MRC (Medical Research Council)の予算(税金によるもの)が相当目減りしていて、今はMRCに申請するのは時期が悪いから(Top of the Topsしか採択されないので)辞めておけと聞いているので、今書いている申請書はBritish Heart Foundation(BHF)に出そうと考えています。BHFの財政状況は、世界規模の不景気が始まる以前の状況まですでに改善しているからです。現在僕が暖めている新しいアイデアの研究計画についてもう2ヶ月程前から書いている訳ですが、なかなか「よし、これで行こう!」と僕もボスも納得できるものにならなくて、もう何回書き直した事やら.....、いつまでたってもこの申請書作成は正直好きになれません(と言う事は、研究者に向いてない??)。内容的には自画自賛ですがオリジナリティも有るし、医学的にも生物学的にも是が非でも進めねばならないテーマと思っています。予備データはこの2ヶ月の間でまずまず揃ったと思うので、後は文章そのものと構成の問題なのですが、この部分はnative speaker達にはどうしても劣るので、死ぬ程練らないと太刀打ちできません。いずれにしても、読み始めたしょっぱなからレフリーが「ネガティブな印象」を持った時点で、もう負けたと考えて良いので、特に「最初の1~2ページで如何にレフリーにアピールできるか?」が勝負です。
Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。