕事へ出たいというと、妻が渡英して4年も立つのにまだ一度も行った事が無いHyde Parkの
Winter Wonderland へ行きたいというので、仕事へ出る前に皆で出かけていきました。
スケートリンクや移動遊園地などがあって、これらは有料ですが、目当てはクリスマス・マーケット。マーケットを見て歩く分には無料です。いろいろな小物を売る店や、ホットにしたワイン、ホットドッグなどの屋台などが出ていて、そぞろ歩きするだけで楽しいのです。本当は、ドイツのクリスマス・マーケットが有名で、英国からもこのシーズンにそれを目当てに旅行へ出かける人たちも多いのですが、マンチェスターやバーミンガムなどにはドイツからマーケットが「出稼ぎ」出店されていて、英国ではブームになっているのです。でっかいソーゼージののったホットドッグをほおばり、子供たちは大満足。僕は寒空の中、再びちょっと鼻声に逆戻り。途中で僕だけ別行動で、3時ごろから仕事をしています。
今日は、地下鉄があちこちで改修工事のために運休となっていて、しかもCircle lineというようなもろ観光地を走る路線まで運休とあって、観光客はむちゃくちゃ町中にあふれているのに振り回されている姿がめについて、ちょっとかわいそうです。住んでいる人たちはあらかじめアナウンスをニュースなどで知っていますが、旅行客にはロンドン交通局の案内は不親切ですね。一応、駅には看板が立っていたり構内に英語でアナウンスが流れていますが、観光客にはそれで把握しろというのは無理というモノです(日本人観光客も迷っている姿を見かけましたが、欧州からの観光客も右往左往していました)。
明日とあさっては仕事をして、大晦日と元日は仕事を休もうと思います。
追記
10月29日の記事、paediatric heart surgeryへの拍手コメントをくださった方へ
非公開の拍手コメントへはFC2の仕組み上お返事がかけません。
そのために、連絡先が判りませんので、お返事をすることが出来ません。
コメント欄に、匿名でそちらの連絡先(メールアドレス)をお知らせください。
いくつかアドバイス差し上げることは出来るかと思います。
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2011/12/28(水) 18:42:09 |
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GR BLOG トラックバック企画「2011」に無理矢理参加
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2011/12/24(土) 22:53:18 |
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2日ほど前から、天気はよくないものの気温は高めで、今日も最高気温は10℃以上あります。
にもかかわらず、不覚にも風邪を引いてしまい、体調はぼろぼろ。
今日の23日から大学はクリスマス休暇としてクローズになりましたが、「日本人らしく」、仕事に来ています。
今週は火曜日に、ロンドンやオックスフォード、ケンブリッジ界隈にいる日本人研究者の方々16人ほどが集まり、忘年会となりました。UCLの大沼先生がいつも取り持ってくださり、感謝に堪えません。UCL近くのタイ料理のレストランでしたが、なかなか良い感じでした。皆さんがんばっておられる姿に、またまた刺激を受けました。僕もぼーっと生きていたら行けませんね。もっとがんばらないと。
昨日は自分の誕生日でしたので、早めに仕事を切り上げて、家族皆で食事が出来る時間に帰宅しました。素直に喜べる年齢ではなくなってきましたが、こうして家族とともに楽しく過ごせる事に感謝したいです。
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2011/12/23(金) 13:02:20 |
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何かと忙しくしています。ロンドンは本格的な冷え込みが続いていて、金曜日と日曜日は、朝方、すこしばかり雪がちらつきました。
氷点下ほどまでは行きませんが、最低が2~3℃、最高が5℃というような、一日の気温の変化の乏しい日々が続いています。
子供たちは、先週の金曜日を最後に冬休みに突入。商店街も年末商戦と言った雰囲気が濃厚になってきました。
ようやく、先週の金曜日でPBL(Problem Based Learning)の僕の担当のモデュールが終了し、これで晴れて研究活動に没頭できます。といっても、今週の木曜を最後に英国はもう年末モードで、大学もクローズ、業者もお休みに入ります。といっても、年明けまでに少しやっておきたいことがあるので、大学には休日出勤は「嫌がられる」のですけど、べったり休んでしまわずに研究室に出てきてある程度は仕事をする事になると思います。それでも、日本にいた時よりは、ずっとゆったりとした時間の使い方にはなりますけどね。明日は、ロンドンにいる日本人研究者仲間の忘年会があります。
北朝鮮情勢は、英国でも今朝からトップニュースで、BBCのヘッドラインでもトップに報道されていて、高い関心を寄せられています。
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2011/12/19(月) 17:57:28 |
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忙しいので簡単に。
気づけば時間だけがどんどん過ぎ去っていきます。
いつも節目の日として記事を書いている12月8日(真珠湾攻撃の日、ジョン・レノンが暗殺された日)も、気づかないうちにすぎてしまっていました。
今日は12月14日、日本人の大好きな復讐もの、赤穂浪士の討ち入りの日ですね。
小説としては池宮彰一郎著「四十七人の刺客」なんか、視点が新しくて面白いと思いましたが、実は史実に一番近いのは堺屋太一氏の「峠の群像」との話を聞いたことがあります。
司馬遼太郎氏の小説などにもよく書いてありますが、徳川幕府の敷いた社会システムによって、「いじめ」「差別」は社会秩序を維持する重要な仕組みだったようですね。最近読み終わった「胡蝶の夢」には、こういった事が実に詳細に語られています(この小説自体は、幕末から維新にかけての話ですが)。
週末に向け、ロンドンは冷え込みが厳しくなるようで、最高気温がとうとう5℃を下回るようです。ロンドンの良いところは、最低気温もさほど下がらず、一日中、「ほぼ同じ気温」が続くところでしょうか。氷点下までは下がりません。
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2011/12/14(水) 12:44:38 |
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昨日今日と急激な冷え込み。最高気温も5℃足らず。やっといつもの今頃のロンドンらしい天候になったといえます。今日はノーベル賞の授与式ですか。
なんやかやと忙しくて、更新できずに居ました。さすが師走。
PBLは、来週で晴れて終了と相成ります。しんどかった。1年生相手に、火曜日には心臓の刺激伝導系、心電図と不整脈の話を、金曜日には呼吸器の生理と慢性閉塞性肺疾患の話をします。
急に大学の事務からメールが有り、学内で行われる研究のデザインが妥当かどうかのレフリーをしてくれと頼まれました。大学スタッフは断れないのです。ひどい話ですがたった1週間の時間で100ページ程ある書類(もちろん英語です)に目を通して、間違いや不適切なところが無いか審査をしないといけません。こんなにボリュームが有るんやったら、もっと早くにまわさんかい!と突っ込みを入れたくなりました。只でさえ忙しいのに、クリスマス休暇前に終わらせたいという「事務方の都合」が見え隠れするので、余計に腹立たしく思います。
来週からは、忘年会が3件続きます。気づいたら年の瀬になっているんでしょうね。
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2011/12/10(土) 17:57:50 |
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今日は一段と冷え込んでいます。今朝のBBC Breakfastでも、天気予報で「ようやく冬が来た」と言うくらい、この冬は暖かめだったのですが、霜も降りていて底冷えがするようです。そうはいってもNYやBostonのように氷点下10℃とか20℃とかには決してなりません。今日の最高気温は8℃ほど、最低は3℃でした。
週末からなんだか慌ただしくて、更新できずにいました。
昨日は、年2回行われているLondon Heart Development Meetingという研究会に参加してきました。これは以前から何回も紹介してきましたが、言うなれば「どのようにして心臓が正しく形作られるのか(先天性の心臓の奇形の原因を研究すると言い換える事もできます)」「心臓を再生するために必要な幹細胞の知識は何か」を考えるオタクの会です。毎回、欧州最大の小児病院、Great Ormond Street Hospitalに併設されているUCLの研究所、Institute of Child Healthで行われます。
会の世話人であるTim MohunさんとPaul Rileyさんのお二人は、ロンドンに来る前から少し面識があったため、ロンドンに来たらすぐに彼らが「仲間に入れよ」と誘ってくれました。研究者同士の垣根の低さ、ざっくばらんさは、海外研究の醍醐味の一つでしょうね。日本は学会一つとってもコネやお友達サークルがあって、その輪の外の人はなかなか中に入れません(僕が常に輪の外だったから不平を言う訳ではありませんけど、笑)。
今回でこの研究会は11回目。4年前に参加し始めた時には総勢で20人位しか参加者がいず、せいぜいロンドンとオックスフォード、ケンブリッジの研究者が集まる程度でしたが、年々、参加者も増え、広域から人が集まるようになりました。昨日も狭い部屋に人がいっぱいで、椅子が足りなくて床に座って聞いている人もいるくらいでした。
1年ほど前からお二人からこの会で僕の研究内容を紹介/発表してほしいと頼まれていたので、今回は機が熟してきたので発表できますよと、オファーに答える事にしました。30分の持ち時間でこの4年間で僕がやった研究で判った事のいくつかをプレゼンしました。できるだけシンプルな話にしようと腐心したおかげもあってか、いろんな方から面白かったと言っていただけ、手応えを感じられたのは収穫でした。研究上の事で、いくつか僕の研究には有益な裏話も仕入れる事ができたのも、良かったです。
今朝は、午前中いっぱいが医学部1年生のPBLで、止血のメカニズムと血友病に付いて、学生たちの討論に加わり教えてきました。分野外の事を思い出すのはちょっと手間がかかり時間を取られますが、1年生はなかなか夢がいっぱいあって、話をしているとこちらも元気になってくるのが不思議です。まだ大学生になって間もないので、要領をかます事のみに神経を尖らす輩が見当たらないのも、そういう気分にさせてもらえる原因かも知れません。2年生ともなると、「世の中なめとんな~」と思うのが、たいてい1~2人混じっています。午後からは研究室でやらないと行けない書類仕事と実験をこなしています。
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2011/12/06(火) 14:26:57 |
英国
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今日は朝から快晴。その分やや冷え込んでいますが、こういう日の空気は、埃っぽいロンドンでも澄んでいて、冬の低い角度から差し込む光が作り出す長い影と相まって、とても景色が美しく感じます。
英国では、欧州の中でも飛び抜けてアルコール摂取量が多く、これに伴う肥満やアルコール性肝障害は、英国政府/NHSがなんとかしなければ行けない医療上の再重点課題の一つとして挙げている項目の一つです。
今日のBBCによると、北東のイングランドでは30代前半のアルコール性肝障害の数が、この8年で4倍になったとの事。
Liver disease epidemic warning in North East 近年では大学生などのBinge drinking(日本での一気飲みとはちょっと意味が違うのですが、まあ、日本語でいちばん近いのはそれです)なども問題としてあがっています。一方、Tescoなどのスーパーへ行くと、日本人には信じられないような低価格でお酒を売っています。そういった安い価格で販売されるお酒も、時々、こういった「アルコール摂取量を控えましょう」というキャンペーンの槍玉に挙げられています。
まあ、パブでエールやビターを片手に談笑したり、サッカーを皆で観戦して一喜一憂したり、これはもうこの国の文化ですから、飲むなとは言えないのですけど、やはり「ほどほど」にしないと行けないという事ですね。
テーマ:雑記 - ジャンル:日記
2011/12/02(金) 13:46:19 |
英国
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GRD2 ISO80 f2.4 1/25s
午前中、早くから医学部でのPBL(Problem Based Learning)があり、研究室がある場所とは違う大学のキャンパスで学生たちと1時間強、討論をしてきました。それが終わって研究室に帰り、Macを立ち上げてびっくりしてしまいました!
GR BLOGトラックバック企画で、初めて選んでいただいているではあ~~~りませんか!(←チャーリー浜風)。
最近思うように撮れていませんでしたし、ほかに選ばれている作品はどれも美しいものばかりでなんだか恥ずかしいのですが、素直にめっちゃうれしいです(←なぜか、ここだけ大阪弁)。
これを励みに、できるだけGRDを手に、気に入った光景を切り取っていきたいと思います。
選んでくださいましたふーさん、本当にありがとうございました!
GRD2 ISO80 f3.5 1/250s
そして今日の昼前に撮った写真がこれ。今日のロンドンは朝から雲が多く、おそらく太陽はほとんど拝めそうにありません。気温は11℃とあまり高くはありませんが、風もなく、体感的にはここ数日の中ではとても暖かく感じます。11月に入ってもあまり冷え込みが厳しくなかったせいで、大学の構内にある寒桜?梅?の一種は、何を勘違いしたのか咲き始めてしまいました。毎年、この木は2月の終わりから3月の頭頃に咲き誇っています。
明日は晴れの予報ですが、放射冷却も相まって、最高気温の予想は8℃くらいと冷え込みが予想されています。
今日ようやく、僕が担当していた医学部の2年生対象のPBLのコースが約1ヶ月かかって終了しました。あとは、学生の出席と提出されたレポートを基に採点して、Student Officeに書類を提出して終了です。このPBLのモデュールでは、代謝・内分泌・栄養・消化・腎機能をカバーするものでした。できるだけ教科書的な知識の羅列に終始せずに、病院で患者さんを診るにあたって是非に覚えておいてほしい事、どうして臨床的視点からも重要で知っておかないと行けないのか僕が実際に医師として経験したこともふまえて、話を進めてきたつもりです。日本の医学部の教育では、体系的にもちろん解剖学、生化学、生理学、病理学、薬理学などの「基礎医学」を学び、その後に初めて臨床的視点(外科、内科、小児科といった「臨床医学」)を学びます。ところが、臨床医学は医学教育の後半、4年生の後半あたり(日本の医学部は6年まで)でようやく出てくるので、「基礎医学」教育のさなかにいる学生たちには「習う内容の背後にある病気を理解したり、患者さんの診断や治療にどのように役立つのか」がなかなか見えにくく、そのために得てして医師になりたいと入学してきた学生たちの興味を、医学部教育の初期に失ってしまう傾向があると思います。欧米で行われているPBLの教育形態にも多くの問題があるとは感じていますが、医学部の1年生や2年生という医学教育の初期(英国の医学部は5年まで)の段階で、患者さんの症例などをもとに、病気を考えながらその病理病態、診察、検査、確定診断、そして治療戦略を考える上で必要な知識(解剖学、生化学、生理学、病理学、臨床検査診断学、薬理学、そして内科や外科などの臨床医学)を横断できるのは、学生たちの好奇心、知的探究心、そして医学そのものへの興味を維持する上で、なかなかいい方法なのかも知れません。もちろん、PBLではこのような広範な領域を横断しますが、日本で行われるような講義を主体とした各分野の体系的教育も平行しているのです(その分、こちらの医学部の学生がこなさねばならないモノは、日本の学生とは比べられないくらい多いです)。今日で担当だったグループの6人にはお別れを言いましたが、近い将来、熱意のある良い医師に育ってほしいなと願います。
僕が担当する2年生のPBLは今日で終了しましたが、火曜日から1年生を対象とする「呼吸・循環」をテーマにした僕が担当するモデュールが既に始まっています。このグループには9人の学生がいますが、この9月から大学生になった人たちばかりで、これは知っているやろうと思う事まで結構知らなくて、逆に初々しくてこちらが新鮮な思いをさせてもらっています。これは今週を入れて3週間で終了の予定です。
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2011/12/01(木) 14:20:19 |
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