Leica M3 Summarit 50mm f1.5 / Fuji Superia Premium 400 / Osaka University, Japan
どうやら日本ではロンドンに端を発した英国での暴動騒ぎに関して、ショッキングな映像とともに「ロンドン中に暴動が拡大していて、どこに居ても危ない」というような間違った認識を植え付けるかのような報道がなされているのでしょうか、多くの方からメールなどで大丈夫かという問い合わせをいただきました。
ご心配いただきありがとうございます。
確かに、暴動騒ぎの遭った場所は、ロンドンの多くの場所に広がっていますが、おそらく正しく伝わっていない(日本のマスコミの切り口ならば、わざと話を大きくしている可能性はおおいにあり得る気がします)ことは、
1. 騒ぎが起こったところは、局所的(High Streetと一般的に我々が呼ぶ、言うなれば駅前商店街)であり、たとえば閑静な住宅街で大規模な破壊活動や放火などが行われたという場所はほとんどないこと。
2.一部の例外(Ealing, Croydonといった一般的には治安が良い地域と、Oxford StreetやCamden Townといった観光客の多い観光地)も有りますが、ほとんどが貧困層が多い地域で起こっていること。
でしょう。
ですから、僕の通う大学や、僕が住むロンドン最大の日本人コロニーがあるFinchley地区では、基本的には全く何も有りませんし、一応いつもよりも警戒してはいますが、表面的には至って平穏な日常です。郊外よりも街に近い方が治安が良くないのは普通です(多分、いくらEalingが治安が良く、日本人が比較的多く住んでいると言っても、Finchleyよりも圧倒的にCityに近いので、軽犯罪はFinchleyよりも多いと思っています)。「夜間うろうろしない」「治安の良くない地域に近づかない」「用もないのに繁華街に近づかない」という海外で生活するには当たり前であることを実践していれば、おそらくは巻き込まれることはないと思っています。今は、さらには、出かける前にネットで騒ぎがどこかで今現在起こっていないかどうかを調べてから出かけるくらいの用心深さは持っておいた方が良いかも知れません。
現保守党政権は財政支出の削減のため、警察の予算の25%カットを決めていましたが、今回の事件でこれに対する反論が続出しています。それと、暴動の端緒がTottenhamだっだこともあり、13日から始まるプレミア・リーグの開幕戦、Tottenham vs Evertonは延期になってしまいました。
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テーマ:雑記 - ジャンル:日記
2011/08/11(木) 13:52:18 |
英国
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