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英国医学研究留学記

医学部卒後の進路

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今日は朝から良い天気。。気温も11℃ほどあり、春爛漫と行った雰囲気が漂っています。大学の中庭も、写真で見るような、今日はこんな感じです。やっと長くて暗~い冬を抜けだせたかなと、ちょっとうきうきした気持ちにさせてくれる、そんな天気でした。

京大の入試不正事件に関して京大に批判が集中しているとの朝日新聞のweb siteの記事を見て、記事(記事にせんとあかん事なのか?)も京大への批判の内容も非常に幼稚な気がして、なんだかげんなりしました。日本の社会はやはりどこか歯車が狂ってしまっていると感じます。

昨日は、ポスドクS君(英国人)の送別会だった訳ですが、食事に行ったレストランで僕の隣にはBMedSciのコースを取って今うちの研究室に来ている南アフリカ出身の黒人の女の子(医学部の4年生。ちなみに僕が教えている子とは違う子です)が座ったので、色々とおしゃべりをしました。会話の中でちょっとびっくりしたのが、医学部を卒業しながら銀行マンになるヤツがいるらしい事です。なんでも、医者の労働時間に対して支払われる対価よりも銀行マンの方が遥かに割がいいからというのが理由だそうですが、日本で医学部新卒の者が銀行の入社試験を受けにきたら、取ってもらえるでしょうか?多分取ってもらえないと思います。「変わったヤツ」「医者になれなかったヤツ」→「使えない」というレッテルを間違いなく貼られるだろうと思うからです。日本で医者が医者じゃないモノに転職し得るとしたら、(同級生たちが今何をしているのかも鑑みて)僕のように研究者になるのが圧倒的に多く、次に製薬会社に雇用される(アドバイザーや研究員)、厚生官僚などなど、やはり医療に関係している事が多いと思います。ごく少数、政治家とか(開業とは違う)事業を始めるケースも散見しますが、さすがに医療からは遠いと思われる「銀行マン」は聞いたことがありません。この子と会話して、英国では採用する側が求めている高度な技能を身につけてさえいれば、出身学部はあまり関係なく、転職も就職もかなり自由度がある印象を持ちました。
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テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2011/03/08(火) 17:46:06|
  2. 英国
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プロフィール

Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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