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英国医学研究留学記

人には無いモノを身につけると言う事

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ここ数日、寒い日が続いています。
週末もあまり暖かくはならない模様です。

学生の実習の面倒を見ながら自分の仕事も平行してこなしているので、時間の経つのが早い事。
なんだかちょっとお疲れ気味です。
学生さんも慣れない事をしているためか、同じ様に1週間がとても早く感じると言っていました。
一生懸命やっているからそう感じるんだよと、言っておきました。
実験を教えている訳ですが、一度お手本を示すために一緒にやってみて、日を改めて一から自力でもう一度やらせる様にしていますが、割とそつなくこなすのでなかなか優秀な学生さんの様です。

いま面倒を見ているこの実習は、実は医学部では必修では有りません。
なのに何でこのコースを取ろうと思ったのか、学生さんに聞いてみました。
彼が言うには、働きがいのある良い病院で仕事を得るには、やはり人とは違う「プラスα」がないと埋没してしまって難しいのだそうです。
それがこのコースを選択した理由で、大学院で学位をとる事も「プラスα」に成り得る一つだと言っていました。
日本の医学博士はピンキリで、はっきり言って博士に値しないような仕事に対しても「博士号」が授与されていると言っても過言ではないと思いますが、こちらでは学位の審査は厳しいですから、猫もしゃくしもが取れる訳では有りません。
なるほど、英国で博士号を医師がわざわざ取りたがるのはそういう事かと納得した次第です。
ところが、実は英国政府はあまり医師が基礎的研究に関わって欲しいとは思っていません。
寄り道している暇があるならば、少しでも高いレベルの医療サービスを提供する様に研鑽して欲しいと考えているのです。
政府の思惑と実際にポジション獲得における「競争」において評価の対象になっている事項の間に温度差があるわけです。
社会に出る前の学生が、そういう「人にはないものを身につけている」ことが「強み」に繋がるとはっきりと認識している所が、日本の大学生と比べて遥かに成熟していると思いました。

バンクーバーで冬季オリンピックがスタートしました。
日本人選手がどれくらい頑張ってくれるか期待したいですが、選手には成績を気にせずに楽しんできてもらいたいです。
日本の研究室で昔僕が直接面倒を見た学生さんが、いまはバンクーバーで研究を行っています。ふと、その人のことを思い出しました。
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テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2010/02/12(金) 22:35:12|
  2. 英国
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プロフィール

Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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