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忙しいのですが、長崎の原爆の日なので、アップしておきたくなりました。
小学校の時にクラスで歌った広島の原爆についての歌「青い空は」という歌を思い出しました。「青い空は青いままで、子供たちに伝えたい」。親になった今、本当にそう実感します。
実は放射性物質は生命科学領域の研究ではなくてはならないツールです。我々は少ない量を細心の注意を払って隔離して使ってますが、実は実験に使っているこういった核種や、臨床でがんの治療などに使われているモノは、原子炉から出てきているものであることを考えると、ちょっと複雑な気持ちです。
一方、研究者は放射性物質を「どこに有り」「どういう放射線が出ていて」「どうすれば被害を被らずに済むのか」をあらかじめ知っていて扱っていますが、環境へまき散らされたものは「そこに有ることを知らない」「何があってどの放射線が出ているのか事前に分からない」。それを考えると恐ろしくなります。α粒子なんかが出るモノが有ったら、もう逃げたくなってしまいます(実験ではα線は絶対に使いません)。α線そのものはあまり遠くまで届きませんが、エネルギー量が大きいために、摂取してしまった場合のダメージが恐ろしい。
原発は、確かに有ると便利(僕の視点は生活だけじゃなく、研究に於けるツールの供給源としてという意味も有ります)。でもリスクが有り、そこから生じる多くの放射性物質が使い道が無いので減衰するのを長い年月をかけて待つために次世代へ先送りされることになる。難しい問題ですね。おそらくは自分の家の隣に原発を作ることになれば、100%の人が反対するでしょうから、無いにこしたことは無いのでしょう。いずれにせよ、福島原発のトラブルは、社会不安をよりいっそう強くさせている要因である事に変わり有りません。
ロンドンの暴動は、とうとう昨夜は、観光地であるCamden Townや日本人の多く住む治安の良い街、EalingやCroydonにまで飛び火しました。どこで何があったかは、以下のリンク先にgoogle map上にマッピングされています。
http://maps.google.co.uk/maps/ms?msid=207192798388318292131.0004aa01af6748773e8f7&msa=0&ie=UTF8&ll=51.536086%2C-0.056305&spn=0.39294%2C0.630341&z=10&source=embed
ロンドンの外では、Liverpool, Birmingham, Bristol, Nottinghamなどの都市にまたがっています。来年にオリンピックを控えるというのに、何と言う事でしょう。もう、抗議行動なんて関係なく、今やっているのは全て模倣犯です。17歳の少年がBBCのインタビューで、「やつらは警察と金持ち達に、やりたい事が何でも出来るんだという事を見せつけてるんだ」と云っていて、若者達が抱いている行き場の無い怒り、閉塞感とか鬱積した不満、病んだ心と云ったものを感じます。これらはおそらく日本の今の若者の多くも同質のものを抱いているかも知れません。もちろんやって良い事と悪いことがありますので、略奪や焼き討ちは許されざる行為でしょう。100人以上の若者が既に逮捕され、警察は休暇中の者も呼び返し、総動員の様です。
社会不安に付いてはもう一点、経済の先行きがずいぶんと急展開で曇っています。米国の格付け格下げと、欧州ではギリシアだけでなくスペインとイタリアの財政不安、ポルトガルも怪しいと云われています。欧州銀行がイタリアとスペインの国債を買い上げる事を決めたり、何やら慌ただしい。見た事も無い円高も気になります。震災の復興に向けて、この円高は日本経済には泣きっ面に蜂じゃないかと思います。
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テーマ:雑記 - ジャンル:日記
2011/08/09(火) 16:06:13 |
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