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英国医学研究留学記

スポーツ選手の薬物汚染

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昨日ちょっと触れた、元Tennis playerのAndre Agassiの話。
朝日新聞のサイトには全く出ていないので、日本ではあまり話題になっていない様ですが、8回もグランドスラムを制した選手が、じつは一時期覚せい剤に手を出した話が彼の自伝で明らかにされ、波紋を呼んでいます。
ちょうど女優のBrooke Shieldsと結婚した頃で、この頃から転落する様にまったく大きな大会で勝てなくなり、1997年末にはATPランキングを141位にまで転落しました。覚せい剤に手を出したのはこの頃の様です。離婚後、再び徐々にランキングを上げて来て、1999年の全仏で優勝して復活の狼煙を上げ、結局2006年に引退するまでに4大大会で8回の優勝、史上5人目の4大大会完全制覇など、一時代を築いた選手のはずでした。「偉大な」選手であるべき人物が実は一時期薬に手を出したと言う話に、メディアの論調は、落胆した、残念だ、裏切られた思いだ、といった感じです。

あまり薬に手を出した背景の話が報道されていない(知りたい人は、自伝を読めと言う事なんでしょうね、笑)のでわかりませんが、一流のアスリートが薬をやってしまうのは、本人の弱さもあるし、周囲のサポートにも要因がある気がします。Agassiの場合は、やはり彼の身近な人物が勧めた様です。ノリピーとさして変わらない気がしますね、こうなると。

1997年時のドーピング検査で覚せい剤が陽性に出ていたにもかかわらず、当時は何もお咎め無し(聞き取り調査では本人が覚せい剤の使用を否定したそうです)、当時嘘をついた事を懺悔した現在も、何も彼に対してペナルティーを課す様子もなさそうな状況を、それで良いのか?とメディアの論調は続きます。

それにしても、テニス界に関しては、Hingisのコカインの使用疑惑があるなど、もしかするとAgassiの件は氷山の一角なのかもしれません。だとすると、業界内部の薬物汚染はかなり根深いのかもしれません。

ちなみに、Agassiの自伝には、彼はテニスがずーっと大きらいだったけど、食べるために仕方なくやっていた、という下りもあるそうで、学生時代にずっとテニス部だった自分には、この発言もすごく意外でした。
今の奥さんは、あのSteffi Grafですが、Grafはそういうのをどう思うのか、ちょっと聞いてみたいです(離婚しないところを見ると、理解しているんでしょうねえ、きっと)。
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テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/10/29(木) 22:30:41|
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プロフィール

Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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