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英国医学研究留学記

熱波、続く

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Canon EOS M EF-M22mm F2 STM Intelligence Auto (ISO100, f5.6, 1/160s) , London
今年は夏らしい日が多くて、当たりの年ですね。

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  1. 2014/07/24(木) 18:25:54|
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英国中学入試でどのような勉強が必要か(各論)

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Canon EOS M (AE mode)/ Zeiss Makro-Planar T* 100mm f/2 (Nikon F mount)/ KIPON マウント変換アダプター NIKON Fレンズ-EOS Mボディ/ f2.0 60s

最後に、今度は各論について書いて行きます。
何度も書きましたが、あくまで個人的な経験を基に書いていますので、全てが正しいかと云うと自信が有りません。そうだと割り切って、あくまで参考として読んでいただけると嬉しいです。

各論の前に、11+の入試の準備をするのにこれは外せないと云うスタンダードな問題集が有ります。
それが、Bond Assessment Paperと云われる一連の問題集です。
http://www.bond11plus.co.uk/
まずは受験する学校の試験項目をチェックします。学校に拠っては知能テストであるVerbalやNon-verbal reasoningが課されないところも有りますので、何について準備しておかねばならないかの知識は必要です。入試のある学校では、算数と英語の試験は大抵の学校は課すと思います。受験に必要な科目のBond Paperをこなすのが一番取っ付きやすいと思います。
難易度に合わせ、9-10 yearsなどと対象年齢が書いてありますが、合否に関わるラインにいる学力のお子さんはそれなりに皆さん準備されて来られるので、試験までには11歳よりもちょっと上の11-12+用の問題集は少なくともこなして、それなりの正解率になるように反復させておけば、かなり安心ではないかなと思います。13歳の子供を入学させるボーディング・スクールの入試は13+と呼ばれていて、それ用の12-13+のレベルまでこなすと完璧かもしれませんが、我が家はそこまでやる時間も有りませんでしたし、11-12+がちゃんとこなせれば大丈夫な気がします(保証はしませんが)。

日本人からすると取っ付きにくいNon-verbal reasoningとVerbal reasoningについては、受験する学校が「どういう試験を採用するか」を知っておくのも大切です。受験はある意味情報戦でもあり、情報を持っている家庭のご子息の方が、そうでないご家庭よりも断然有利なのではないかなと実感しました。これらの知能テストは、大別すると流儀が二つに分かれます。一般的なのはGL-assessment。もともと NFER (National Foundation for Educational Research)と呼ばれていた方式の後継の流儀で、広く現在でも用いられています。受験する学校がこれを採用している場合は、この方式の問題集がたくさん出ていますので、それをこなしてそれに慣れることが大切と思います。こなせばこなすだけ、点が取れるような印象を持っています。一方、最近増えて来た流儀が、CEM( the Centre for Evaluation and Monitoring)で、Durham大学の教育学部が提唱する方式をベースに作成されています。GLと比べて問題集は多くないようですが、問題集は売っていますので、目指す学校がどちらの方式の試験を採用しているかに合わせて、訓練すべきと思います。ちなみにBond PaperのVerbalおよびNon-verbalはGLやCEMに特化した構成にはなっていませんので、どちらかと云うと両方にも対応出来る練習と云えるかもしれません。が、やはりそれだけではなくて、GL用、CEM用の練習はしといた方が無難と云うのが僕の意見です。

算数に関しては前の記事にも書きましたが、日本の中学入試のような特殊な問題を解くことを要求されるようなモノではないと思います。(最低限Bond Paperがちゃんとこなせる程度の)問題に書いてある英語が正確に理解出来る英語力が有れば、日本の塾に於ける算数(しかも灘、筑駒や開成と云った難関校の問題をこなすレベルではなくて、標準的レベル)をきちんとミス無くこなせる能力のお子さんは、かなりの高得点を期待出来る、そんな印象です。日本式の算数を日本語だとちゃんとこなせるのに英語で書かれた算数の問題集の得点が伸びないとすると、それは数学的能力ではなくて英語の理解力の問題と思うべきと思います。そう言う意味では、母国語が英語ではない日本人にとっては「英語力」が勝敗を分けると言っても良いかもしれません。

英語に関しては、一番の難関はessay writingとcomprehension (長文読解)でしょう。我が家の場合、esasay writingに関しては僕の手に余るので、家庭教師の先生を見つけてお任せしました。とにかく、短い時間(30分くらい)で筋の通った構成された(望むべくは独創的な)文章をある程度の量で書けることが要求されます。長文読解は、文章は児童文学(不思議の国のアリス等)レベルのものですが、読まされる量に関しては日本の大学入試並の量の文章を読まされて、それに関する設問に回答する必要が有ります。これも、ご両親の手に余るようならば家庭教師を付けた方が良いかも知れません。個人的には、やったらやりっ放しではなくて、復習がもっと大切です。Bond Paperを繰り返しこなすべきと思います。所謂クラッシックの文章が出てくるケースも多いので「The Wind in the Willows」「Alice in Wonderland」「Railway Children」「Secret Garden」等のクラッシックを読ませておくことも助けになると思います(見たことがある文章が試験に出てくるだけでも、試験会場でリラックス出来る可能性がありますから)。文法は、時制の一致等、子供が良く間違え易いのは割と決まっている見たいに見えますが、日本の中学の英語の文法の問題集は役立ちそうな印象です。

英国の中学試験に関する一般的な情報は、それを発信しているサイトが有ります。
http://www.elevenplusexams.co.uk/
今まで書いて来たような話は、このサイトの中を見て行けば、おそらくどこかに似たようなことが書いてあると思います。英国で中学受験を考えておられる方は、参考になるのではないかなと思います。また、受験した/されるお子さんを抱えたご両親が情報を交換するフォーラムもサイト内に有りますので、情報の真偽を自分で消化する必要は有りますが、参考になるかもしれません。

ものすごく限られた方にしか興味の無い内容だったと思いますが、おつきあいくださり有り難うございました。

テーマ:中学受験 - ジャンル:学校・教育

  1. 2014/07/23(水) 13:07:51|
  2. 英国
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熱波到来

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Canon EOS M (AE mode)/ Zeiss Makro-Planar T* 100mm f/2 (Nikon F mount)/ KIPON マウント変換アダプター NIKON Fレンズ-EOS Mボディ/ f5.6 100s

今日も時間がないので写真だけ。
今日は27℃、明日は30℃まで気温が上がるとか。

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  1. 2014/07/16(水) 11:15:33|
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英国の公立中学の入試

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GRD2 ISO80 f2.8 1/125s, Viena, Austria

今日は、英国の公立中学の中で、生徒全員が入試で選抜されているgrammer schoolもしくは一部が選抜であるcomprehensive schoolの試験について、ご紹介します。

まずは手続きですが、10月31日に締め切りのCommon Application Form(CAF)に志望校を書くのはもちろんなのですが、それ以外に各志望校の試験を受けるための手続きが要ります。一般的な手続きについて書きますが、各校により多少の違いが有るので、各secondary schoolのopen day(入学志望の生徒と父兄に学校の案内をするために各学校が学校を解放する日)に参加することをお勧めします。必ず入試の手続きについての説明が有ります。また、そこで校長先生や先生方から学校の教育理念やカリキュラムに付いて直接聞けるだけではなく、構内の施設や、大抵は構内を案内してくれるのは在校生のボランティアですので、生徒に学校について率直に意見を聞く良い機会になります。

入試を受けるための各学校独自のapplication formが用意されていますので(大抵の場合は、学校のweb siteからダウンロード出来ます)、それに必要事項を記入し、締め切り前までに各校のSchool Officeへ出願しておく必要が有ります。これも出さず(もちろん試験も受けられない)にいくらCAFに志望校として記入しても、無視されるだけです。

試験は、毎年3月当たりからぼつぼつと学校のweb siteで何時行われるか、何時から願書を募集して何時閉め切るか、漸次情報が発信されますので、open dayに参加するだけではなく、志望校のweb siteの「Admissions(大抵は更にYear 7や6th Formと云った具合に更に項目が分かれます。Secondary Schoolへの入学の場合は、もちろんYear 7の項目が該当項目です)」をこまめにチェックした方が無難です。どこの学校も(学校に因りますが)知能テストと英語と算数の学力テスト(Apptitude Test)の枠は必ず有って、それ以外に学校に拠って音楽枠(学力を問わず、ピアノやバイオリンと云った音楽の能力のテストで入学の是非を決められる)、「ダンス」等と云う枠も用意してある場合が有ります。CAFではない各学校へ提出する試験を受けるための願書には、どの枠で受験したいのかを記入する欄が有りますので、そこへの記載も必要です。複数の枠で受験する場合は、複数提出しないと行けないケースが多いと思います(僕の経験した場合は、同じ学校の複数の枠を一枚の願書で済んだケースはありませんでした)。

試験の時期は、早いところでYear 5の最後にあたる6月ごろから、Year 6になりたての9月から11月くらいまでで公立の入試は全て終わります(私学は、この後冬場にかけて行われます)。(6年生の最後の時期で行われる)日本の入試と比べると、タイミング的にずいぶんと早いですので、英国人でも教育熱の高いご家庭は、Year 4に入った段階で受験を意識した勉強を本格的に始めるご家庭が多いように思います(Year 4に始めて、準備期間が2年ほどでしょうか)。それでも、日本でのいわゆる中学お受験と比べると、まだ穏やかな気はします。

試験の科目も学校によりけり。英語の試験だけのところ、知能テストが一次試験で、それで搾られた者だけが英語と算数の二次試験を受けられる形式のもの、一回だけの試験で、英語と算数だけ、もしくはそれらに知能テストが加わったもの、等様々です。学校ごとに試験の特色(筆記重視のところや、マークシート式のところ等)が有りますので、それに合わせた対策も必要です。一般論ですが、試験や交渉ごとでは、「情報を持っている者」が勝てる確率が高いです。ですから、入試の経験の豊富な専門の家庭教師(英国は塾はあまり一般的では有りません)に教えてもらい対策を練ってもらうのは、日本が母国で自分自身が英国で教育を受けて来なかったご両親のお子さんを英国で進学させる場合は、かなり役に立つと思います。たとえば、北ロンドンでは人気のあるgrammer schoolのLatymer Schoolや一部選抜のcomprehensive schoolであるDame Alice Owen Schoolなどでは、essay writingの比重が大きいと聞きます。細かい文法は気にしなくても良いそうですが、筋の通った話が展開できて、ストーリーに独創性が有る(視点が斬新等)お話を、与えられたお題にそって、約30分くらいの制限時間でA4の紙2枚程度にびっしりと文章を書き切る能力が必要となりますので、事前に訓練が必要であることは容易に想像出来居ると思います。。これは英語を母国語にしているお子さんにとっても、だいぶハードルの高い課題です。一方で、英国の全公立secondary schoolでほぼ毎年学力ナンバー・ワンの座をキープし続けている北ロンドンのQueen Elizabeth Boys Schoolというgrammer schoolの入試は、英語と算数のみで、しかもマークシート。従って、記述の訓練は極端なことを言うと必要有りませんが、如何にミスをせずに課題をこなせるかの訓練が重要に思えます。

前述の知能テストに付いて少し。これはNon-verbal reasoningとVerbal reasoningの2種類に分かれます。Non-verbal reasoningは記号を使ったパターン認識能力で、数学的思考と直結するそうです。Verbal reasoningは言語を用いた認識能力のテストです。grammer schoolに拠っては、このテストをとても重要視しています。というのも、このスコアの高い生徒が、将来学業に於いて高いパフォーマンスを発揮する可能性が高いと、はっきりと研究に拠って示されているのだそうです。この知能テスト、やはり練習しないと点が伸びませんが、逆に英語と違って比較的短い期間でやればやるほど点が伸びますので、これが課される学校の入試を考えている方は、早めに手を付けた方が無難と云う印象です。

次回は、具体的にどのような勉強をしないと行けないのか、少しご紹介したいと思います。

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テーマ:中学受験 - ジャンル:学校・教育

  1. 2014/07/05(土) 13:43:40|
  2. 英国
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英国のSecondary Schoolへの入学手順(一般)

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GRD2 ISO400 f9.0 1/1000s, London

今回は、secondary schoolへ進学するにあたって、(入試の有無はひとまず置いておいて)どのようなスケジュールやプロセスで入学が決まるか、書こうと思います。

まずは、ロンドンの場合は、32の行政区(カウンシル)に分かれた地方行政が行われていて、公立校の入学の決定は最終的には各カウンシルが行います。つまり、自身が居住するカウンシルの管轄内にあるsecondary schoolへと進学することになる訳ですが、各カウンシルの境界に当たる地域は越境が認められています。公立校への進学には、自分が住んでいる地域を統括するカウンシルに願書を提出します。ただし、同じカウンシル内の全ての学校に願書を出せるかと云うとそうではなく、キャッチメント・エリアと呼ばれる各学校が指定する地域に在住していれば、その学校への入学希望として出願出来ます(キャッチメント・エリア外だと、おそらく出願しても無効投票と同じで無視されると思います)。

前回の記事に書きましたが、願書を出した学校の中で住んでいるところに近いところの学校から入学のオファーをもらえる、と云うのが公立校の基本の様に思います。願書は、学校ではなくて自分が住む地域を管轄するカウンシルに提出します(越境したい場合も、自分が居住している場所を管轄するカウンシルに願書を提出します)。願書はCAF(Common Application From)と云われ、カウンシルのweb siteに自身のアカウントを設定してから出願します(PCがダメなヒト用に紙の媒体での出願手続きも残してあって可能なようですが、今ではもはや一般的ではないようです)。締め切りは毎年10月31日で、Year 6になったばかりの子供たち(英国は9月から新学年)が第1希望から第6希望まで、最大6つの学校に対して出願することになります。

カウンシルは、提出された希望順位の上位の学校から順番に各児童の入学の是非を当該の学校と議論し、入学を認めるか決めて行きます。ですので、公立校の入学の最終決定は、学校ではなく「カウンシル」で有ると云うことです。この入学を決めるための調整は延々3月まで続き、毎年3月3日がNational Offer Dayと云われて、各家庭の児童が最終的にどのscondary schoolへと入学出来るか通知されることになります。それから、National Offer Dayにカウンシルから連絡があった際に、カウンシルに対して「割り当てられた学校へ入学する意思が有るか?」「上位志望校のwaiting list(下記参照)に載せて欲しいか、それとももう入学の決まった学校から動く意志がないかどうか」を聞かれます。

その後は、9月に新学年が始まるまで、延々と最終的な入学先の調整が続きます。何故なら、入学を辞退して私学等へ入学する者が出て、定員に空きが出るためです。入学願書の6番まで付けた希望順位の一番上の学校に入れなかった場合、waiting listへの登録を拒否しさえしなければ(上述)、自動的に希望上位校の「waiting list」に登録されます。waiting listも、出願された各生徒の希望順位が考慮された上で作成されていて、空きが出た場合はこのlistの上位の者から、空きができたので入学出来ますがどうしますかと、学校から連絡が来ることになります。したがって、National Offer Dayに通知された学校とは最終的には違う学校に通い始めるご子息も結構周囲を見ているといます。中には、もう割り当てられた学校へ通い始めたのに、Year 7(secondary schoolの一年生)の1学期も半ば終わった頃に上位希望の学校から「空きがあるけどどうします?」という連絡が来る例もあります。驚くべきことに、6番目まで希望校を書いたのにも関わらず、「入学を受け入れてくれる該当する学校無し」という返事がNational Offer Dayに来る可能性がゼロではないことです。このケースは悲惨ですね。primary schoolも含めて各学校には厳然とした「定員」があるので、日本のようにある地域に住んでいる子供は無条件で公立小学校や中学校に入学出来るのが当たり前だと思っている我々日本人には、ちょっと驚くべき事態です。子供が希望した学校に入れなかった場合(どこからもオファーが無かった場合も含む)は、各学校/カウンシルに対して「自分の子供がなぜこの学校でないと行けないのか?」をアピールすることが出来ますが、通常こういったアピールが通って決定が覆ることはまれだそうです。誰が聞いても、「その学校でないと子供が困る」と云うことが納得出来るケースでないとダメなようです。どこからもオファーが無かった場合は、カウンシルやprimary schoolの先生と相談しながら受け入れ先を必死で探す努力をしないと行けなくなります。

次回は、全生徒を選抜するgrammer schoolや一部の生徒を選抜のcomprehensive schoolなどの選抜試験が有る学校を受けるケースの入学プロセスに付いて、経験を基にご紹介しようと思います。

GR BLOG トラックバッック企画「乗り物」に無理矢理参加(一応、乗り物やし←大阪弁)

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  1. 2014/07/03(木) 17:57:25|
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プロフィール

Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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