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英国医学研究留学記

Sleepover

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今日は俄雨が降ったり晴れ間が覗いたり、一日中くるくると天気が変わる一日でした。
一週間、いろいろとあって、ややお疲れ気味の土曜日でした。

本日の飛行機で、ほぼ同時期に渡英して来た小児科T先生の奥様とお子さんが、本帰国となりました。
T先生自身は、3月の下旬に帰国になります。
家族ぐるみで仲良くしていただいていたので、妻も子供たちも、一抹の寂しさを感じているようです。
道中のご無事をお祈りしています。

昼には、下の息子がこの4月から日本人学校補習授業校の1年生に入学するため、入学説明会がありました。
僕はお疲れモードだったので、妻が行ってくれました。
その席で、熱烈阪神フアンのT校舎長先生が帰国されるとのお話があったそうで、明るくて熱心な良い先生だったので、一父兄としては残念です。

今日は、上の娘は、友達のうちにお泊りに行っています。
primary schoolの生徒や父兄の間では、放課後に友達のうちに遊びに行くのは男女を問わずに"play date"と言っています。
お泊りは"sleepover"と言います。
楽しい夜になるのでしょうね。
ご迷惑をおかけしていないかどうかだけが、心配な所です。
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  1. 2010/02/27(土) 21:27:39|
  2. 英国
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今日は朝から雨が降ったり止んだり。
時々晴れ間が覗いたり。山の天気の様ですが、気温は比較的穏やかでした。それもそのはず、BBCのWeather reportを見たら、最高気温は10℃!二桁は12月上旬以来じゃないでしょうか。これは着実に春に向かっている証拠かもしれません。

冬季オリンピック、英国の獲得メダルは金が一つのみ(スケルトンでなかなか美女のアスリートでしたが)と言うこともあって、ここ英国ではあまりというか、ほとんど盛り上がりを見せていません。2012年度の開催国なのに、それでえ~んかい!と突っ込みたくなります。カーリングは英国では期待されていたようで、BBCニュースのスポーツコーナーでもたびたび目にしていましたが、4敗した所でアナウンサーも「もうだめね」みたいなコメントを出してそれっきりでした。日本では、英国のカーリングの選手が話題になっていた様ですね。

ニュースで気になるのは、はやりTOYOTAでしょうか。これ、いったいどうなってしまうのでしょうね。TOYOTAが沈んで行ってしまうとなると、これからの日本の行く末をまさに暗示しているかの様で、暗澹たる気持ちになってしまいます。それにしても、何と脇が甘い事かと思わざるを得ません。政治・経済・科学技術・スポーツなどなど、どこかに光明を日本は見いだして行かないといけません。サッカーのワールドカップなどで本当にベスト4に入ってくれると、一気に気持ちも明るくなり、そういう気分的なものが経済や政治にも良い影響を与えてくれそうですけどね。真央ちゃんに期待しましょうか。

写真は、娘が日本人学校補習校の書き初めで書いて来たものです。
驚きました、っていうか、僕よりもうまい(こんな字、僕、書けません、笑)。
勉強があまり好きな方じゃありませんが、工作とかお絵描きは大好きで、primary schoolの先生にも"She has a gift for art!"と言わしめましたから(←親バ○)、僕と違って美的センスがあるんでしょうね~。
字の形と余白とのバランスが見事だと思ったので、写真に思わず撮ってしまいました。
組と名前の字が笑っているのは(プライバシーのため、消しちゃいましたが)、ご愛嬌ということで(多分、集中力が持たなかったのでしょう、笑)。

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  1. 2010/02/24(水) 18:17:13|
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頑張れ日本

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GRD2 ISO100 f2.4 1/20s
今日は朝から雪まじりの天気。
出勤時は、途中の駅でいつもより長く停車するなあと思っていたら、信号機のトラブルで電車の運行がかなり遅れるとのアナウンス。
毎度の事ながら、「遅れ無し」の運行の方が珍しいのではと思ってしまいます。
信号機のトラブルなら言い訳として通ると思っている節があるのですが、ひどいときには「線路に落ち葉が積もっているから」と言う理由で、路線の一部が運休になったこともありました。
日本の鉄道ではあり得ませんし、そんな理由で運休したら暴動が起きそうです(笑)。

デジカメWotchの記事で、米国で行われているPMA(Photo Marketing Association Annual Convention and Trade Show)で、SonyがAPS-Cサイズのミラーレス・レンズ交換式一眼カメラを年内にリリースする予定との発表があった様です。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100222_350569.html
とうとうそういうスペックのが出て来ますか、日本のメーカーから。
早々にそういうスペックのカメラのリリースを韓国のサムソンが発表していましたから、早晩出て来るとは思っていましたが。
これが画質が良いとなると、マイクロ・フォーサーズは苦しくなるかもしれませんね。
なにせ、Zeissのレンズが使える可能性も高いでしょうし、それでデザインがよくて、使い勝手が練れていたら、ものすごく食指が動きますね~。

デジカメWatchでは連日PMAのネタを掲載していますが、SIGMAも怒濤の新製品ラッシュの様です。
携帯電話も含め、サムソンなどの韓国の家電メーカーが世界シェアをかなり食っている状況ですから、日本のメーカーには是非に頑張って気を吐いてもらいたいです。
オリンピックを見ていると、まさに現在のアジアの中での日本のポジションを端的に示している様に見えてなりません。

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  1. 2010/02/22(月) 21:33:26|
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大阪の心

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GRD2 ISO400 f2.4 1/125s
今日は朝はかなりまとまった雨が降っていましたが、午後からは晴れ間も覗きました。
昨日の誕生パーティーなどで、僕も妻もややお疲れ気味。
天気もあまりよろしくないので、今日は自宅でまったりとしていました。
子供たちも特に不平を言う事もなく、昨日のパーティーでもらった誕生日プレゼントなどで姉弟で遊んでいました。

お昼ごはんに、妻がたこ焼きを食べようと言い始め、皆でたこ焼きを焼いて食しました。
見てくれは少々悪くても、親子で楽しく転がしながら作ったたこ焼きはやはりおいしいものです。
子供たちのリクエストで、タコだけじゃなしに、ソーセージやチーズのものも作りましたが、それもそれなりに美味しく食べられました。
でも、やはり大人はタコが一番です。
大阪人のハート(←たこ焼きくらいでそんなオーバーなとの声が聞こえて来そうですが)は、ロンドンにいても子供たちに伝わってくれるものと思います。

ちなみに、僕の住むエリアの日本人学校補習校の校舎長(教頭)のT先生は大阪出身で、バリバリの阪神フアンです。
ロンドンで息子に阪神タイガースをなんとか「刷り込もう」としていますが、ここでは野球を全く目に出来ないので、なかなか困難を感じているこの頃です。

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  1. 2010/02/21(日) 20:08:19|
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娘の誕生パーティー

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GRD2 ISO80 f3.5 1/200s
今日は朝は気温は低く、一面に霜が降りていましたが、日差しは春を予感させる様なやや強いもので、ちょっとうきうきした気持ちにさせてもらいました。
昼からは、にわか雪が降るなど、やや不順な天気に早変わりしました。
山の天気の様に、ロンドンの天気だけは読めません。

昨日は、昨年の11月から少しお手伝いをさせていただいているクリニックのスタッフの方に食事でも(というより「飲み会」ですが)に誘われたので、せっかくのお誘いなので参加して来ました。
皆さん、気の良い方ばかりで、楽しい時を過ごさせていただきました。
帰るのが遅くなってしまい、金曜日の夜は更新できずじまいとなりました。

本日は、娘の誕生パーティーでした。
近所のボーリング場をこのために予約してありました。
参加してくれた子供たちにそこでボーリングを1時間程楽しんでもらって(といっても、1ゲームだけですが)、そのあとにボーリング場の中にあるパーティースペースで軽食を食べてもらって、楽しく遊んで帰ってもらいました。
もともと、同じ学校で交流のある日本人の子供たちだけ呼んでこじんまりとやる予定だったのですが、娘がクラスメートの英国人の女の子達全員にも学校で「誕生パーティーやるから来てね♡」と声をかけてしまった事から、親の当初の意に反して、すこし大掛かりなものに成ってしまいました(汗)。
まあ、少しばたばたしましたが、無事に終わってほっとしました。
皆が楽しかったと言って帰って行ったので、やって良かったと思います(日本じゃ、こんなの、出来ませんしね)。

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  1. 2010/02/20(土) 20:10:32|
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本心

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GRD2 ISO400 f2.4 1/80s マクロ
今日は久々に晴れた一日でしたが、明日はもう崩れる様です。
今日は、妻は子供たちにせがまれて、Natural History Museumへ行って来たそうですが、ハーフ・ターム中とあって、人気の恐竜の化石コーナーに入るのに2時間並んだそうで、たいそうお疲れでした。

昨日はPancake dayでした。別段休日と言う訳ではないのですが、pancakeを食べる習わしがあるそうです。
もともとはキリスト教の典礼歴でのAsh Wednesday(イースター、つまり復活祭の46日前)の前日(Shrove Tuesday)に、Ash Wednesdayから断食に入る前にパンケーキを焼いて皆で食べていたと言うのがもともとの意味らしいのですが、キリスト教について詳しい訳ではないので、こういう理解で正しいのかもちょっと自信がありません。
今では断食する人なんか誰もいなくて、パンケーキを食べる風習のみが残っている様です。
英国に来るまで、このような風習に付いては聞いたことがありませんでした。

写真に撮った新聞は、本日の夕刊「London Evening Standard」紙です。
ネットでのニュースの発信が広まるにつれ、英国でも新聞業界は販売部数の落ち込みに喘ぐ新聞社が多く、昨年一年間でもいくつかのタブロイド紙がつぶれているそうです。
ロンドン市民にはおなじみであった無料夕刊「London Lite」と「thelondonpaper」もつぶれてしまいました。
London Evening Standardも販売部数が伸び悩んでいましたが、無料にする事で販売部数を延ばし、その分広告収入に因って会社の経営を成り立たす様に方針を変更した様です。
この方針が会社の経営に吉と出るのか凶と出るのかは、僕にはよくわかりません。

昨夜のニュースでは、ベッカムがACミランの一員として、Man Uを離れて以来はじめて敵としてMan Uと対戦したことと、Brit AwardsでLady Gagaが3つの賞をとった報道が目を引きました。
ベッカムはこの試合の前からMan Uに対する思い入れとかつてのMan Uサポーターの前で敵として試合をする事への複雑な胸中を伺わせる発言をしていました。もしかすると心の中では、彼はレアルに移ったことをちょっと後悔しているのかもしれませんね。ファーガソン監督は、まったくベッカムは必要とは思っていないので、もはやMan Uに返り咲くのは100%あり得ませんが。

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  1. 2010/02/17(水) 21:17:16|
  2. 英国
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ハーフ・タームに突入

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GRD2 ISO80 f2.4 1/13s マクロ
先週の金曜日から、ハーフ・ターム(各学期の中間休み)に入りました。
この一週間、妻は毎日家で子供たちとの「戦いの日々」が待っています(笑)。
今週は学校がハーフ・タームのお休みとあって、休暇をとって家族で旅行している人も多いのか、朝の通勤の電車はとても空いていました。
一転、帰りの地下鉄は、信号機の故障かなにかで電車の本数が少なく、むちゃくちゃ混雑していました。
天気は時々晴れ間が覗くものの、雨まじりのロンドンらしいお天気。
明日もあまり気温は上がらず、みぞれまじりの模様です。

昨日はバレンタイン・デーでした。
こちらでもバレンタイン用のチョコが並んで売っていましたが、普段からスーパーにはむちゃくちゃな種類と量のチョコが普通に売っていますから、特別な感じはあまり強くありません。
日本の様に高級チョコがずらっと並ぶと言う事もあまり無い様に見えます。
こちらでは、バレンタイン・デーに、男女の間でお互いにチョコやちょっとしたプレゼントをやり取りしたりするようで、日本のような「イベント」化した状況とはほど遠いと言うのが正直なところでしょう。
我が家では、妻がチョコレート・ケーキを作ってくれ、家族みんなで食後のデザートとしていただきました。
甘すぎるのは個人的には苦手なのですが、その辺は妻はよくわかっているので、ビターチョコがベースで大人の味で美味でした。

週末のニュースは、英国人作家ディック・フランシス氏の死去のニュースで持ち切りと言った印象でした。
米国のアラバマで起こった研究者の起こした銃乱射事件は、BBCのサイトでは報じられていましたが、TV programmeでは、全く目にしませんでした。
銃社会は本当に恐ろしい。英国は銃に拠る犯罪がほとんど無いのは安心ですが、一方では若者達に拠るナイフの犯罪は増加傾向の様です。
景気が悪いと、軽犯罪が増えますので、その点は気がかりです。

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  1. 2010/02/15(月) 22:31:24|
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タイ料理で夕食会

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GRD2 ISO80 f3.5 1/250s
今日も肌寒い一日。最高気温は5℃前後でした。
でも、晴れ間ものぞいて、気持ちのよい一日では有りました。

今日は子供の通う日本人学校学校補習校で古本市が有り、つまが松本清張の小説を何冊か見繕ってゲットして来てくれました。
土曜日の午前中は、年末からレギュラーの仕事が入ってしまい、補習校へのボランティアも含めて、関与できなくなってしまったのは少し残念な事です。

自宅のインターネットも無事に繋がる様になり、自宅からの更新も出来る様になりました。
ただ、仕事で疲れ来てしまっていて、以前の様に毎日更新する気力も時間もなかなか難しくなってしまいました。
あまり自分に縛りをつけて義務化してしまうとキット楽しくなくなってしまうので、出来る範囲内で続けようと考えています。しばらくは週に2~3回程度の更新になるでしょう。

本日は、夕方から、近所のパブレストランで、4家族合同でタイ料理をつつきながら夕食をご一緒しました。
同じ研究室にいる小児科医T先生が3月に帰国の予定なので、帰国前に皆で集まってわいわいやろうと言う事に成った訳です。
集まったのは、T先生ご一家、僕の一家、同じ研究室でポスドクをしている循環器内科医のS先生ご一家、ロンドン大のLSHTM(London School of Hygiene & Tropical Medicine)に公衆衛生学の勉強をしにこられているA先生ご一家です。総勢7名の子供たちも食事をつつきながら楽しく過ごせて、良い週末の時間を過ごせました。集まってくださった皆さん、ありがとうございました。これからも仲良くしてください。

写真はプラプラと散歩したときに撮ったものですが、いつまで娘がこうして僕に付いて来てくれるのだろうと思うと、今この時が大切なのだなと感じます。

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  1. 2010/02/13(土) 23:59:59|
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人には無いモノを身につけると言う事

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GRD2 ISO100 f4.0 1/250s
ここ数日、寒い日が続いています。
週末もあまり暖かくはならない模様です。

学生の実習の面倒を見ながら自分の仕事も平行してこなしているので、時間の経つのが早い事。
なんだかちょっとお疲れ気味です。
学生さんも慣れない事をしているためか、同じ様に1週間がとても早く感じると言っていました。
一生懸命やっているからそう感じるんだよと、言っておきました。
実験を教えている訳ですが、一度お手本を示すために一緒にやってみて、日を改めて一から自力でもう一度やらせる様にしていますが、割とそつなくこなすのでなかなか優秀な学生さんの様です。

いま面倒を見ているこの実習は、実は医学部では必修では有りません。
なのに何でこのコースを取ろうと思ったのか、学生さんに聞いてみました。
彼が言うには、働きがいのある良い病院で仕事を得るには、やはり人とは違う「プラスα」がないと埋没してしまって難しいのだそうです。
それがこのコースを選択した理由で、大学院で学位をとる事も「プラスα」に成り得る一つだと言っていました。
日本の医学博士はピンキリで、はっきり言って博士に値しないような仕事に対しても「博士号」が授与されていると言っても過言ではないと思いますが、こちらでは学位の審査は厳しいですから、猫もしゃくしもが取れる訳では有りません。
なるほど、英国で博士号を医師がわざわざ取りたがるのはそういう事かと納得した次第です。
ところが、実は英国政府はあまり医師が基礎的研究に関わって欲しいとは思っていません。
寄り道している暇があるならば、少しでも高いレベルの医療サービスを提供する様に研鑽して欲しいと考えているのです。
政府の思惑と実際にポジション獲得における「競争」において評価の対象になっている事項の間に温度差があるわけです。
社会に出る前の学生が、そういう「人にはないものを身につけている」ことが「強み」に繋がるとはっきりと認識している所が、日本の大学生と比べて遥かに成熟していると思いました。

バンクーバーで冬季オリンピックがスタートしました。
日本人選手がどれくらい頑張ってくれるか期待したいですが、選手には成績を気にせずに楽しんできてもらいたいです。
日本の研究室で昔僕が直接面倒を見た学生さんが、いまはバンクーバーで研究を行っています。ふと、その人のことを思い出しました。

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  1. 2010/02/12(金) 22:35:12|
  2. 英国
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Cosultation

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今日も寒い一日でした。
まだまだ春は遠そうですが、日増しに日照時間が長くなって来ています。
こういう事も嬉しく思うのは、日本では無かった経験です。

今日はハーフターム前の学校の先生との面談の日でした。
仕事を少し早めに切り上げて、予約した時間に学校に行きました。
基本的にこちらの教育は良いところをほめて延ばそうと言う教育なので、先生はあまりネガティブな事を言いません。
黙って聞いていると、すごくほめられるのでとても気分が良いものですが、客観的な評価は見失わない様にしないとといつも考えています。
姉と弟の二人の担任の先生と、現在の状況と次期目標に付いてディスカッションして帰って来ました。

最近気になったニュースで、functional MRIという脳の機能を画像化する技術を使うと、植物状態の患者さんでも外部からの呼びかけに適切な脳の反応を示す方がいるというものがありました。英国MRCのケンブリッジのグループとベルギーのグループの共同研究で、New England Journal of Medicineという臨床の一流紙に報告された研究です。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/8497148.stm
知的活動は保たれたままいわゆる「閉じ込められ症候群」になっている植物状態の方は、今まで考えられていたよりも多いのかもしれません。うまくいくとこういった方々とコミュニケーションを取る方法が見つかるかもしれないとポジティブな内容の報道でした。SFチックですが、将来、映画「甲殻機動隊」の様に脳とコンピュータを統合するようなインターフェースが実現される日が来るかもしれません(実際に米国などでは精力的に研究されています)。一方では、このような患者さんが現状では外界と交信する手段が未だ無い訳で、自分がそうなってしまったらいったい正常な精神状態を保てるのだろうか、とすこし恐ろしい気持ちにもなりました。

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  1. 2010/02/10(水) 22:33:15|
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不覚

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先週は少し暖かい日が有って喜んだのもつかの間、日曜日からまた冷え込みだして、今日は小雪がちらつく寒い一日でした。
週間天気予報では、今週はあまり暖かい気候を望めそうも有りません。

自宅のブロード・バンドが突如インターネットに繋がらなくなると言うトラブルに見舞われ、自宅からのアップが出来ませんでした。BTのサービスは、英国人にすら評判が悪いのですが、どうしてこんなダメダメサービスのままで通信事業の市場で競争力が保てるのか、全く不思議です。
今日は、仕事の最後に、研究室からアップします。

連絡を全くよこさなかった医学部の2年生の学生さんは、4回目のメールにようやくレスをくれました。忙しかったなどなど、いろいろとexcuseが書いてありましたが、直接会ったときに、それでは社会では信用されないよと言うような話をしておこうかとは思っています。お互いの予定が合わずに、来週の約束になりました。

今日は、朝一番に、今日中に提出して欲しい書類が有るから、そろえて出して欲しいと大学側から連絡が。
大慌てでその書類作成に取りかかることになり、しかも日本語の書類と違って僕たちが英語の書面を作成するにはnative speaker達の何倍もの時間がかかりますから、今日の実験の予定は大幅に狂ってしまいました。
僕の方にもどうやら落ち度があって、(お世話になっている教授も僕も)僕には関係のない手続き/書類だと思い込んでいたのですが、メールを見てから担当の大学の事務に電話をして話を聞くと、実はそうではなかった様です。

今迄は、こういった類いの手続きは意外と事務が親切で、いつもは締め切りの一週間前くらいに警告のメールをくれる事が多かったのですが、今回はそれも無かったので、すっかり油断していたとも言えるかもしれません。
回覧されて来るmailの数は一日で数十通、日によっては20を越えたりしますので、一応目は通しますが(日本語と違い英語であるので)うっかりと自分とは無関係との判断をしてしまったものが、今迄いくつも有ったのかもしれないなあと思いました。

一昔前ならば、印刷した書面で送られて来たものがe-mailで回覧される様になって、回覧の作成が簡単になりコストもあまりかからなくなっているので、スタッフ向けの「回覧」は、どこへ行ってもひょっとして一昔前よりもずっと増えているのではないかなと言う気がします。だとしたら、こういったITによるインフラも善し悪しかな、と思いました。不便ならば「絶対に必要な情報」だけが流れて来るでしょう。一方、簡単でコストもかからないとなると、送られてくる情報の重要度は様々でしょうから、いっそう受け取り側がその重要度を見極めないといけない度合いが増しているのじゃないか、そんな気がしました。つまり、研究者や教員を支えるはずの事務方が情報の選択や処理をさぼってただ垂れ流すだけで良くなって、現場の研究者や教員への負担が増してしまっているのではないかと危惧した次第です。本当の所は判りませんけれども。

週末のニュースは、英国の国会議員の無駄遣いの話と、サッカーのイングランド・チームのキャプテンであるJohn Terryの不倫騒動の話が目につきました。

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  1. 2010/02/08(月) 18:34:03|
  2. 英国
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意外な展開

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今日は良い感じの天気でした。
朝出勤時はどんより曇っていましたが、午後からはすばらしい快晴で、しかも最高気温は10℃近く有って、着実に春に向かっているのを実感させてもらえる日でした。
これからこういう日が次第に増えて来るでしょう。
こうなると、気分もわくわくして来ます。

今日は、医学部2年生の実習(というより自習)の進捗状況をチェックするために、またオフィスに来てもらいました。2月の終わりから3月にかけて、彼らは自ら決めたテーマ(病気)に対して最新の論文を読み、学んだことを皆の前で15分間のプレゼンテーションを行うことになっています。昨年の秋に直接会って話をして、各人の興味とうまくマッチするテーマ・病気を決め、まずは基礎的な事を勉強してもらい、年末にどれくらい勉強したのかを直接会ってチェックしていました。そのときに、次に会うときには、プレゼンテーション用のスライドのたたき台を作ってみせて欲しいと課題を与えてありました。3人の学生が僕に割り当てられていますが、月曜日に一人(一番まじめな子)に来てもらって、ディスカッションをしていました。やはり学生の作るスライドで、冗長だったり足りなかったり、インパクトに欠けたリだったので、アドバイスをして作り直したものを次はメールで送ってもらってそれを僕が修正し、2月末にプレゼンの練習をしようと言って返しました。今日は、あの昨年末からぼくがここに愚痴を書いていたちゃらんぽらん学生でした。ところがどうして、時間通りに来るは、ちゃんと勉強していて、すこし専門的な知識を質問してもちゃんと知っていて、今日はものすごく驚かされました、作って来たスライドも、僕が予想していたよりもずっと出来が良かったのです。年末に説教したの、彼に取っては良かったのかもしれません。赤丸急上昇でした。もう一人残っている子はまじめそうに見えていたのですが、この1ヶ月メールを送り続けていますが何もレスが無くて、これも少々驚いています。人は見かけに拠りませんね~。今日、改めてメールを送りましたがこれに返事が無かった場合は、大学の実習責任者のsenior lecturerのC先生に、実習の履行が責任を持って出来ない旨の連絡をしようと思っています。

今日は研究所の電気系統のメンテナンスで、夕方の5時以降は電源がすべてシャットダウン。
セキュリティの関係から、職員および学生は帰ってくれと勧告されていましたので、仕事をそれ迄に切り上げて退散することにしました。普通はこんなに早くに仕事場をあとにすることは無いので、ちょっと新鮮な気分でした。

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  1. 2010/02/05(金) 22:49:39|
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寄付に拠る研究費

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GRD2 ISO100 f3.5 1/250s
今日も肌寒い一日で、時々俄雨が降るぐずついた一日でした。

日本では、まとまった研究費と言えば税金から拠出されて配分されるものが中心です。一番間口が広いのが文科省の配分している科学研究費補助金(いわゆる科研費)、額は大きいが採択件数の少ない科学技術振興機構などが配分している競争的研究資金や、医学系なら厚労省の配分している研究費などです。民間も有るのですが、僕が生業としてきた生命科学/医学研究畑では、はっきり言って大学院生一人分の一年分の研究経費に遥かにおよばない、消耗品代金の足しにしかならない小額のものしかありません。従って、まずは科研費がもらえるのかどうかが、日本で研究者としてやって行くためには生命線と言えます。

英国では、やはり政府系の税金に基づく研究費はとても重要です。税金に拠る研究費配分は8つの学術会議が担っていて、生物系・医学系の研究費は、MRC (Medical Research Council)とBBSRC(Biotechnology and Biological Sciences Research Council)の二つが行います。政府系の研究費の獲得は、MRCの場合は新規採択率がだいたい20~25%程度。当たる確率は低いのですが、人件費も込みで額も十分ですし、日本の科研費がこれと比べて格段に採択率が良いかと言うと、そうでもないのです。日本の科研費のほうが採択件数が多くて間口は広いと思いますが、MRCの一件のプロジェクトに配分される研究費に匹敵する額の研究費をとれる人は人数が非常に限られてしまうのも、日本の残念な所です。一方で、英国では寄付金をベースにした民間の研究費も非常に潤沢で、ここが日本と違って恵まれている所でしょうか。政府系から採れなくても、十分な額の研究費を応募する間口が広いのです。Welcome Trust、Cancer Research UK, British Heart Foundationなどなど、これらのチャリティー団体から交付される寄付金由来の研究費も、だいたい少なくても日本での年間1千万程の研究費に匹敵する規模が有ります。

本日のBBCのニュースで、ちょっと興味深い報道が有りました。興味のある方は、こちらのweb siteへ。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/8493248.stm
英国での痴呆症の患者の総数は、当初の予想を遥かに上まわる数に上っているそうです。一方、病気の研究に費やされている研究費に目を向けると、英国に於けるチャリティー・ベースの研究費でもっとも資金が潤沢なのはCancer Researchで、痴呆症(Alzheimer Research Trust)の研究費の12倍程有りますが、実際に患者さんのケアにかかる費用は痴呆症の方が悪性腫瘍の2倍以上の費用がかかる現実を考えると、もっと研究費の確保と配分を改善するような方策を考えて、早急に原因、治療、そして予防に対する効果的な対策を講じれる様にして行かないと、先々の経済に与える影響がかなり大きいとのことです。

僕のいる研究所には、Cancer Research UKのラボがワン・フロアを占めていて、なるほど使っている道具も資金の使い方も「金が有るなあ」と一見して判るのですが、実際に資金の流れにこれほど格差があると言うことは知りませんでした。僕が所属する研究室は循環器疾患をターゲットにしているので、British HeartかMRCから予算をとる事が定番です。余談ですが、僕の場合はBritish Heart Foundationが3年以上UKに住んでいる実績のある移民にしか研究費の応募を認めていないために、今のところMRCしか間口が有りません。Heart Diseaseに対する研究費の規模は、BBCのweb siteを見ると痴呆症に対するものとあまり大きな差が有りません。欧米では心筋梗塞や心不全に拠る死亡は日本に於けるものよりも遥かに多く、かかる医療費を鑑みると悪性腫瘍の研究に匹敵するくらい問題だと思うのですが、実際に寄付金の流れは疫学的なデータやかかる医療のコストに必ずしも一致していないのですね。

テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2010/02/03(水) 22:38:35|
  2. 英国
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届かなかった夢

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GRD2 ISO400 f2.4 1/60s マクロ
今日も冷え込みの厳しい一日でした。
12月上旬はどうしちゃったのかと思うくらい暖かかったのですが、12月下旬以降の今年のロンドンはとにかく寒い。

今日は下のちび助(息子)の誕生日でした。
先週の土曜日に、近所のパーティスペースを借りて誕生パーティーをしましたので、お友達からもらった誕生日プレゼントがてんこもりで、本人は大満足でした。
30人いる同級生のほとんど全員が来ましたが、家の息子とお誕生日の近い同級生の女の子と共同で主催したので、力が分散してまだ何とかなりましたが、単独主催で30名近くの幼稚園年長相当の子供たちの相手をしようと思うと、きっとへとへとだったに違いありません。Aちゃんのお父さん、お母さん、ありがとうございました。無事に済んで何よりでした。
今日は、妻がチーズケーキを焼いてくれたので、食後にぶたさんのろうそくで飾って、お祝いをしました。

Andy Murray、やっぱり一歩どころか全くRoger Federerが寄せ付けなかったと言う感じです。1セットも奪えないとは。Nadalが怪我に泣いていますから、これは当分Federerの牙城は崩れそうにも有りません。

米国が2020年までに再び月へ人類を送り込もうと言う計画は、白紙撤回との報道も気になりました。経費がかかりすぎる上に、その計画に拠るinnovationが見込めないと言うのが主な理由の様です。たしかに宇宙へ乗り出すための技術革新はそんなに見込めないかもしれませんが、今の技術と調査能力で直接月へいく事で、判る事(たとえばとんでもない資源が月に見つかるとか)が有るかもしれません。個人的には「夢を見れる」国家プロジェクトには、人も集まるし、派生的に雇用も生まれると信じたいのですが、やはり月よりもまずは目先の経済と皆が食べて行ける様にする事が重要だと言う事なのでしょうね。

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テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2010/02/01(月) 22:39:55|
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プロフィール

Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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