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英国医学研究留学記

夕立の後

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相変わらずばたばたした毎日を送っています。
週末ですが、家族には大変に申し訳ないことに、仕事が大半を占めています。昨日の土曜日は、日系クリニックのお手伝いの後、大学の研究室へ仕事をしに行きました。今日も、朝少しゆっくり目の朝食を食べ終えた後、そのまま4時ごろまで研究室で仕事。家に帰って来てからも、Mac Book Airの前に座って研究費申請書の作成に掛かりっきりです。8月の後半に、数日間、家族サービスのために旅行へ出かけようと考えているので、そのためにも出来るだけ進めておかないと行けません。

金曜日に、少しボスとディスカッションをして、今の研究の進捗状況の確認以外に、研究費申請書作成のための作戦を練りました。まずは、当初は8月末締め切りのMRCに先々週BHFに出した申請書の内容を書き直したものと、それ以外にもう一件新しいアイデアのものを2件投稿しようと努力してきましたが、時間的に両方は大変に厳しいとの見通しで意見が一致しました。そこで、BHFに出した方は(BHFに仮に通ればMRCへの努力が無駄になるので)ひとまず置いておいて、まずは新しい研究提案の方に集中して提出することにしました。BHFに出した方は、MRCへの申請が終了した後、10月末に締め切りのBBSRCに提出することにしました。少し気が楽にはなりましたが、それでも日程的にかなり厳しいことには変わり有りません。個人的にはまずまずの完成度に仕上がったと思ったdraftをボスに読んでもらったのですが、研究提案そのものは良いとして、具体的な研究計画の説明に至る前のイントロの部分(つまり、なぜこの研究をしないと行けないのかというという背景の説明)でもう一つインパクトが物足りないとのご意見をいただき、この週末は、イントロ部分を完全に一から書き直す作業に入っています。まさかこの段階で大幅な構成のやり直しを迫られるとは想定外だったので、かなり苦しんでいます。一度、「ああ、だいぶいけてる文章構成になったな」と思える段階のものを書いてしまうと、なかなかその構成(どういうエヴィデンスや背景をどういう順序で、どのように説明するのか)のアイデアから抜け出すのは難しいものなのです。金曜の夜から四六時中ウンウン唸って考え続けて、「どういう構成で文章を再構成して」「どのようにインパクトを引き出すか」という考えが日曜の夜に至ってようやく固まってきました。この案にボスが有る程度OKを出していただけると、次には研究所長さんクラスに批判を仰ぎに行けます。この先も、思ってもみなかった批判が出てくるかもしれませんので、「よし、これでいこう!」という段階に至るまでまだまだ安心は出来ません。良いものを書き上げるためには必要な段取りなのですが、何度も言って来たように、毎回この作業はとても苦痛に感じます(論文を書くときも一緒です)。つくづく、受験勉強の時も含めて、writingにどうしてもっと重きを置いて訓練してこなかったのだろうと、悔やまれてなりません。
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テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2011/08/07(日) 21:57:24|
  2. 研究
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プロフィール

Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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