Contax T2 Sonnar T* 38mm f2.8 Agfa Vista 400
今日は曇り気味でパラパラと小雨が降りましたが、その程度で終ってしまいました。まとまった雨が降りません。
今朝は英国でも福島第1原発周囲の海水への放射性物質の流出したことが報道されていました。中でもセシウム137が含まれているとなると、ヨウ素131の半減期は8日ですがコチラは30年ですから、大変です。終息のめどが立つのでしょうか。核燃料の冷却が継続的にできる様になるまでまだまだ時間がかかりそうですが、それが出来る様になってからも、放射性物質を物理的にも生物学的にも完全に封じ込めることが出来、事態を完全に収束し周辺で安全に人が住める様になるには、10年単位の時間がかかるのじゃないかと言う気がします。それにかかる費用も膨大でしょう。現場で事態を好転させるべく働いておられる方々には頭が下がりますが、上層部が高い放射線の漏れの存在を把握していながら情報を共有されずに、長靴内への汚染水の流入で被爆した方が出るなど、現場で働く人達してみるとたまらない気持ちでしょう。現場は使命感に溢れた人達ばかりなのだと思いますが、そういう立派な人達への配慮があまりにも無さ過ぎます。云うなれば「東京へ電力を供給する為に」福島の人達は犠牲になっていると言えなくもないですから、住人の方々のお気持ちも複雑ではないでしょうか。その東京も、最悪のシナリオで周囲に大量の放射性物質がまき散らされると、放射能汚染で住めなくなるかも知れません。
嫁に「フィルムで写真を撮る事」を禁じられていたこと フィルムで写真を撮る事がロンドンでは高コストなので、実は渡英してから3年程、フィルムを消費できずにカメラの中に収まったままになっていたものがいくつか有りました。フィルム・スキャナーを手に入れた今(現像のみならばかなり安価なので)、何本か消費できて、3年越しで撮影したフィルムを昨日現像に出しました。
その中の一本に写っていた写真です。
カメラはフィルム時代に「高級コンパクト・カメラ」という概念を打ち立てたContax T2です。
京セラContaxから、Zeiss製のSonnarの名を冠した開放F値2.8のレンズがついたコンパクト・カメラが発売された1990年の当時はバブルがはじける前の好景気で、定価が12万もしたにも関わらず結構売れたそうです。当時はまだ医学部の学生で、とてもじゃないが学生の手が出る値段じゃ有りませんでした。僕のはデジタル全盛になり始めた頃に、まだ日本にいた時に中古で買いました。当時12万したカメラが、今では2万そこそこで買えてしまいます。
自分で絞り値を選んだり露出補正が出来たりするので結構マニアックで、コンパクト・カメラであるにも関わらずポジ・フィルムの撮影にも使えますし、おそらくプロの使用に当時は耐え得たのだろうと想像します。もちろん何も考えずにシャッターを押すだけで、オートでも撮れます。使い始めた当初はZeissのT*コーティングを施されたレンズによる色合いがNikonなどと比べると濃厚な気がして、撮った写真におおっと思った事もしばしば。周辺光量落ちもなかなか良い味を出してくれて、写真が上手くなった気にさせてくれました。このレンズの描写は、大好きです。ただし、もはや20年以上前のカメラですので、オートフォーカスのピントの精度も今のカメラと比べるとよろしくないですし、チタン製のボディは高級感は有りますが、動作音も往年の他のコンパクト・カメラとさほど変わないような大きな音がします。こういう所は、やはり時代と言うか、古くささは否めません。
写真は、3年前の今頃の季節に大学の構内で撮った写真(のはず)です。撮ってから現像に出すまでに3年も経っているので、多分、退色気味。それに加え、Agfa Vistaというフィルムは独特の色の転び方をするので(だからLOMOなどのトイカメラに好んで使われているのですが)、この写真を見ると何かのトイ・カメラで撮った写真で、とても往年の高級カメラで撮ったとは思えない写真になってしまいました(笑)。
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テーマ:雑記 - ジャンル:日記
2011/03/26(土) 20:55:09 |
Contax T2
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