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英国医学研究留学記

無事に帰国

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無事に旅行から帰ってきました。
少し暖かい所にいっていたので、ロンドンに帰って来たらあまりの寒さにめげそうになりました。
行ってきたのは、写真の様な所。
今回の旅行は、ミーハーな場所を選択。
さすがにビキニのお姉さんはいませんでしたが、クリスマスシーズンのスペインはアンダルシア地方に行って来ました。
昨夜遅く(12時前)の飛行機で帰って来た上(そうすればめちゃめちゃ飛行機代が安い!)、今日は研究室にいかなくちゃいけなかったりいろいろあって忙しいので、ひとまず旅行記は明日からの記事にします。
ロンドンの大晦日はまだ午前中でこの記事を書いている時間は朝の11時ごろなので、日本ではぼちぼち紅白が始まる時間帯でしょうか。
皆さん、良いお年をお迎えください。
一年最後の記事がなんかあっさりですが、取り急ぎ、今日はこの辺で。
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  1. 2008/12/31(水) 11:00:17|
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Happy Christmas in 2008!

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今日はクリスマスです。
無事にサンタさんがプレゼントをくれて、子供たちは大喜びです。
いつまでサンタの存在を信じてくれますか、小さいうちはかわいいものです。

今日は、ありとあらゆる町中のサービスが停止しています。
バスも電車もです。
外に出かけても仕方がないので、家の中でコンピューターに向かい、家で出来る仕事をしています。

折角なので、クリスマスについて、日本と違う、もしくは僕が思っていたのとこちらは実は違っていた、というようなことを簡単に紹介しておきます。

1. 今までさんざん言って来ましたが、こちらでは全然派手さがありません。街のイルミネーションなんか、日本の喧噪を知っていると、かえって寂しく感じます。家をイルミネーションで飾ったいるひともいますが、やはり電球の数自体が圧倒的に少ない。景気が良かった去年もそうでしたから、不況は全く関係ない。英国人は、もしかすると青色発光ダイオード、知らないんじゃないかと思ってしまうくらいです。

2. イベントとして皆で楽しくやりましょう、という感じはあまりしません。ただし、クリスマスより前に一杯ひっかけにパブへ入ると、いつもより沢山の人がビールを片手におしゃべりしたり食事をしたりしていますので、クリスマスの日にあわせて何かをすると言うよりも、仕事納め(だいたい12/21から12/23くらいが普通の様子)の前に皆で楽しくやる、と云うことだと思います。

3. 以前もちらっと書きましたが、クリスマスは家族でキリストの生誕を静かにお祝いする日のようです。間違っても彼女と一緒に食事に行って、ラブ○に行ったり、高いプレゼントを買ってあげたりする日ではないと言うことです(笑)。日本の若者は皆そうすると云うと、英国人は理解できんと云います。文化が違うので、仕方ないですね。

4. かといって、皆が25日に教会にいくのかと云えば、英国人に云わせると全体の2~3割じゃないかと言っていました。もちろん移民も多いので、イスラム教の方もいれば、ユダヤ教の方、仏教徒等いろんな人がいます。それでも、白人に限定しても、皆が皆、教会にいく訳ではない(現にラボ内の白人は、全員教会には行かないといっています)というのは意外でした。

5. クリスマスケーキ。日本ではつきものと云うか、正月のお雑煮やおせちと同じくらいに無いといけないものの様に考えられている気がします。こちらの連中は、とくにクリスマスの日に家族でケーキを食べる習慣なんか無いそうです。

6. そのケーキですが、日本で我々がよく口にする生クリームを使ったショートケーキ、別に苺のでなくても良いのですが、こちらでは売っていません。というか、最初から無いです。日本人向けに、そういったケーキをわざわざ作って売っているお店はロンドンに2~3件あるそうですが、わざわざ町中に電車を乗り継いで出かけて行かないといけない様な所にしかありません。そもそも、子供には生クリームのケーキを英国人は食べさせたがら無いそうです。理由はまだ聞いてみていないので知りません。ですから、誕生パーティー等に呼ばれて行っても、出てくるケーキは僕が子供の頃(1970年代)によく見た、いわゆるバタークリーム(当時は生クリームは高くてメジャーではなかったのです)のケーキが出て来ます。これには驚きました。
じゃあ、我が家ではどうしているかと云いますと、一昔前のビールのCMではないですが、「無いなら自分で作るしか無い」ということで、妻が人に教えてもらったりネットでレシピを仕入れて研究を重ね、去年も今年も、妻の手作りの苺のショートケーキでクリスマスを過ごしています。妻に感謝!。別の見方をすると、おかあさんの手作りのケーキでクリスマスを過ごす僕の子供たちはとても幸せな気がします。もちろん、プロの作ったケーキも捨て難いですけどね。

明日から、この一年の妻の慰労をかねて旅行へ出かけます。
残念ながら、旅先にもコンピューターを持参して、子供たちを夜寝かしつけたら少し仕事をするつもりでいないとダメみたいです......orz
30日に帰ってくるので、次の更新は31日になると思います。
また、出かけた先のレポートを記事にしたいと思っています。
みなさん、Merry Christmas!
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  1. 2008/12/25(木) 08:00:00|
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クリスマス・イブ

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日本ではクリスマス・イブと言うことで、さぞかし盛り上がっていることと思います。
こちらはイブだからといって、取り立てて騒ぐほどのことはありません。
子供たちは、明日の朝起きたらサンタさんが何をプレゼントしてくれているのかで盛り上がっています。
何処の国も経済は楽観視出来ませんが、クリスマスとかお正月とかはそういう先行き暗い気持ちを忘れたいですね。
ゆっくりしたい所ですが、押している仕事をだいぶやっつけておかないと旅行に出かけても楽しくなさそうなので、今日も気合いを入れてこなしておきたいと思います。
なんかあっさりですが、今日はこのくらいで。

写真に見えているドームは、セント・ポール大聖堂。
チャールズ皇太子とダイアナ妃が結婚式を挙げた所と云えば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。

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  1. 2008/12/24(水) 08:00:00|
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現実逃避?

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ここ数日、曇って天気は良くないのですが、暖かくてグッドです。
最高気温も最低気温もほとんど一緒で10℃くらい。

仕事で追い込みに入りました。
ゆっくり記事を書く暇がちょっと見いだせなかったので、今日はこの辺で。
早く終えて、晴れ晴れとした気持ちになりたい!
いくつになっても、締め切りのある仕事をやり上げた達成感・開放感は、中間テストや期末テスト後の開放感とほとんど同じと云うのは、中学・高校からあまり成長がない様な気もしますが。

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  1. 2008/12/23(火) 08:00:00|
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In the Shadow Of the Moon

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週末の天気は、雨は降りませんでしたが、ずっと曇りでぱっとしませんでした。
週間天気予報では、今週はずっとぱっとしない様子。
昨日のプレミア・リーグ、リバプール対アーセナルの試合。
アーセナルはホームでぜひとも勝ちたい試合でしたが、1対1のドローで終わりました。でも、はっきり言って負けに等しい試合。決定的なのをジェラードが外してくれたのは活かせず、後半はアデバイオールが退場を喰らい、しかもファブレガスも怪我......)。う~ん、優勝レースからさらに後退した印象を否めませんね。頑張れ、アーセナル!

丁度、昨年の今頃にこちらで公開していて見たいと思っていた映画、「In the Shadow of the Moon」を土曜日の夜にテレビで放映してくれたので、思わず見てしまいました。
DVDを買うと20£ほどしますし(高い、もっと安くなってくれ)、こちらは米国と違って映画館も余り安くありませんので(10£くらい、日本とさして変わらない)、映画館には見に行かなかったのです(実は安いんじゃないかと渡英する前に勘違いしていた僕はがっかりしました)。

日本ではとっくに公開されていたものと思っていたのですが、2009年の正月映画なんですね(邦題は「ザ・ムーン」。なんで原題のままにしないんですかね?)。派手なハリウッド映画は直ぐに公開するのに、あまりのタイム・ラグにちょっと驚きました。ですからあまり内容の細かい紹介はしませんが、少しだけ感想を。

この映画、「Apollo13」を撮ったRon Howard監督の映画なのですが、ドキュメンタリー映画で、月への着陸を目指したのミッション(そのうち13号だけ失敗)に参加した宇宙飛行士の中で、10人のインタビューを軸にして、まったくナレーションを入れずに実際のNASAの映像や当時の映像で構成されています。「Apollo13」のようなエンターテイメント性はなく(「Apollo13」も、原作となった船長Jim Lovel著の「Lost Moon」を読むと、随分と実際にあった事柄から脚色されているのが解ります)、実に淡々と映像が流れて行きますが、個人的には全く飽きることが無くあっという間に見終えてしまいました。映画の時間的制約からだと思いますが、あまり各々のミッションの細かいエピソードは紹介されていないので、割とこのての話が好きでAndrew Chaikin著の「A Man on the Moon(邦題「人類、月に立つ」)」を読んだり、これを基に作成されたテレビドラマ「人類、月に立つ(From the Earth to the Moon)」も見ている様な詳しい人には、少し物足りないかもしれません。
登場する10人は、以下の通り。
Apollo 11 Buzz Aldrin;月着陸船パイロット、Michael Collins;司令船パイロット
Apollo 12 Alan Bean;月着陸船パイロット
Apollo 13 Jim Lovell;船長 (Apollo 8司令船パイロット)
Apollo 14 Edgar Mitchell;月着陸船パイロット
Apollo 15 David Scott;船長 (Apollo 9司令船パイロット)
Apollo 16 John Young;船長(Apollo 10司令船パイロット)、Charles Duke;月着陸船パイロット
Apollo 17 Eugene Cernan;船長 (Apollo 10月着陸船パイロット)、Harrison Schmitt;月着陸船パイロット

有名人ばかりで、実際に生の声が聞けるだけで、僕にしては感動ものだったのですが(すみません、ミーハーです)、ラストシーンでの二人の言葉が特に印象的でした。
Apollo13では船長を務めたJim Lovellが、結局は月には立てなかった訳ですが、「月の側から地球を見ると、地球から月を見ているときと同じ様に、親指を立てて目の前に置くとすっぽりと隠れて見えなくなってしまう。なんてちいさくてはかない存在なんだろうと思う。そう考えると、我々の存在も地上でのつまらない争いごとも、とてもちっぽけなことに思える。」と語ります。
Apollo12のAl Beanは、「月から無事に帰還して、僕は毎日、平穏無事に過ごせていることに感謝しているよ。地球そのものが言わばエデンの園、奇跡であって、そこで日々を送れること自体こそがとても素敵なことなんだ。」と云っています。
得難い体験をした方々の言葉がとてもストレートに響きました。
この映画、万人にお勧めとは云いませんが、いろいろと先行きが不透明で不安な世の中だからこそ、現代的価値観やライフスタイルなどを考え直すきっかけになるやも知れず、一見する価値がある様な気がします。もちろん、NASA秘蔵の貴重映像満載で、好きな人にはたまらない映像が多いのではないでしょうか。
ただし、ハリウッド的エンターテイメントが好きな方には、やはりちょっとお勧め出来かねますが。

写真はまあ、気にしないでください。駄作です。
今日また一つ、歳をとりました。
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  1. 2008/12/22(月) 08:00:00|
  2. 映画
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終業

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昨日はまずまずの天気。
予報では日曜日に崩れるみたいです。

昨日の金曜日は、primary schoolは今学期最後の日でした。
こちらの学校は、入学式、始業式、終業式と言ったものはありません。
今日は、日本人学校補習校の今学期最後の日で、子供たちは今日から冬休みに入ります。

大人も早々と冬休みに入っている人が多い様子で、金曜日は木曜と比べて朝の通勤の地下鉄に乗っている人の数が激減していました。
ラボの英国人も、皆昨日の金曜日を今年最後の日にしたようで、皆でクリスマスカードを交換してしばしの間のお別れのご挨拶をしました。
大学が完全に休日態勢に入るのは12月24日からですが、自分は24日まではつめて仕事をするつもりです。
クリスマスの25日は、国民の休日でもありますが、地下鉄やバスと云った公共の交通機関は全日運休になって、自家用車以外では移動手段が無く、また、お店もほぼすべて閉まったままなので、仕事に行きたくても事実上無理。
家で、久々にのんびりしようかなと思っています。

忘年会で行った地下鉄Bank駅近くのレストランの写真。
落ち着いた雰囲気で、料理もおいしかったです。
ミーハーですが、クリスマス・ターキーを少し早いけどいただきました。

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テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/12/20(土) 08:00:00|
  2. 英国
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忘年会

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昨日は雨こそそんなに降りませんでしたが、やっぱりぱっとしない天気でした。
今日は一日雨の予報....だったのですが夜に大雨になり天気がずれたようで、朝から晴れています。
今週は、おとといのお遊戯会の日だけがいい感じでしたが、週末この天気がもつことを期待します。

昨日はラボの忘年会でした。
日本人的には「忘年会」ですが、こちらの人にとっては「クリスマス・パーティー」と言う方がふさわしいかもしれません。
でも、皆で食事をしてお酒を飲んで親睦を深める、と言うコンセプトは全く日本と変わらないのだと思います。
なんだか変な気もしますが、いろいろと日本人とは常識に共通点の多いこの国ならば、うなずける様な気もします。

ガンバ大阪、やっぱりダメでしたね。
3点取ったのは良くやったと云うべきでしょうか。
一発の勝負なので下駄を履くまで解らないとはいえ、時差もあるはずなのにやっぱりレッド・デビルは別格と言うことでしょう。
ちゃんとロナウドを出した所を見ると、Man Uは本気だったんですね。

米国で顔面全部を死者から移植した手術の報道。
アメリカさんのやることはすごいな。
病理解剖もなかなか承諾を得られない日本では、やろうとしても絶対にドナーは得られないでしょう(顔面が無くなる訳ですから)。
記事のタイトルだけ見て、最初は美容外科的なものかと思いましたが、記事をよく読むと事故で顔面をえぐられてしまって食事も出来ないとか。
それなら、うまくいけば価値があるのではないでしょうか。
拒絶が出ずに移植組織がうまく生着してくれれば、患者さんに取ってはハッピーなことです。

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  1. 2008/12/19(金) 08:00:00|
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お遊戯会

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天気予報がよく当たる。昨日は晴れ渡って清々しかったです。
結構やるじゃないか、と思いました。

昨日は、子供通うPrimary schoolでお遊戯会がありました。
学校に拠って多少違いますが、Reception class(入学準備組)のある学校は、Reception~Year 2をInfant school、Year 3~Year 6をJounior schoolと区切っているところが多いです。
もちろん、同じ校舎の中で授業をしているんですけどね。
僕の子供が通う学校では、校舎は同じですが、休み時間に遊んで良い場所は、InfantとJouniorでは完全にわけられています。大きい子が小さい子のところに来てばたばた遊ぶと危ないと云う、安全上の理由がメインのようです。
お遊戯会は、Infant全員(Reception~Year 2合同。もっとも各学年ひとクラスずつしかなくて、ひとクラス30人しかいないので、全部で90人)で劇をやりました。
テーマはなんと、「地球温暖化」。
南極のペンギンの家族が、氷が溶けて来たのに驚き、原因を探って旅に出、ロンドンにたどり着くと車は走っているはゴミはすごいは、温室ガスが原因との結論にたどり着き、皆で温室ガス削減に日頃から努力しよう、というオチで終わると言うものでした。
日本だったらおとぎ話とか、普通はそういうのをやるのに、えらく教育的な内容やな....と妙な関心の仕方をしてしまいました。
去年は「ジャックと豆の木」だったんですけどね。
ま、劇中の歌(先生の創作?)で、無駄づかいをしない、車を使わずに出来るだけ歩く、電気も要らないのは消す、などなど、昔は田舎に帰ったときなんかにおばあちゃんなんかにくどくど言われていた様なことが、贅沢が当たり前の世の中になって自宅であまり子供たちがそういったことを言われなくなっている様な気もするので、良い機会だったんじゃないかなと思いました。
この不景気で、実践すれば財布にも優しいですしね。

もうすぐ冬至で、今が一番日が短い時。朝の8時ごろで、写真の様な感じです。
朝焼けは夕焼けとはまた違った感じですが、輝きがきれいに思えたので。
空気中のホコリが少ないからでしょうか、赤みがあっさりです。

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  1. 2008/12/18(木) 08:00:00|
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£50m

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先週からうってかわって、太陽は全く拝めません。
今日は晴れるらしい。ほんとかなあ。
3ヶ月分の電気・ガスの請求が来て、がが~ん。これほど値上がりしているとは.......。
厳しいです。なんて貧乏臭い話題.....。

月曜日の報道で、マドンナとガイ・リッチの離婚協議が合意に達したとのこと。
なんと、マドンナ側から約84億円(£50m)!
ポール・マッカートニーとヘザー・ミルの離婚協議が丁度一年前には話題になっていて、その時の額が£24.3mで、新聞では「史上最高額」とか大騒ぎでしたのに。
この不景気の中、持っている人は持っていますね。

写真は何のことは無い横断歩道。信号のない横断歩道は沢山あって、夜になるとこのようにポールの上の丸いライトと道路上の四角い箱が光ります。
信号の無いところでは、歩行者が絶対的に優先権があります。
英国の道路でえらい順は、歩行者>自転車>車。
英国に来てレンタカーを借りようと思っている大阪人の方、大阪と同じつもりで運転したらえらいことになるのでご用心を。

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  1. 2008/12/17(水) 08:00:00|
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GPファイナル

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雨は降らねど、曇りのまま。でもその方がかえって冷え込まずに霜も降りません。
寒いことに変わりはありませんが。
今日も一日曇りの予報。

GPファイナルで、浅田真央選手が逆転優勝とのニュース。
この人は、スター性がありますね。
英国では、スポーツでは日本ほどフィギュア・スケートは人気がないのか、中継なぞ見たことがありません。そういえば、英国の選手って、聞きませんしね。

しかし、若いのに、プレッシャーのかかる場面で力を発揮出来ると言うのは、すばらしいことですね。
自分が若い時分には(今もそうですが)、そんな風にはうまくいきませんでした。
うまくやろうと気負えば気負うほど、空回りして。
練習することで不安をある程度払拭できますが、一流であるためにはメンタル・タフネスを得るためのなにか訓練をしているのか、何か天性のものがあるのかもしれません。
でも、あのイチローですら、プラッシャーを払拭するなんてことは100%出来ないと公言している訳ですから、個人のレベルの高低に関わらず、緊張するという呪縛からは何人たりとも逃れられないのでしょう。周囲の期待だけでなく、達成したい数字や目標に対する欲求などが、普通は出来るはずのことをことが出来なくなる様に邪魔をします。そういった自分自身を縛り付ける要素が渦巻いている中で一定のパフォーマンスを発揮しようと思えば、練習に因って無意識に体が反応する様になるまでもって行く以外に方法は無いとイチローが云っていた様に記憶しています。なかなかそういった「自然と動ける」境地に到達するのは難しいと思うのですが、この意見は当を得ていると思います。
とはいえ、やはりプレッシャーの中でコンスタントに自身のもっているものを出せるというのは、すごい技術だと思います。分野は違えど、僕もそういう境地に達したいと願う者の一人です。

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  1. 2008/12/16(火) 08:00:00|
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忠臣蔵

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土曜日は大雨。家族の都合で家にいないといけなかったので、かわりに日曜日に研究室に出て少し仕事をさせてもらいました。日曜は雨がやみましたが、曇りに留まりました。
なんだか休日に仕事に出るなど、典型的日本人生物系研究者の態度であまりいけていない態度かもしれませんが、締め切りのある仕事の内容が少し押していることもありますし、クリスマスあたりから休みに入ってちょっとした家族サービスも予定しているので、クリスマスまでは頑張っておかないといけません。2月に入れば、少しペースダウンしても良いかもしれません。
ブログも、切羽詰まったらすこしペースダウンしようと思ったのですが、日記代わりでもあるので、できるだけ続けようと思っています。もともと三日坊主なので、もう半年ばかりこうして続いているのも僕にしては驚きです。

昨日の12月14日は、赤穂浪士四十七士が吉良邸に討ち入りを果たした日。
日本人はこういった復讐ものが美談として大好きなようですね。
実は僕も嫌いではありません(笑)。
随分前ですが、泉岳寺が品川の駅からすぐであることを知って、ちょっとびっくりしたことがありました。
行ったことは無いんですけどね。

ぼーっとしていて、12月8日の歳時をコメントするのを忘れました。
若者はジョン・レノンが暗殺された日と答える人もいると思いますが、真珠湾攻撃の日ですね。
戦争のことは直接知らない世代ですが、問題意識は忘れてはなりません。

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  1. 2008/12/15(月) 08:00:00|
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アテネの暴動

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今日は一日雨のようです。
アテネでの若者による暴動、直ぐに沈静化するのかと当初は軽く考えていましたが、なかなか収まらないようです。
このような規模の若者の暴動は、スランスであったものが最近では記憶に新しいのですが、あのときは移民の問題が根っこにありました。
今回のは、もともと警察官が15歳の少年が警察官に拳銃で撃たれて死亡したことに対する抗議のデモだったはずですが、完全に若者達の政府や現体制に対する不満のはけ口に置き換わってしまったようです。
背景には広がる格差と、高学歴でも就職が見つからないと言う未曾有の失業率の高さがあるようです。
結局、規制緩和に因る格差の拡大と言った、どこかで聞いたことがある様な現象に、今の世界恐慌とも云うべき不況が襲って来たために、若者が怒っている訳です。
欧州各国はどこもこの出来事に注目していて、人ごととは思えないようです。
世界中、どこへ行っても閉塞感の強い世の中にみえます。

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  1. 2008/12/13(土) 08:00:00|
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食の安全

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日中は晴れ間がのぞきますが、仕事帰りの時分には小雨がぱらついたりします。この2~3日は、そんな天気が続いていました。
本日は曇りの予報で土曜日は雨らしい。日曜は良い天気の模様です。

アイルランド製の豚肉から基準値を超えるダイオキシンが検出されたため、アイルランド政府が回収に乗り出したとの報道。汚染された餌を豚に与えていたごく一部の業者からの肉だけから検出されたらしいのですが、アイルランド政府は全品の回収を指示しているようです。
英国政府のはなしではないのですが、この不景気で、そんなことをするとただでさえ経済が混乱しているアイルランドに取っては大打撃なのに、割と迅速な対応に僕には思えて、好感度大です。消費者よりも業界の方に向き合っている日本の農水省に見習ってほしい。

中国が欧州からの輸入品に許容出来ない添加物が検出されたとのことで、欧州からの輸入に規制をかけるとのニュースには、ちょっと「おいおい」と思いました。

英国に来るまでは、ここの牛肉はちょっと怖いなあとか思ったものでしたが、実際に来てみると、英国人はだれも気にしてないし、聞いてみるとBSE対策や流通の情報がすべてオープンなので、いまや世界でも一番安全なレベルと云っていいのではないかとの返事。で、気にすると生活成り立たないので、気にするの止めました。
まあ、多分に自国びいきが入っているにしても、この国のいろんなことに対する「政治的な対応」の早さや業界の自浄作用は信用してもいいのかなという気がしてきました。「常識」と言うのが、英国人の気質なのかもしれません。
だったら、サービス業ももっと迅速に対応してほしいものですが、行政サービスも含めてそうではないので頭が痛いところです。電話をくれると云った期日に何の連絡も無かったり、届くはずのものが期日に来なかったり、しょっちゅう。待たすのも待たされるのにも慣れているためなのかと思えば、保守的英国人の代表の様なラボ・マネージャーのS氏は、対応の遅い業者にいつも怒っているので、必ずしもサービスを受ける側が、たとえ英国人であってもそれで良しとは思っていない様です。

写真は、スミスフィールド市場(Smithfield Market)のなかにある時計。
ここは、ロンドンの肉の卸売り市場で、ヨーロッパ最古&最大のもので、実に800年の歴史を誇ります。
以前に紹介した、聖バーソロミュー病院のすぐそばにあります。

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  1. 2008/12/12(金) 08:00:00|
  2. 英国
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決勝トーナメントへの椅子

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天気予報が割と良くあたる。
昨日もまずまずでした。

UEFAチャンピオンズ・リーグは、決勝トーナメント進出の16チームが決まり、プレミア4強は無事に勝ち上がりました。
おそらくプレミア・リーグが、いまは欧州リーグの中では一番有力な選手も集まっていて、面白いリーグになっている様な気がしますので、昨年に引き続きプレミア4強が何処までやってくれるのか、楽しみです。

ノーベル賞の授与式があったんですね。
日本の新聞のサイトを見るまで、知りませんでした。
昨年は、ES細胞の話題で、カーディフ大のMartin Evans博士が英国人として医学生理学賞を受賞したのに、まったくもって静かなものでした。
マスコミも全然騒がない。
ちょっと驚きました。
この辺が、受賞者数が総勢16名の国と103名の国の違いなのかもしれません。

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  1. 2008/12/11(木) 08:00:00|
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はじけてみないと解らない?

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昨日もまずまずの天気。
日本からのニュースは、人員削減とか内定取り消しとか、不景気の波が欧州よりもちょっと遅れて猛然と吹き荒れ始めた印象です。
なんだか、バブルとははじけた後にあれはバブルだったんだと初めて気付くものの様に見えますが、これは誤った認識なのでしょうか。
もしそうじゃないとしたら、一体何回こういった同じ様なことが繰り返されるのか、と言う気になります。

米国のビッグ3のCEOが議会に陳述に行くのに、猛批判の集まるであろう自家用ジェットを用いずに、乗用車でワシントンまで行った話題等は、わざとらしいと云うか、芝居がかりすぎて逆にしらけてしまいました。
米国議会は果たして救済するのでしょうか?
止めておけと云う論調の意見も相当ある様に見受けられます。
一人勝ち状態になりつつあったトヨタもかなり危機感を強めている所を見ると、米国の自動車産業は相当深刻な事態なのであろうとは何となく想像出来ます。
銀行を助けたんだから俺たちも.....となるときりがないですし、どうなるのでしょうか。
個人的には成り行きが気になっています。

日本では、丁度今、神戸では分子生物学会の最中。
これがあると、あとはラボの大掃除をして、忘年会で年末を迎える、と云う空気が盛り上がっていました。
ルミナリエも開催されているはず。
こちらでは、時間が早く過ぎるのは変わりませんが、ずっと静かに時間が流れている様に思えます。
喧噪と言うほど、町中が騒がしくない。
ピカデリー・サーカスのあたりはそろそろ年末年始のセールに入り、昨年からの試みでホコテンになるはずです。
休日はさすがに人出がすごい(ハズ)。
不景気で財布のひもがものすごく堅くなってしまっているので、新聞に拠れば、何処のお店もここが勝負のようです。

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  1. 2008/12/10(水) 08:00:00|
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朝霜

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先週の土曜日から、どうした訳かよい天気が続いています。
なんか気味が悪い。
雲がない分、放射冷却で冷え込むため、朝には霜が一面に降りています。
週間天気予報によると、金曜までずっと晴れるらしい。
気温は毎日低めですが、太陽が照るのはやっぱり良いですね。

今月のトラックバック企画も大苦戦です。
才能無いなあ......

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  1. 2008/12/09(火) 08:00:00|
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やっぱり忙しい

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週末はそんなに暖かくもなりませんでしたが、土日ともよい天気でした。
月曜日も予報ではまずまずのはずです。
先週末も、土曜日は下の子の同級生の誕生日パーティー、日曜日は上の子の同級生のとあって、土曜日に僕が仕事に行ってしまったおかげで、後ではなしを聞けば妻は随分と慌ただしかったようで、ちょっと可哀想でした。
もうちょっと協力してあげられたかも(反省)。

週末にあった気になったニュースを、備忘録代わりに。
1. プレミアリーグは、4強が順当に勝ち、上位順位に大きな変動無し。
2. 金曜日にBank of Englandがさらに政策金利を1%利下げし、2%に。この数字は、57年ぶりで、過去に第二次大戦と世界恐慌のときだけだとか。
3. ホンダがF1を全面撤退。これは驚き。でもそれだけ世界的な不況は深刻だと言うことでしょう。FIA会長が、このままでは資金繰りが原因で撤退するチームが相次ぎ、F1の存続そのものに影響が出るかもと以前から懸念が出ていましたが、プライベート・チームではなく企業そのものが撤退(しかもエンジンの供給も止めてしまう)というのを目の当たりにしてしまうと、その懸念が現実になりつつあるのだと実感。
4. 金曜日、もとカルチャークラブ(懐かしい)のボーイ・ジョージに陪審が有罪判決。ゲイである彼が、(おそらく性的プレイで)若い男性を監禁し暴行したとのことで、本人は否定しているらしいのですが、上記の様な判決。量刑は年明けに裁判官から言い渡される予定とか。久々に写真で見ましたが、太っていますし、云われないと本人とは解んないですね。そういえば、もとワムのジョージ・マイケルも1ヶ月くらい前ですが、麻薬の所持で捕まっていますね。有名になった人は、有名になった分だけそれにふさわしい立ち居振る舞いがあると思うのですが、残念ですね。

写真は最近の朝通勤時の光景。8時ごろですが、まだこんな暗さです。

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  1. 2008/12/08(月) 08:00:00|
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輝き

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意味不明.........、かな?

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  1. 2008/12/06(土) 08:00:00|
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さらば写真工業

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昨日、たまたま某カメラ関係のweb siteを眺めていて、月刊誌「写真工業」がこの12月号をもって休刊になることを知りました。
が~ん。
地味な装丁(失礼!)の雑誌でしたが、フィルムカメラの記事は中身が濃く、ある意味マニアックで日本にいたときは毎月楽しみにしていました。
クラシックカメラもライカばかり取り上げずに、比較的お小遣いでも買えそうな価格帯のカメラなんかも特集してくれたり、僕にとっては「物欲刺激系」雑誌の一つでもあったのです。
ロンドンでは手に入れようが無く、雑誌を手に取れなくなったことを寂しく思っておりました(それはアサカメやポンカメ、カメラ日和なども然り)。
やはりデジタル全盛の時代の波には老舗雑誌も太刀打ち出来なかったのでしょうか.....。
「季刊クラシックカメラ」が休刊になるときも、え~っと思いましたが、こちらは創刊56年ですよ........
残念ですし、なんか寂しいですね。

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  1. 2008/12/05(金) 08:00:00|
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NHS

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昨日は冷え込んで、あさはえらく霜が降りていました。
昼間は晴れ間がのぞいてまずまずでした(仕事をしている僕には関係ないことですが)。
週末に向け、少し荒れる予想(雪か?)。←そこまで冷え込まずに、雨でした。土日には回復する模様。

今日は、少し医療システムについてのはなしを。
英国の医療は、基本は英国政府の行政サービスとしてNHS(National Health Service)と呼ばれているシステムで運営されています。NHSは、公平なアクセス(健康状態や支払い能力とは関係なく、医療サービスへアクセスできること)を理念として1948年に設立され、現在に至っています。受ける医療サービスに対して金銭的ゆとりがあってお金に糸目をつけない人は、プライベート診療という選択肢もあります。これはNHSとは関係のない、全額負担の医療サービスです。もともとは、NHSですべてをまかないきれないので、全額自費(値段は言い値)の診療を認めた、と言うことのようです。

まず、医療サービスをNHSのシステムに従って受けた場合は、処方箋を持って薬局で購入する医薬品代などを除き、病院で受ける問診・診察・検査および治療行為に対するコストは、医療サービスを受ける側からは一銭も払う必要がない、つまり無料だと言う事です。NHSの運営は、患者サイドから支払われる料金ではなくて、税金を主体に運営されています。日本に置き換えて云うと、健康保険料と租税からすべての運営がまかなわれていると考えて良いと思います。

僕はいち学者でとてもプライベート診療なんて高くて受けられないので、実体はよくわかりません。企業の駐在員さん達は、会社が医療費を払ってくれるようで、日本語で大丈夫と言う安心感からか、日本人スタッフが日本語で対応してくれるプライベートにかかるようです。以下は、基本的にはNHSの手続きに沿った医療サービスについて紹介します。

日本ではすべての病院に対して患者はフリー・アクセス、つまり、予約も何も無しで、好きな病院を患者側の都合と好きずきで(外来で何時間も待たされるにしても)いつでも受診が可能です。英国では、まずはプライマリー(一次)・ケアとセカンダリー(二次)・ケアに分類され、まずはすべての人が一次(General Practitioner;GP、診療所の様なもので、基本的には検査はその場では出来ません)を経由しないと、総合病院にはいっさいアクセス出来ません。例外は、救急車を呼んでEmergency Room(いわつるERです)に向かった場合は、必要ならば専門医に回してもらえます(例;心筋梗塞や脳梗塞、くも膜下出血、交通外傷など)。つまり、プライベート診療以外、風邪ひいてだるいから市民病院で見てもらおう、なんて云うことは100%認めてもらえないのです。英国で生活を始めたら、プライベート診療で良いと云う方以外は、医療サービスを受けるためにまずはその地域のプライマリー・ケアを担うGP(何カ所か地域にあります)に患者の登録をします。GPはすべて国家公務員の様なもので、その給与はNHS(つまり国)が支払います。

僕の場合、まず最初に登録しようと思った近所で評判のよいGPは、患者の定員いっぱいで登録を拒否され、次に問い合わせをしたGPが受け入れてくれました。日本では患者からのアクセスを拒むと基本的には診療拒否として問題視されますが、そんなのはこの国では関係なく、間が悪いと希望するかかりつけ医も選べません。自身の健康状態に問題が生じた場合、先に述べました様に、生命の危険を脅かされる様なものはGPにかからず救急車を呼んでERへ救急搬送してもらえますが、風邪ひきや喘息の小発作と言った軽症や慢性疾患の軽度の増悪などは、すべてまずは登録したGPの診療を受けてから、GPが必要と判断されれば大きな検査機能も手術室も持つ総合病院に紹介になって、専門医への受診が可能となるのです。日本のように、レントゲン検査や採血をすぐに受けたりとか、全く無理。採血も、GPから採血用の用紙を発行してもらい、総合病院に電話をして採血の予約をし(大体数日から一週間後くらいに予約が入れられます)、予約した日時に総合病院へ出向いて検査をやっと受けられるのです。そうすると、CTやMRIなんて云うのになりますと、検査の予約は2ヶ月待ちとかごくごく普通のことで、日本にいたときは何でも直ぐにやってもらえるので(月単位で待たされることなんてあり得ないでしょう)ありがたみも何も無かったのですが(失礼!)、英国ではこれはたいへんだわ、と言うのが僕が最初に思ったことでした。

また気が向いたときに、続きのレポートを書きます。

写真はSt Bartholomew's Hospitalの中庭にある噴水です。

テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/12/04(木) 08:00:00|
  2. 英国
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児童虐待は防ぎ得るのか?

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昨日も気温は低めでしたが太陽が出て、こういう日は気分も上々です。
風邪もだいぶ良くなりました。

ここのところ、ニュースで大きく取り上げられているのは、ムンバイのテロ、タイの国際空港封鎖、そしてベビーP事件です。
ベビーP事件とは、ロンドン北部のハリンゲー地区で2007年8月に17か月の幼児(親によって名前がつけられていなかったので、通称ベビー P)が虐待のため死亡した事件です。死亡した幼児は傷だらけどころか背骨も折れていたそうで、聞けば聞くほど、血の通った人間の仕業には思えません。虐待死の容疑で、実の母親とその同居人(父親ではない)は既に逮捕されています。

ベビーPの虐待死をめぐっては、60回以上にもわたり地域のソーシャル・ワーカーが幼児の自宅を訪問していたにも関わらず、事件を未然に防ぐことができなかったことから、自治体のChild Protection Serviceのシステムに欠陥があるのではないかとの強い批判があがっていました。政府に査察を依頼された教育水準局(Ofsted)は、同区のChild Protection Serviceシステムには重大な欠陥があり、自治体の運営・管理は十分ではなかったとの調査報告書を、最近になって政府に提出しました。これを受け、エド・ボールズ児童・学校・家庭相は12月1日に、ソーシャル・ワーカーの仕事を1年に1回、抜き打ちで査察するなどの改革案を発表しました。さらに、報告書発表の数時間後には、同地区の議員2人が辞任。この地域のChild Protection Serviceの責任者も更迭されました。

日本でも何度もこういった事件があって、それを未然に防げ得なかったとその都度批判が上がっても、結局防ぐためにはマンパワーとコストが必要なために思いきった改革は難しいのか、我々国民が目に見える形でどのように制度なりシステムの改革が行われて対応されているのか、全く伝わって来ませんし(もし具体的に制度改革がなされているならば、国民に解り易く発信していない行政側と、その点を深く追求しないマスコミにも責任の一端がある様に思いますが)、責任の所在も大抵は雲散霧消して明らかではありません。こちらはひとまず比較的早い段階で対応策および責任の所在のメッセージを出してくるので、変更したシステムがうまく機能するかどうかはさておき、へえ~、動きが速いなあ、と単純に思いました。

しかしながら、今回の事件。ソーシャルワーカーが会いに行っても顔の傷跡はチョコを塗ったくって隠したりしていたようで、小児科医たちも最終的には虐待の確信を得るに至らなかったと言う記事を見るにつけ、他人が家庭の中に介入することにある程度限界がある限り、システムを改良すれば100%未然に防ぎ得ると考えるのは絵空ごとの様な気がします。実際に、日本にいた時に虐待の疑いがあったケースを主治医ではありませんでしたが少しだけですが関わったことがありました。そのときは結局最後の最後まで虐待の確証を得られませんでしたし(ベテラン医師のお手伝いでしたが、もちろん親から一時的に離すためにマニュアル通り入院させたり等やるべき処置は取っておられました)、ベビーPのケースもそうですが、そのような症例の背景には貧困や複雑な家庭環境がかならずと云っていいほど存在して、総論的な対応ではだめで個々に勘案する各論的な対応も重要な気がしますので、実際に自分が対応をしなければならない形で目の前にした場合を想定しますと、だれが見ても明らかなケース(当事者の親がすぐに認めたとか)意外は本当に悩むと思います。大概は隠そうとするでしょうし、「疑わしきはすべて罰する」と言う様なやり方がOKにならない限り、100%の回避は不可能の様に思われますが、そうするといわれなき虐待の疑いをかけられた人たちは絶対に黙っていないと思われるのです。この件に関しては、こうしたら良いんじゃないの、と言う様な正解は、残念ながら僕には全く思い当たりません。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/12/03(水) 08:00:00|
  2. 日英の相違
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歯が抜けると天使がやってくる

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月曜日は、久々にまずまずの天気。
あんなに長い時間太陽が出ていたのはひさしぶりじゃないでしょうか。
もっとも、僕は研究所から外へでないので、仕事の合間に窓を見ると、おお~っ、陽が照っているのか~、云うのが解るだけで、太陽の光を浴びる訳でもないのですが。

週末、長女の歯が抜けました。
もう何本目かなのですが、こちらでは抜けた歯を枕のしたに入れて寝ると、天使がやって来て1ポンドに替えてくれると云うお話があるらしく、我が家では英国に来てからこの話になぞって、寝ている間に1ポンドに替えてやります。
妻に云わせると、「抜けたら1ポンドの小銭をわざわざ用意しないといけないのでちょっと迷惑。」「ロマンチックなはなしね。」などと云っておりますが。
でも、「仕事帰りにお金を崩して1ポンドを準備して帰ってこい」と結局は僕に指令が来る訳ですから、迷惑も何も.....。
子供は嬉しいらしくて、1ポンドを大事に貯金箱に入れています。

こちらでは、小さいうちから子供にお金をさわらせて、ものの買い方をしっかり学ばせ、しかも数字の計算もお金を使って学校で授業をするので、先生の方から家庭で積極的にコインをいじらせて、どれがどれなのか子供がきちんと理解出来る様にしておいてほしいと要求されます。
日本では、小さいうちから子供にお金をさわらせたりするのは(初めてのお使いと云うような微笑ましい番組や光景も一方ではありますが)どちらかというとお行儀が悪い(はしたない)と思われる人が多いと思いますし、出来ればそういった世俗的なことには小さいうちから慣れ親しまない方が良いと考えるのが一般的じゃないかと思いますので、学校の先生からお金をもっと家庭で積極的にさわらせる様にと云われたときには、ちょっとびっくりしました。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/12/02(火) 08:00:00|
  2. 英国
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  4. | コメント:4

師走に突入


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もう雨ばっかり。やっと今日は久しぶりに太陽が照ってくれそうです。
体感的にも寒いですし、朝はやっと8時ごろ明るくなって、夕方4時には真っ暗です。
11月もとうとう終わって、今年最後の月に突入。
今年はクリスマスイブの日を最後に大学が休日態勢に入ってしまいます。
まあ仕事をしようと思えばそれ以降も可能ですが、セキュリティーやリスクアセスメントの関係でどちらかというと仕事をすると警備はあまり良い顔をしません。
ですから、それまでにラボでしかできない仕事は根を詰めて終わらせてしまい、年末は書類の作成等自宅で出来ることに専念出来るように今頑張っておかないといけないです。

日曜日は、息子の通うprimary schoolの同級生の誕生パーティーに出かけて行って、子供たちはわーわー騒いで楽しかったと思います。
昨日のプレミア・リーグは、アーセナルが首位のチェルシーにRobin van Persieが2得点で、なんとチェルシーのホームゲームなのにも関わらず勝利しました。
でも一つ目のゴールはオフサイドやないか!と、スコラーリ監督は怒り心頭でした。
アーセナルのサッカーは、細かいパスをワンタッチ、ツータッチでつなぎながら相手を崩し、フォワードが得点を決めると云うスタイルで、パスが回って自分たちのペースで試合が展開していると、見ていてとても面白いですし、強いです。
ただし、Cristiano Ronaldoを擁するマンチェスターUに完勝したと思えば、格下のハル・シティーやトッテナムに完敗したりと、今年はなんだか不安定で調子のアップダウンが激しい。
つい最近も、キャプテンのWilliam Gallasが、チームに嫌なやつがいると発言した記事が新聞に出て、監督のベンゲルさんが激怒、キャプテンを急遽Cesc Fabregasに変更すると言う様なお家騒動もあり、しかもいわゆる4強のうち、マンチェスターU、リバプール、チェルシーはあまり格下相手に取りこぼしが無く安定していますのでちょっと優勝は難しくなって来たと思っていました。
この勝利でやや持ち直した感がありますね。
もうちょっと楽しませてもらいたいです。
マンUは、Ronaldoが二枚のイエローをもらって退場すると云う波乱の展開。マンCityとのマンチェスターダービーは、Rooneyの決めた一点を守りきったマンUの勝ち。

ラボの周囲にはサッカー好きがうじゃうじゃいて、チャンピオンズリーグやプレミアリーグの試合の翌日は皆、挨拶代わりのサッカー談義。
ちなみにサッカーと云わないですね、footballです。
やはりロンドンっ子が多いので、アーセナル、チェルシーなどロンドンのチームのサポーターが多い。
お前は何処のサポーターなんだと聞かれるのでアーセナルの応援をしているというと、「アーセナル好きは、皆良いやつや!」←ほんまかい?、とサッカー談義の仲間に入れてくれたりします。
っていうか、阪神ファンとほとんどノリが変わらんやないですか!
僕のラボと同じフロアにマンUのサポーターが一人いて(そいつは聞けば出身はマンチェスターだそう)、そいつは昨年のチャンピオンズリーグの決勝のプラチナチケットが手に入ったと、仕事を休んでモスクワまで応援に行って来よりました。
そうそう、BBCのサッカー解説番組に、あのGary Winston Linekerが出て来ます!←解る人には解る話題で申し訳ない。
見ると結構老けたなあと思いました。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/12/01(月) 09:22:48|
  2. 未分類
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プロフィール

Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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