募金のお金の送金に関して、友人から興味深い情報を頂きました。 あちこちで募金を始めている人や団体が現れていますが、赤十字などのメジャーなチャリティー団体でも、海外で集めたお金を日本に送金する際に15%程の手数料を差っ引かれる可能性がある事、Japan Appealといくら記載されてあったとしても金額の上限が勝手に決められてそれを上回った場合にはアフリカなど他の目的に使われる可能性があるそうです(British Red Crossがそうだと言っている訳では有りませんので、念のため)。う~ん、もし日本へと思って募金したのに、勝手にそのお金が他に回されるとしたら、詐欺やないかと思うのですが......
僕たちの周囲での募金活動は、ほとんど皆がBritish Red Cross経由で日本赤十字へとなっていて、先日記事にした葉加瀬太郎氏のチャリティ・ライブもそうすると書いてありました。赤十字のJapan Appealのお金が、全て日本へ送金される事を祈りたいと思います。我々は、一極集中すると配分の際にいろいろとトラブルが生じることがあると聞いた事と、中間マージンを手数料としてとられる可能性の話は聞いていました。ラボの日本人研究者(循環器内科医)のS先生はマラソンが趣味で、走るたびに個人の募金活動をしているのですが(英国ではマラソンで走る記念に、皆に募金を募ってどこかに寄付をするのは、普通に行われています)、彼が利用しているJustGivingという英国ではメジャーな募金専用のweb siteに自分達のアカウントを設定し(無料)、そこから日本のCivic Forceという人道支援団体(NGO)に東日本大震災の募金として直接送金される事(無料、手数料無し)になっています。JustGiving自体は広告料で成り立っていて、ここを通じて募金を行うとCivic Forceへ送金の際に若干のお金の上積みがあるそうです(実際に集めたお金よりも送金されるお金の方が高額になる)。学者バカで世間知らずな僕ですが、いろいろと勉強になります。
Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。