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英国医学研究留学記

クリスマス・ツリー

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昨日の晩から激しい風を伴って、時折局地的に豪雨となる天気が続いていました。
今朝もまだ激しい雨が降り続いていましたが、昼にはそんな豪雨が嘘の様にさわやかな晴れ間が覗きました。
昨日から急に冷え込み始め、今日は最高気温が6℃程(これは先週の最低気温)。
天気予報に拠ると最低気温は1~2℃で、初霜が降りる予想です。

昨晩は、近所のホスピスで、恒例のクリスマスツリーの点灯式が行われました。
ホスピスの入り口にある木に写真の様に飾りの照明が点灯され、ホスピスの入り口でワイン等が振る舞われたり、ノベルティーグッズ(購入代金は、多分寄付として運営費の方に回る)の販売などが行われた様です。
実は、点灯式そのものには今まで行ったことがなく、行ってみようと思っていたのですが、前述の様に昨晩は激しい雨風だったため、一時的に雨風が弱まった5時過ぎに行ってみたところ、すでに後片付けの最中でした。
来年は、ちょっと早めから出向いてみたいと思っています。
自宅でもクリスマスツリーを出して飾ろうかと言う話をしていたのですが、夕方になってprimary schoolの宿題が全く手つかずの状態であることが判明し、それをやらせているうちに夜が更けてしまったので、来週の週末の楽しみに延長になりました。

もう11月も終わりです。
一年はあっという間ですね。

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テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/11/30(月) 21:37:04|
  2. 英国
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目的意識

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昨晩の天気予報では土曜日の今日は天気が崩れる予報でしたが、一転、朝からいい天気に恵まれました。
気温はやや低めでしたが、日没前まではまずまずの天気。
夕方から下り坂で、これを書いている夜の10時ごろには、やや激しい雨が降っています。
明日の日曜日はあまりよい天気は期待できない様です。

昨晩のBBCニュースで、ロシアの鉄道の脱線事故の報道ではテロの可能性を強く示唆する報道内容だったのですが、今日になって、ほぼテロに拠る爆破事件と断定できるとの報道。
BBCに拠れば、可能性が高いのは、(チェチェンを含む)北コーカサスの兵士かプロ・ナチグループの国粋主義過激派とのことです。
武器に拠る暴力に拠って主義主張を押し通そうとする(しかも無抵抗の一般市民を無差別に攻撃の対象にする)行為に、空恐ろしい思いがします。

昨日は、医学部の医師にはなれないコース(医科学)を履修している学生が、来年の春から3ヶ月程の研究室配属の実習で、僕の行っている研究に付いて興味があり、出来ればうちの研究室を選択したいので話を聞きたいと言うので、オフィスまで来てもらって話をしました。
実験の経験は無いとの事でしたが、やる気は有りそうでしたし経験が無いのは織り込み済みだから、うちの研究室を希望するならば来ても大丈夫と話をすると、かなり安心した様でした。
あまり専門的な話をしても多分判らないと思うので、研究の概要と目的・意義だけは理解してもらおうと勤めましたが、一応通じたようでほっとしました。
益々興味が出て来たと言って帰って行きましたが、本当に実習に来るかどうかは未定です。年末年始のお休み中に少し勉強しておきたいと言うので、関連事項の論文を数編紹介しておきました。別件でもう一人、興味があると言って来ているのがいます。
少なくとも、消去法で期限ギリギリになって仕方なくコンタクトしてくる学生とは違って、積極的に自分の興味のある研究室に出向いて話を聞きたいと言う学生の姿勢には好感が持てます。
日本では、最近、このように自分で目的意識を持って動く学部生・大学院生は絶滅危惧種に近いくらい、数が減った気がします。特に「大学院大学」化して大学院の定員をどんと増やしてからの大学院生にそう感じる事が多くなりました。ひょっとすると、従来は大学院には来なかった人材が、モラトリアムの延長で「定員が空いているから」大学院に来てしまう様になったとの感が拭えないのです。

事業仕分けで研究環境に対する議論が紛糾していますが、大学学部および大学院の教育内容・システムをもっと中身の有る物にする事、やらないと行けない研究としなくて良い研究の吟味をコネとかつまらない既得権益にとらわれずに公平に行う(公平な研究費の配分を行う事)透明性の高いシステムにするための自浄努力は必要と感じています。アカデミアの側にも、もっと努力は必要でしょう。個人的には、研究と教育に対して投資をしない国は滅びると思っていますが、今までの日本国内のシステムが現状で良いとも思いません。

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  1. 2009/11/28(土) 22:17:33|
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不安

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GRD2 ISO100 f4.0 1/250s
今日もなかなか好い天気でしたが、今まで暖かかったのが再び冷え込み始めました。
天気予報でも冷え込む週末になるとの事。
ここのところ週末はずっと天気がよくなかったのですが、またしても今週末は天気が崩れる様です。

昨日の夜のBBCニュースでアラブ首長国連邦の中のドバイに対する信用不安が広がっていて、特に英国を始めとする欧州系金融機関は貸し出し金額も多いと予想されて経済の先行きが心配だとの報道があって、そのときはへぇ~、くらいにしか思いませんでしたが、今日になって東証は急落し円は高騰するという様に、日本の経済にも大きな影響が出て来ている様です。
日本の金融はあまり関係ないと思うのは素人考えでありました、反省。
もはやグローバルにつながっているので、まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」的に世界のどこかで生じたひずみは世界中を駆け巡る事を再認識しました(←本当に世間知らずのド素人ですね、すみません)。

石油産出国が傾くなんてあり得るのかとニュースの最初のセンテンスで思ったのですが、ドバイはアラブ首長国連邦の中では石油の産出能力が低く、近年はリゾート開発によって国を興す事で外貨を獲得して来た様です。昨日のBBCによると、欧州系金融機関からの巨額の借り入れの上に行っていたリゾート開発だったので、米国のサブプライムの破綻に端を発したCredit Crunch以降は資金繰りが苦しくなり、綱渡り状態だたことが明らかになったのだそうです。英国では、多少上向く気配が見え始めたけれどもまだプラス成長には転じていない経済が、これを契機に再び冷え込むのではないかとの懸念が強い様です。

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  1. 2009/11/27(金) 22:22:13|
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存在感

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今日も朝からいい天気。
さして寒くもなく、朝は気持ちよく通勤しました。

今日は恒例の忙しい木曜日でくたくたなので、簡単に。
COP15に向け、米国も中国も初めて二酸化炭素の排出削減に向けて具体的な数値目標を掲げました。
数字は大したことは無いとの批判も有りますが、この2つの大国が歩調を合わせるべく意欲を見せた事が大きく報道されています。
それに引き換え、まったく日本の存在感が無いのが、海外にいる日本人としては悲しく思います。
京都議定書でイニシアティブを取っていたはずなのにどうしてなのか、反省材料が有るはずだと思うのです。
研究と教育への投資についての問題とともに、ここにも国際社会の中で日本が生き残って行くヒントが有るような気がします。

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  1. 2009/11/26(木) 23:05:28|
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クレーム

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GRD2 ISO100 f2.8 1/125s
今日は朝からすばらしい天気でした。
雲一つない空で、気温もあまり寒くない。
大学に行くと、写真では判りづらいかもしれませんが、春に咲く花(多分、梅かプラム系)が何を勘違いしたのか咲いていました。
これとは別の、桜の木も少ないですが花をつけています。
それだけ今年の秋は暖かいのでしょう。
昨年は10月に雪が降りましたし、今頃は霜が降りたりなど朝方の路面の凍結も多かったことを考えると、えらい違いです。

今朝は、水道会社のエンジニアが家に来ることになっていたので、それの対応をしてからゆっくりめで仕事に行きました。
実は3週間前に水道料金の半年分の請求書が届いたのですが、請求額が900ポンドを越えていたため(これはあり得ん、一年でだいたい300~400ポンドくらいかなあ)、水道会社にいったいどうなっているのかと文句を言っていました。
電話では、水道漏れが無かったか?と聞くくらいで(実はお風呂の排水用の配管からの水漏れは有りましたが、配水管の漏れは水道メーターには影響ありません)、特別に向こうからは何もしてくれません。
一応、配水管だけど漏れが有ったと伝えると、「水道料金の見直しのためのクレーム用紙を送るから、それで手続きしてみて」、でおしまい。
この国のこういった誰でも出来る作業(メーターの数字を読んで記録するなど)を受け持つ従業員は、インテリジェンスに問題があるケースも多々あるので、請求書に記載がしてある水道メーターの読みが間違いだったらばかみたいだと思い直して、先週、自分で水道メーターを見てみると、どうやら30XXを36XXと読み間違えていた様でした(確かに水滴がプラスチックのカバーについて読みにくいのは確かだったのですが)。
そこで、先週末にもう一度水道会社に電話をして、「お前達、メーターを明らかに読み間違えているから、もう一度係をよこしてメーターを読んでくれ。僕がそれに立ち会うから」とお願いした所、本日、水道会社のエンジニアがメーターをチェックしにくる事になった訳です。

それで結果がどうだったと言うと、今日来たエンジニアも、「こりゃ明らかにメーターを読み間違えているな。お前の言う通り、ゼロと6を明らかに読み間違えている。」と同意してくれました、それどころか、今年の四月の水道メーターの読みよりも今日の数字は少ない数字で、最初からいい加減な読みだった可能性も出て来た訳ですが、どうもそのエンジニアが調べたところによると、メーターそのものが壊れている様でした。来てくれたエンジニアはなかなかナイスな兄ちゃんで、メーターも新しくするけど、請求書も(多分、家族構成から平均的な水道消費量の予測で)新しいものが発行されると思うと言って、帰って行きました。

それにしても、日本ならば、非常識な料金ならばクレームがついた段階で「会社の方が調査してくれる」と思うのですが、この国では「自分でメーターを確かめたりしないと、何も動かないばかりか、下手すると本当にいわれもしない高額な料金を支払うはめになる」のが、ずいぶんと違います。日本人の感覚からするとなんだかなあと思いますが、ひとまずクレーム付けてなんぼの世界なんですね。ちなみにメーターの読みが違うぞと電話したときには、オペレーターは「2人の係がダブルチェックしているから、それはないはず」の一点張りでした。今日は、ダブルチェックが聞いて飽きれました。ラボの英国人にこの話をしたら、「電気、ガス、水道、電話 (BT)といった会社のやる事は、おおよそえ~かげんで信用できんで(別に大阪弁じゃなくて、英語でそういったのですが)。自分で逐一チェックした方が良い。」との事です(笑)。

しかし、渡英して直ぐにこういうトラブルに直面したら、きっと泣きそうだったろうと思います。まあなんとか対処できる様になったのも、2年住んで「調教」されたからに他ならないのだと思うのです。生きて行くって、大変ですねえ~、日々勉強ですね。

日本での仕分け作業で研究費に関しても大きな削減要求があったことに対して、連日、アカデミックから反対の声明が出ていますが、今日はノーベル賞受賞者の野依博士らを中心とした学者集団が異を唱える記者会見をした模様です。アカデミックの畑にいると、基礎研究に投資する事は国力を維持するためには当たりまえのことだと思いますが、研究畑とは縁遠い国民が納得するかどうかは別の話なので、本当は政府もしくは国家元首がそれを当たり前だと見なして推進しないと行けないはずがそうはならない所に、日本の欠点が見える気がします。つまり、何事も「合議性」で決めないといけなくて、こういう国家戦略をトップダウンで推進する発想が無いかに見えるのですね。

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  1. 2009/11/25(水) 20:34:06|
  2. 英国
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責任

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今日は比較的暖かい、でも一日中曇って時折小雨がぱらつく一日でした。
大洪水に見舞われたカンブリア地方では、水は引いたものの再びまとまった降雨が予想されるために、予断を許さぬ状況の様です。

今日の報道で、イラク戦争へ英国政府がどのような経緯で参戦を決定したかを明らかにする、独立調査委員会による証人喚問(基本的に公開によるもの)が今日からロンドンで始まったそうです。ブレア前首相と軍および政府の高官などが証人喚問の対象となります。

この証人喚問には法的拘束力はないそうで、戦争犯罪者として罪に問われることは無いそうですが、参戦に至った経緯について徹底的に検証し、同じ過ちを(一応建前は「是非を問う」コトになっているのですが、政治家の発言を聞いても、街行く人のインタビューを聞いても、あの戦争に参加した事は全くの正義で間違った事ではなかったのだという意見は皆無に見えます)二度と踏まない様にとの現政府の強い意志が感じられます。

日本の政府で、失策について先々責任を追及されるかもしれないと言う覚悟を持って仕事をしている官僚や政治家が果たしているのでしょうか?「無責任」でOKだからこそ、みなが総理大臣をやりたがっている様に僕には映ります。

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  1. 2009/11/24(火) 23:59:59|
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Flood

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今日は朝は少し小雨がぱらついていましたが、昼から晴れ間も時折覗いていました。
夜間はかなり激しい雨音が聞こえていました。
昨年は寒くて10月にもう雪が降りましたが、今年は比較的暖かい日が続いています。

先週は、スコットランドとイングランドの北部、とりわけカンブリア(Cumbria)地方にかなり多くの雨が降り続き、大洪水を巻き起こしました。特に湖水地方を含むカンブリア地方では、河川の水が増し、橋が濁流に押し流されたり、街が水没したり、かなり広範な被害を生み出した様です。
報道に拠ると、1000年に一度の出来事とか。
ロンドンでも、先週の後半から、かなり激しい雨と風が続いていました。
しとしとと降る雨がこちらの特徴で、あのような(日本では良く見かける)スコールのような雨の降り方を見ると、温暖化の影響なのではとの思いがよぎります。

週末のプレミアは、率直にChelseaの強さが際立っている気がします。
もうLiverpoolは優勝の目はほぼ無くなりつつありますが、Man City相手にどうにか引き分け。Man UはEvertonに順当に勝っています。Arsenalもこれ以上負けられませんが、Sunderlandを相手に取りこぼしました。Tottenhamが今年は強い。昨日はWigan相手に9-1の快勝。Defoeがハットトリックです。

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  1. 2009/11/23(月) 21:04:26|
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在英日本人研究者達

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GRD2 ISO80 f3.5 1/160s
今日は時々晴れ間が覗きましたが、午後からは時折激しく降る雨模様の一日でした。
気温は比較的高かった様に思います。

昨晩は、学術振興機構のロンドン研究連絡センター が主催する、在英日本人研究者会議に出席して来ました。
この会議は、英国の地で第一線で研究している研究者達、それも研究室の主催者からポスドク、英国で大学院に進学した者まで、幅広い人材をあつめて、以下は僕個人の受けた感想なのですが、(1)英国の研究環境の情報を交換し、日本と比較した上で良い部分・悪い部分を見極めて、日本における科学行政に反映させる、(2)英国において活躍中の日本人同士の相互交流を図り、お互いが一戦で活躍出来るために情報の交換の場を設ける、と言うのが主要な目的と感じられました。

会議の中で、University College London(世界の大学ランキングでは常に一桁の超一流大学。ちなみに東京大学は近年20位以内に入れない状態が続いています)で生命科学領域の教授(すげ~!)をされているO先生から、近年の日本人研究者の海外指向の傾向についての公演があり、ここ10年程、若者は海外留学したがらずに内向き思考で、海外で研鑽を積もうと考える人はほとんどいないらしい、という統計的データに皆さん、危機感を募らせました。というのも、研究の中身自体は、日本の一流ラボと欧米とで大きな差は無いと僕は思いますが、(1)どうしても英語の論文を書き、英語でプレゼンをしないと世界と対峙できないのに、日本にいたらいつまでたってもこの技術が磨かれず、結果的に世界と戦える研究者にはなり得ない、(2)勝つためには、敵の生活・文化などの背景も知ることは有益である、(3)交渉ごとの技術の習得(日本独特の慣習ややり方は、世界標準ではない)、(4)直接対面で対話するからこそ、広い研究上のネットワークを築く事が出来、お互いに助け合える間柄になれる、など世界と対等にやって行くためにやはり1年以上の海外滞在における研究活動から得られる物は、計り知れないくらい大きいと感じるからです。逆に、僕も含め、今僕の周囲にいる人たちの様に、海外で道が開ければ、別に活動の場は日本に限るなんて事は考えていない人たちは、絶滅危惧種なのかもしれません。

確かに、海外に出る事はとても大きく環境を変えることになるので、研究者本人にとってもその家族にとっても、大きな痛みを伴う事は否めませんし、我が家もとても苦労しました(今でも苦労の連続です)。しかしながら、研究者としてやって行くからには、常に変革は要求される事なので、これを乗り越えられない人は、ハナから世界と対等に渡り歩く事は無理と思われます。となると、若手がそういう状況と言う事は、日本の科学技術にとって、あまり未来は明るくない気がします。

一方で、現在日本で行われている「仕分け」において、科学研究ヘの予算が大きく削られる事になりそうだと言う現政権の行っている方針には、クビをかしげる意見が在英の日本人研究者達の間には多かったと思います(まあ、自民党政権下の科学技術行政にも、諸手を上げて賛成とは言いませんが)。蛇足ですが、日本の研究予算が大きく削減されようとも、英国にいる我々には何の影響もありません。なぜなら、日本の研究予算は、海外にいる日本人研究者の研究資金には基本的に一円たりとも使用されていないからです(国内の研究に限って支給されている、まあ、当たり前の事かもしれませんが)。純粋に、僕たちは日本の科学技術の行く末を心配している訳です。そもそも、基礎科学研究は、先進国では「国家的重要事項の戦略」であって、科学研究に大きくファンドして行く事は、いわば「国防」なのですが、この観点が今の日本の政府・政治家・多くの官僚、そして国民の中に希薄な気がします。もっとも、これは人のせいばかりには出来ない側面も大きくて、科学者自身が自ら自分たちの仕事の社会的意義をこれまで積極的にわかりやすい言葉で発信してこなかった事も問題で自業自得との考え方も出来ます。研究費を削るのはけしからんからもっとよこせと言った所で、逆に反感を買うだけでしょう。好転させるためには、我々研究屋が科学の重要性をもっと一般に理解してもらうための努力をして行かないと、いけないと思います。自分の親が、研究している自分を見て、ある意味「道楽」を仕事にして生活していると考えるに近い発想しか出来ないようでは、さもありなんでしょう(つねに、「いつまでもふらふらせずに、早く医者に戻れ」といったニュアンスが、そうはっきりとは言わないまでも、自分の親からも感じられるのです)。

国民全体が、研究を「道楽」としか考えることが出来ずに、これに多くの血税を費やすのはけしからん、もっと短期的に目に見えて効果のある物にファンドせよと言う意見が多数ならば、それも致し方ない事かもしれません。しかしながら、一部の生命科学領域では日本は既に中国には太刀打ちできない状況に陥りつつありますし、シンガポールにも国策としてスタンフォード大学(米国の超一流大学)の分校が出来て世界中から名のある研究者が集まりつつありますから、今の状況のままだと、おそらく早晩、生命科学では欧米の先進国はおろか、国策として断固として科学技術研究を推進している中国、台湾、インド、シンガポールといったアジアの国々にも全く太刀打ちできなくなるでしょう。今の日本の「科学技術は世界に誇れる」状況は、国家的な戦略で維持する努力を怠ると、もうそんなに長続きしないかもしれないのです。資源の無い科学技術立国がその地位を失った結果は、寂しい物になると僕は思うのです。

テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/11/21(土) 23:25:01|
  2. 研究
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在英日本人研究者会議

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今日は曇って一日さえ無い天気でした。

今日は、学術振興機構のロンドン事務所が企画する在英日本人研究者会議に出席して来ました。
本当に、英国で世界の10傑に入るような一流大学で研究室主催者や教授になられている日本人がこんなにいたのかと驚かされます。

終わった後に、顔見知りの連中と新しく仲良くなった人たちでパブに繰り出したので、帰ってくるのが遅くなってしまいましたので、今日は簡単に。
あす、どんな様子だったのかを少しだけレポートできたらなと思っています。

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  1. 2009/11/20(金) 23:59:59|
  2. 英国
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Children in Need

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今日もも一つ冴えない天気。明日も雨の様です。

今日は恒例の忙しい木曜日でした。
帰宅してからこれを書いていますが、さすがにくたくたです。

BBCのニュースを見ようとTVをつけると、BBCが主催するChildren in Needというチャリティ団体が企画したロック・コンサートの中継をやっていて、最後の曲はポール・マッカートニーがピアノを弾きながら唄うHey Judeでした。
思わず興奮して聞き入ってしまいました。
TVでこういう大物が、普通の芸能人として見れてしまう事に、今更ながら感激してしまったりします。
海老蔵の婚約くらいで驚いていてはいけません(笑)。

Children In Needとは、病気や経済的理由により不利益を被っている恵まれない子供たちに対して援助を目的としたチャリティ団体だそうです。包帯を顔に巻いた熊さんPudsey Bear(パズィ・ベア)がマスコット・キャラクターです。

今日は疲れているので、この辺で。

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  1. 2009/11/19(木) 22:18:13|
  2. 英国
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英国の時間軸

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今日は時々小雨がぱらつくさえない天気でした。
気温は15℃くらいと比較的高めなのにも関わらず、風が強かったので体感的には寒い日でした。

今日は、上の娘が体調不良で、学校を休ませました。
英国では子供だけで留守番させていて子供が怪我をしたり犯罪に巻きこまれたり、火事にあったりした場合は、親が子供をneglectし養育の義務を放棄したと見なされて罪に問われます。
ですので、今日は僕が下の子を仕事の前に学校に連れていきました。
たまにそうすると、目先が変わるようで、下の子は楽しそうに見えました。
こういう無邪気な時期も、そのうちに終わってしまうかと思うと、ちょっと寂しい気もします。

今日は、例の医学部の学生の実習の進捗状況を確認するのと、今後の方針と予定を話し合うために、受け持ちのう3人のうちの2人と会う約束をしていました(一人は既に先週済ませてあります)。
一人は正午、もう一人は通型の約束で、2人のうちの片方はあのえ~かげんない学生だったのですが、今日は「15分」の遅刻でした。
上出来です。
やれば出来るやないか
と、ほめたいと思います。
日本だとそうは思いませんが、英国はこんなモンでしょう!
もちろん、インテリジェンスの高い方々は、時間厳守していますけど、一般にどうかと言うと、日本と比べてかなりルーズだと思います。
業者が約束した時間に来た事は、今までに一回もありません(何の連絡もなしで30分遅刻なら、ちゃんと約束通りに来た方だと思います、笑)。
二人ともに、次回のミーティングまでの課題を与えて、年明け直ぐにまた会う約束をしました。

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  1. 2009/11/18(水) 20:55:09|
  2. 英国
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研究費予算も削減?

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GRD2 ISO80 f3.5 1/250s
今日は朝から好い天気でした。久々に清々しい一日。
明日は天気が崩れる模様です。

日本では民主党政権による「仕分け」のニュースが連日話題になっている様です。
その中で気になるのは、科学技術政策関連の経費削減に関してです。
政官の無駄を聖域無く出来るだけ切り詰め、役に立っているとは思えない天下り先の独法人を切ると言う総論には賛成なのですが、「基礎科学の研究費」に関する予算の削減には、個人的には反対なのです。
科学技術は、即ち国家の力と同じです。
でも、研究費を投入した効果は、短期的には現れません。
短くて最低5年、何かしらの成果として表に出てくるのは10年20年とかかる場合も有るのです。
そこを切ってしまうと、レベルが目に見えて落ちて来てから再び予算を投入しても、すなわち元のレベルにまで回復するのに、同じ様に相当時間がかかると言う事なのです。
実際に、英国でこの未曾有の不況で研究費予算が大幅に削減されているかと言うと、政府ベースの予算配分はそれほど大きくは変わっていません。
米国も英国も、基礎科学研究は国力を維持するための最重要案件なので、よほどの事がない限り切ってしまう事は無いと思われます。
むしろ、Medical Research Council(英国では税金に拠る研究費の配分を、8つのCouncil、すなわち研究会議が担っています。医学研究の研究費配分は、Medical Research Council、通称 MRCが行います。生物学関係は、もう一つ、BBSRCバイオテクノロジー生物科学研究会議というCouncilもあります)の研究予算枠は、2008年度と比べて2009年は増えていると聞きました。
柳田先生のブログで何回か取り上げられている通り、最近の科学技術振興機構の行っている非常に偏った分野への政府主導に拠る巨額研究費の投入には腹が立ちますが、広い裾野に向けて配分するはずの研究費まで削ろうと言うことになると、日本の将来はあまり明るい物には見えません。
「科学技術」が売りの国の、根幹が揺らぐことになるだろうからです。
仕分けは最終決定ではない様ですし、科研費まで削減の手を広げるつもりなのかどうかは判りませんが、正直、民主党に少しがっかりした感は否めません。
首相も菅さんも、理系のはずなのですがね~。

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  1. 2009/11/17(火) 23:03:34|
  2. 日英の相違
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謝罪

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今朝家を出るときは曇り空で、夜間は雨模様だった様ですが、研究室にたどり着く頃には雲が切れて青空が広がっていました。
何日かぶりにさわやかな空を見た気がします。

帝国主義時代に、英国の貧しい家庭の子供たちが、政府によってお前達は孤児だと嘘をつかれて、オーストラリアに移民として強制的に送り込まれた歴史があったそうです。
この子供たちは、その後、辛い肉体的使役に就かされたり、迫害されたりしたそうで、昨日はオーストラリア首相が、この時の子供たちおよびその末裔たちに政府として謝罪したと言う報道がBBCでされていて、気になりました。
年内に、ゴードン・ブラウン首相も謝罪の声明を出す事を期待されている様です。

今日は上の娘の同級生の英国人(女の子)が、家に遊びに来ていた様です。
こちらでは、人の家に遊びに行く事をPlay dateと言って、夕食も食べて帰って行きます。
こちらならではの風習ですが、家に呼ぶ場合は、子供でもベジタリアンだったりしますし、宗教的な理由で食べられないものがあったりするので、あらかじめ食べれる物を確認しておいたりとか、いろいろと気を使う様です。
妻の企画で、皆でクッキーを焼いたりして、楽しく過ごした様です。

週末は、サッカーは国際マッチ・デーでプレミアはお休みでした。イングランドはブラジルに負けています。

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  1. 2009/11/16(月) 22:13:38|
  2. 英国
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日本人研究者が集まって麻雀大会

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今日は朝からあらしの模様。雨風が強く、荒れていました。

本日は、昼の2時からUCL(University College London)でゼブラフィッシュを使った研究室を主催されているT先生のご自宅で、日本人研究者8名が集合して、麻雀大会でした。
僕は麻雀が詳しくも強くもないのですが、ただメンツが足りないのでということと、おつきあいは大事にしたいと言うこともあって、(強制?)参加して来ました。
結局、MRC(Medicak Reserach Council)で最近Tenure(5年ごとのポジションの見直しの審査が有るが、基本的には終身雇用のポジション)を獲得されたF先生の一人勝ちでした。
夜の9時ごろに麻雀そのものはお開きになりましたが、Cancer Research UKで博士課程大学院生をしているMさん(日本人の英国在住の女の子です)が飲みに行きたいと主張したので(若いなあ)、ご近所のパブに繰り出して、結局帰宅は午前様になってしまいました。
遅くの帰宅は、実は僕は想定外だったのですが(早めに切り上げて帰宅する予定が、帰してもらえませんでした)、結構いろいろな(もちろんサイエンスの話も含めて)話が出来て、面白かったです。
ご自宅を提供してくださいましたT先生と奥様のNさん、帰りに車で送ってくださったSさん、ありがとうございました。

来週は、学術振興機構のロンドン支部が主催する、英国日本人研究者会議が有りますので、今日のメンツのほとんどの方々は、来週そこで再会する予定です(おそらく終了後は再び「飲み」になると予想されます)。

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  1. 2009/11/14(土) 23:59:59|
  2. 英国
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オバマ大統領の訪日

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今日は朝からずっと雨。でも気温はここ数日の中では高めで15℃くらい有り、暖かく感じます。
天気予報では、明日も比較的強い雨と風が続く模様。日曜日には太陽が拝めそうです。

オバマ大統領が日本を訪問。
英国でもBBCが夜のニュースで取り上げていました。
米国大統領が初めて広島および長崎を訪問、この大統領なら実現するかもしれません。

田中長徳氏のブログに、(遊びの写真ですが)GXRのユニット・モジュールに、レンズマウントの付いたレンズなしユニットの写真が。
そんなのが出たら、楽しそうですね。
ちょっと夢があると思いました。

昨日に続き、雲の模様がおどろおどろしい写真を選んでみました。

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  1. 2009/11/13(金) 23:04:11|
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面倒くさがり

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GRD2 ISO400 f2.4 1/2.5s
今日は朝出かけるときは曇り空(地面は夜に雨が降ったようでべちゃべちゃ)。その後晴れ間も覗いたようでしたが、仕事を終えて帰るときには雨風がひどい状態でした。

今日は、恒例の忙しい木曜日なので、簡単に。
作業が忙しい中で、実習の受け持ちの3人の医学生の中の一人(あのちゃらんぽらん学生とは別の学生)と会ってディスカッションをする予定になっていました。
約束を守らない一人以外の2人は至ってまじめで、今日約束していた子は、ちゃんと時間通りにやって来ました。
1時間程話をして、次回は年明け直ぐに直接会って議論することにして、そのときまでにやっておいて欲しい課題を与えておきました。
えらそうに書いてますが、僕の英語ははったりもいい所なので、あらかじめしゃべる内容が固まっている学会発表や研究室内での研究報告会などと比べると、とても疲れますが、僕自身にとっては、学生とおしゃべりする事は、この国の医学部での教育内容の一端を伺い知ることが出来るし、何よりも自分の英語の会話の訓練としても、良いことなのでしょう。
そうと判ってはいるのですが、本音を言うと、やっぱり面倒くさいし、少しばかり気が重いのは確かです。
今日はいつもよりもそんな訳で疲れているので、ぐっすり眠れそうです。

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  1. 2009/11/12(木) 22:34:18|
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Remembrance day

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GRD2 ISO100 f2.4 1/4s
ここのところすきっと晴れる時間が非常に少なくて、一方で雨が多いので、道路も芝生もべちゃべちゃと湿っている、そんな日が続いています。

今日は、Remembrance day「戦没者追悼記念日」です。戦争で犠牲となった兵士を弔う日です。なぜ11月11日かと言うと、一次大戦の戦闘が、この日の11時に終息したからです。
毎年11月11日の午前11時に、式典が開かれます。
また、11月11日に直近の週末には、やはり公式の式典が執り行われます。ちょうど、先週末がそれにあたり、土曜日の夜と日曜日の午前中に、王室や閣僚らが参加した式典がBBCで中継されていました。

英国の戦争犠牲者は、二次大戦よりも一次大戦の方が多く、日本とは違い、英国民にとっては一次大戦の方が国民の心を深く傷つけたのだそうです。
写真の赤い花の飾りは、ポピーの紙で出来た飾りで、退役軍人によって作られているそうです。
退役軍人の組織の代表らによって販売されています。
赤い羽の募金運動の様に、街中や学校で売られていて、寄付をするともらえます。
この時期、国会議員やアナウンサー、街行く英国民は、胸にこのポピーの飾りを付けるのが慣例です。
この花の飾りの売り上げ(つまり寄付)は、退役軍人への福利厚生などに役立てられるのだそうです。

ポピーは今では停戦と戦没者の象徴なのですが、なぜポピーなのかと言うと、戦闘が激しくて砲撃によって地面が激しく掘り返された所程、ポピーの性質上、より良く繁殖するために、激しい戦闘後ほど、鮮やかにポピーが咲き誇ったからなのだそうです。
昨年も記事にしましたので、参考までに。
http://ukresearchlife.blog17.fc2.com/blog-entry-125.html

この国には正規の軍隊が有り、連日の様に、アフガンでの自爆テロなどで若き兵士の死亡が伝えられています。
そういう血なまぐさい抗争がない世の中が実現して欲しい物と思いますが、中東の紛争の種のかなりの部分を帝国主義時代のこの国がまいた種かと思うと、この国が果たさないといけない責任もまた相当重いとも思います。

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  1. 2009/11/11(水) 23:13:22|
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芸風は直ぐには変わらない

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今日は少し冷え込みが強くなった気がしました。

昨日は、ダメダメ医学生、またやってくれました。
3時に研究室に来てもらってディスカッションをする約束だったのですが、連絡も成しに見事にすっぽかされました。
まあ、そんなこともあるだろうと織り込み済みだたので、別に驚きもしませんでしたが、いちおう、君とは今後はメールでやり取りしよう、良い医者になりたかったら約束は守る様にしなさいと言う旨のメールを送ったら、ちょっと慌てたようで、言い訳と会ってディスカッションをしたいので、いつ行ったら良いかと言うメールをを送ってよこして来ました(笑)。
今回は少し意地悪をして、すぐに返事を返さずに何日か放っておいてみようと思っています。

英国人の英語の先生の殺人犯、市橋容疑者が捕まったとの報道は、こちらでもされていました。整形手術を受けた時の顔写真が公開されてから、急展開でした。大阪の茨木(住んでいたのは吹田市だったのですが、地元みたいな物です)に潜伏していたと言うのにも驚きましたが。

Ricohがユニット交換式のコンパクト・デジタルカメラのGXRを発表しました。すでにデジタル一眼レフはマーケットが出来上がっているからなのか、Ricohは独自の路線を突き進んでいる感じですね。事前のリーク情報は、今にして思うとあまり詳細な情報じゃなかったので、最初はマイクロ・フォーサーズを駆逐するようなコンセプトのカメラかと思っていましたが、結果的には目線が全く違うものでした。50mmマクロレンズとAPS-CサイズのCMOSセンサーのモノは、ちょっと興味がありますが、ズームレンズは小さいセンサーなので、使い勝手とか出てくる絵がどんな感じかが判らないと、正直あまりまだピンと来ません。方々で実機のインプレがレポートされてくるのを待ちたいと思います。

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  1. 2009/11/10(火) 23:22:21|
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抄読会の当番終了

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昨日は肌寒く、午前中は雨がぱらついていましたが、昼から晴れ間が覗いて来ました。
今日は、朝は薄い霧がかかるさえない天気でしたが、昼からは時々晴れ間も覗いていた様です。

昨日は論文抄読会の準備やらを含めてデスクワークを自宅で朝からこなしていましたが、外へ連れて行けと言う子供たち(と妻)の妨害(おおっと)プレッシャーに耐えきれず、午後からは近所にお住まいの研究者O先生の奥様がうちの妻にお勧めしてくれていたWatfordというロンドンの北にある街のHarlequin Shopping Centreと言う所へ出撃してみました。
ここにはJohn Lewisというデパートがあったり、いろいろなブランド物のお店があったりして、妻はいろいろと洋服を見て回ったりして楽しかった様です。
僕は、冬の防寒用のコート(といってもアウトドアブランドの防水のアウターです)が壊れていて適当なお値段のものがあればと思っていましたが、デパートは値がはって食指が動かなかった物の、いろいろ見て回るうちに適当なものを見つけて、久々に服を買い求めました。
おっさんになると、若いときの様に洋服にあまり物欲が湧かなくなって行きますね。

論文抄読会の準備もなんとか間に合い、本日無事にプレゼンは終了。これで3ヶ月は順番がまわって来ません。

ベルリンの壁崩壊、20周年ですか。それを記念したU2のライブに、チケットが無いのに聞きに入ろうとする連中をブロックするために「壁」が築かれたと、ちゃかす新聞記事が気になったりしました(笑)。冷戦が意味を成さなくなって以降、宗教や民族の対立が深刻になり目立つ様になったのも、壁が崩壊する以前は「共産」対「資本」主義と言う二項対立にマスクされていただけの事なのかもしれません。

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  1. 2009/11/09(月) 21:35:25|
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少しもったいない週末の過ごし方

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GRD2 ISO400 f6.3 1/640s
今日は朝から久々のスカッとしたよいお天気でした。
午前中は、上の子は日本人学校、僕は仕事で外へ出ていました。

午後には、家の中の不具合の修理を大家さんが依頼した業者が、不具合を見て見積もりを出すために昼過ぎに家に来ることになっていたため、家にいないといけませんでした。
僕は昨日記事に書いた通り、すこしデスク・ワークがたまっているので、せっかくのお天気にも関わらず、帰宅後は家で作業をさせてもらいました(執拗な下の子の妨害工作にめげず、笑)。

夕方から、買い物ついでに、図書館で本を借りたいと言う子供たちを連れて居住地域のカウンシルが運営している図書館に。
こちらの図書館は、一人10冊借りる事が出来て、3週間借りれます。

明日もデスク・ワークをさせてもらおうと思っていますが、どうなりますか。

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  1. 2009/11/07(土) 21:05:26|
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週末も自宅で仕事

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GRD2 ISO400 f3.2 1/125s マクロ
今日もさえない天気。
まとまった俄雨も有りました。

昨日に続き、今日も作業に追われてばたばたしていました。
一段落とは言いませんが、帰宅後夕食を食べて、一息つきながらブログを書いています。
週末はやっつけないといけない書類関係が何件か有り、それに加えて月曜日のラボ・ミーティングで論文抄読会の当番でもあるので、それに向けての準備もしないと行けないので、家に持ち帰ってこなすことにしました。
子供たちには悪いのですが、今週末は「パパの勉強の土日」になりそうです。
帰宅の途上で、花火は見えませんでしたが、花火があがる音がポンポンと聞こえていました。
Bonfire Nightは昨晩でしたが、今晩も上げている所がかなりある様です。

米国のTexasの陸軍基地における銃乱射事件、未だ詳細はよくわからない様ですが、最初はテロなのかと思いました。
重火器をもった人間が精神的に病んでいる場合を考えると、それはとても恐ろしい状況に思えます。

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  1. 2009/11/06(金) 22:19:52|
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Bonfire night

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今日は朝は晴れていましたが、夜間にまたまたまとまった雨が降っていたようで、夜中に雨音がしていましたし、道路は朝方はべちゃべちゃしていました。
日中の天気はいまいちさえませんでしたが、英国らしい天気とも言えます。

毎週木曜日は研究活動で忙しい作業があり、あまりゆっくり更新できません。
いただいたコメントへの返事が遅くなりますが、御容赦ください。

今日は、英国はGuy Fawkes' Dayと言う日で、各地で一斉に花火(Bonfire)があがります。
それで、Bonfire Nightなどとも言われています。
花火の由来はWikiも参照していただきたいのですが、要するにイギリス国教会とカトリックの諍いで、ジェームズ1世のカトリックへの圧力に不満を持ったカトリック教徒達(Guy Fawkesとその一味)が国会議事堂に国王と議員を殺害するために爆弾を仕掛けたのが、11月5日に未然に発覚し、Guy Fawkesは処刑されました。1605年の事なので(合っているはず)、実に400年前の話です。この陰謀を防ぎ得た事を記念して、この日にかがり火を上げ、Guysと呼ばれる人形をこのかがり火で燃やす風習が、いつしかこの日に花火を盛大にあげる様になった様です。

写真は、コッツウォルズのWinchcombe(ウインチクーム)という村の風景です。
忙しくて花火の写真を撮りには行けません。花火の写真に出来なかったのは残念です。

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  1. 2009/11/05(木) 19:08:51|
  2. 英国
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過渡期

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今日も寒い寒い。
日本だと12月の初旬の寒さと言う感じでしょうか。
晴れ間がちらっと覗いていたようでしたが、曇ったりと不順で、研究室の外に出ていないので判りませんが、俄雨も降ったのかもしれません。

昨日のF1に続き、東京モーターショーの入場者数が思った程ではなかったとの報道が。
いろんなサイトで見るに、前面にエコが押し出されていて、見て興奮したり、はっとするような美しいデザインの豪華なスポーツカーがずらずらと並んでいるとか、あっと驚くような革新的技術の紹介があったと言う感じはとても薄かった様です。

僕が小学生のときにはスーパーカー・ブームと言うのが有って、とても庶民の手の届かないフェラーリやランボルギーニなどの化け物のような車を見に行き、近くで見て触って子供たちが興奮し目を輝かせていた時代が有りました。
CO2排出削減と限界が見えて来た化石燃料、世界規模の不景気など、エネルギーの利用を今後どうするのかと言う、やはり転換期にさしかかっているのかもしれません。
パラダイムシフトは、気づいたときには終わっている事が多いと思うのですが、いまが過渡期なのかもしれません。
いずれどこかで、日常生活の基盤システムが根本的に変化するときがやってくるのでしょう。
と考えると、F1の未来も、別のもの(化石燃料を利用しない)に変化しない限りは、このまま廃れて行ってしまう運命なのかも知れません。
デザインとかエンジンの馬力といったスペックでも良いし、TOYOTAがプリウスを出したときには、なんて賢いんだ!ととても驚きましたから、あっと驚くような仕組みの車や驚くほど安価に作れた燃料電池などでも良いので、「夢」がある車のコンセプトをが出てこないと、車産業も限界なのかもしれませんね。

余談;そういえばゴルゴ13で、革新的技術に拠って作られた日本製水素燃料エンジン(これって燃料電池ですよね)を、化石燃料の市場を守るがために石油メジャーが依頼して狙撃したと言う話が有りましたね(笑)。

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  1. 2009/11/04(水) 18:42:58|
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TOYOTAの撤退!?

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GRD2 ISO80 f5.0 1/320s
今朝は寒い朝でした。
夜間にかなりまとまった雨が降っていたようで、出勤時は道は水浸しで、空も曇っていましたが、午後からは晴れ間も見えました。

今期のレースがついこの間すべて終了したばかりのF1ですが、残念なニュースが続いています。
http://www.asahi.com/car/f1-scene/OSK200911030040.html
中嶋一貴がシートを失い、ブリジストンがタイヤの供給から全面撤退。
それに加えてTOYOTAが正式に今季限りでの撤退を表明する模様です。
ピレリもミシュランもタイヤ供給から撤退していたので、現状でタイヤの供給メーカーはゼロに。
エンジン供給メーカーは、昨年のホンダの撤退もあって、メルセデス、BMW、ルノー、フェラーリの4社だけになってしまいました。
こうなってしまうと、タイヤメーカーの違い、チームのボディとエンジンの違い、そしてドライバーの力量と相性と言った、いろいろな要素が楽しめた昔のF1が懐かしいです。

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  1. 2009/11/03(火) 21:39:49|
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携帯をなくす

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昨日の日曜日は朝から大雨で、午後から若干の晴れ間が覗いたので買い出しに出かけた程度で、家で子供たちとゲームをしたりDVDを一緒に見たりして過ごしました。
予報通り、月曜日の今朝からまた冷え込み始めました。
それでも、昨年は10月に雪が積もった事を考えると、今年は天気に恵まれています。
子供たちはハーフタームが終わり、今日からクリスマス休みまでの後半戦がスタートです。

うっかり、携帯電話をなくしました。
多分、土曜日に外出したときにどこかで落としたのでしょう。
家中探しても、着ていた上着のポケットや鞄の中のどこを見ても見当たりません。
家の電話からなくした携帯にかけてみると、「つながりません」との自動音声メッセージが。

仕方が無いので、携帯電話の会社のHPから悪用されるのを防ぐために紛失の届け出をして、今日は仕事から帰って夕食を食べてから、いそいそとTescoに携帯電話を買いに行きました。
ヘビーユーザーは、月額固定でかけ放題と言ったサービスのものが良いのでしょが、僕は基本は急ぎのときに職場の仲間や大家さんなどと連絡を取るか、妻と外出先でコンタクトをとると言った使い方しかしないので、月額の使用料を払うと却って高くつきます。そこで、日本では犯罪に悪用される事からめっきり聞かなくなりましたが、こちらではまだまだメジャーなプリペイド式の携帯電話を使っていましたので、今回もそういうのにしました。
こちらでは、そういったヤツの事を、"Pay As You Go"とか"Pay & Go"などと言います。10ポンドくらいの金額をチャージしておいて(Top Upと言います)、少なくなって来たら、スーパーのレジでTop Upしてもらう訳です。
今まではO2という携帯通信会社のにしていましたが、たぶんTesco Mobileの方が通話料金が安いので、今回はTesco Mobileにしました。
O2で続けるならばiPhoneという選択肢もありますが(ラボの連中には、iPhone行っちゃえと焚き付けられましたが、笑)、通話料金がネックですし、それほどiPhoneに物欲が湧かないので、迷わず却下でした。

Apple社といえば、総勢8人の研究室のなかでたった二人しかいないMac仲間(一人は私です)のポスドクS君(英国人)は、今日は僕を見るなり、「日曜日に27インチの方のiMacを買ったぞ!」と報告にきました。正直、ちょ~、うらやましい。最近子供が生まれたばかりなのに、よく奥さんがOKをだしたなあ。うちの研究室ではMacユーザーはなぜか日陰者扱いされているのですが、ふたりでMac談義に花を咲かせて行けば行く程、周囲は何故か引いて行くのです。

週末のプレミアは、Liverpoolが負けて一歩後退。ArsenalはTottenhamに快勝です。相手はそんなに弱いチームではないので、これを落とさなかったのは大きいでしょう。F1の最終戦は盛り上がりに欠けましたが、結局HamiltonはPPをとりながらリタイアと言う結果に。ButtonとBarrichelloが3位と4位に。Vettelが一位で終え、小林が6位入賞した事で、来期にまた若手の台頭が期待できそうです。

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  1. 2009/11/02(月) 22:45:13|
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プロフィール

Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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