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英国医学研究留学記

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GRD2 ISO100 f5.0 1/500s マクロ
今日はなかなかいい天気でした。
晴れる日が増えてきて、いい感じです。家の近所で見かける桜も、写真のようにだいぶ花が増えてきました。

土曜日(7日)の夜に、北アイルランドのベルファスト近郊の英軍基地で、アイルランド共和軍のものと思われる英軍兵士を標的にしたテロがあったとの報道がありました。兵士とともに民間人も巻き添えになっています。ブレア首相の時代に、北アイルランドでは、対立していたプロテスタント系(英国に拠る統治支持)とカトリック系(アイルランドへの併合を支持)の間に98年に和平合意が成立していたのですが、ふたたびくすぶり始めてきているように思えることが少し気になります。

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GRD2 ISO100 f5.0 1/400 マクロ
もう一つの気になるニュースは、オバマ大統領がブッシュ元大統領が凍結したヒトES細胞研究への政府資金の投資を正式に解除したとの報道です。「いかにすれば臓器が再生できるのか」の研究は多少とも活気づくのではないかと思います。なぜなら、皆が皆山中先生の生み出したiPS細胞を(自分で作らない限り)手に出来ないでしょうし、ヒトのES細胞も分与に制限がついているので然りですから、研究を行う材料の選択肢が増えることは、それだけ手を出せる研究者の間口が広がるからです。日本のマスコミは馬鹿の一つ覚えのように山中先生のiPS細胞一色の報道で、報道されている内容を見ると、すでにES細胞でされていた仕事をiPS細胞でなぞっただけ(だから出来て当たり前)の結果もさも画期的な結果のように報道されていて個人的には冷め気味です。山中先生のされてきた研究はすばらしいものでそれを批判している訳ではなくて、「イッチョカミ」の内容の真贋が全く吟味されずに垂れ流されている気がするのです。どうもマスコミは、「再生医療を担うための材料として一番有望な素材は何か(iPSが簡便に作製できて安全に使えればESより良い)」を追求する研究と、「どうやって分化した細胞を得ることが出来るかの方法論(こちらの研究は全能性を持った細胞であればESとかiPSとか極論すると素材は関係ない)」を探る研究の区別が全くついていないのではないかと思います。あたかもすぐにでもiPSないしES細胞を使った再生医療が現実のものとなるかのような報道も見ますが、現在でも臨床応用からはほど遠いですし、個人的にはまだまだそんな都合良く行かないと思っています。夢を膨らませるのは良いのですが、新聞などの情報は、やはり正確な情報であるべきだと思うのです。医療関係の報道でも、マスコミの報道の内容に違和感を覚えることが多いです。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2009/03/09(月) 20:00:00|
  2. 英国
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
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コメント

素朴な感じはヤマサクラでしょうか? やっぱり植物を特定するのは難しいですね(苦笑)

私も金融関係でメディアと話すことがときどきありましたが、記者の異動が多く、日経ですらやっといくらか業界動向、商品内容のまともな話ができるレベルになったと思ったら、また異動になり元の木阿弥です。自分の専門分野では、新聞やメディアの誤った報道をよく見かけます。

ということは、自分の専門外の内容もきっとどっこいどっこいの正確性なんだろうなあ、と眉唾で受け止めることにしています。
  1. 2009/03/10(火) 08:26:11 |
  2. URL |
  3. kk #1jhbtX.k
  4. [ 編集]

こんばんわ~

桜ですね~ ご近所なんですか
この写真だけ見たらロンドンと思う日本人はいないと思います
マクロで背景のボケもばっちりe-287
1枚目の青空もいい感じですよ~
  1. 2009/03/10(火) 13:55:19 |
  2. URL |
  3. yo #vYXebdWU
  4. [ 編集]

ホント~、桜が咲いてますね~。
白い感じのちょっとソメイヨシノっぽい色合いですね。
ロンドンで見られるなんて、やはり驚きです。
あの、ちょっと横道それるかもですが、医療報道で違和感あるようでしたら、ドラマで医療を取り上げられているのもやはり違和感、お持ちなのでしょうか。
以前携わっていたお仕事を題材にしたドラマで、そんなことって無いわ~ってことも結構あって^^;
やはり医療も同じなのかな?と。。。
でも生死が関わることもありますし、そんなにあり得ないってことは無いのですよね。
  1. 2009/03/10(火) 14:03:24 |
  2. URL |
  3. kaotti1 #Oob10Koc
  4. [ 編集]

こんばんは

( ̄0 ̄)/ オォー!!
もう桜が咲いているのですね
とても綺麗に撮れていますね(^^)v

大阪の桜の開花予想は3月22日だそうです。
今から桜の撮影が楽しみでワクワクしてます。
  1. 2009/03/10(火) 14:18:31 |
  2. URL |
  3. masa+ #-
  4. [ 編集]

こんばんは

kkさん
日経新聞でその有様には驚きました。医療報道や科学記事は頻度がそれほど多くないので、その分野に精通した記者などはなから養成されていないんだろうなと思っていましたが、経済記者でもそんなレベルとは!僕も政治だろうが経済だろうが、新聞記事はそう言うつもりで見ることにします。欧米では記事はすべて書いた記者の名前が責任の所在として記載されていますが、日本でも一部の記事だけではなくて、すべての記事でそうすべきじゃないかと思います。記者さんは、書くからにはすべての記事についてその責任を負うくらいの気概で記事を書いてほしいですよね。

yoさん
写真、おほめいただいてうれしいです。じつはマクロで撮ったので結構華やかに見せることが出来ましたが、引いて撮ると5部咲きくらいなんです。東京方面は、開花予報ではあと2週間くらいですね。

kaotti1さん
医療ドラマは、現実の現場ではあり得ないことだらけです。もっとも「ER」とか最近やっていた「チームバチスタ」とかは見ていないのでわからないですが、僕が大学生のときにやっていた「振り返ればやつがいる」なんて、現場を知っている人が見ると爆笑もんです。「Dr コトー」も実は非現実的なんです。例えば大動脈瘤の手術を一人ですることとか、基本的には消化器外科と思われるコトー先生が、大動脈瘤のような心臓血管外科や硬膜内血腫のような脳外科の手術もこなしたりする点など。僕が子供の頃憧れたブラック・ジャックのように、皆さん外科医はいろいろこなせると思われがちですが、外科医が技術を維持できる手術のレパートリーは多くなくて、たとえば胃を切る外科医はせいぜい胃と食道の手術くらいしかこなせないのです。極論すると、胃を切る外科医は一生淡々と胃を切り続けるわけで、いわば職人な訳です。Dr コトーはキャスティングや脚本が良かったので単純に楽しめましたし、僕も結構好きです。多少非現実的でも中身が良いとそう言ったことは関係がなくなる良い例だと思います。
という訳で、医療系のドラマは、現場を知っている人にはほぼあり得ないことだらけ、というのが僕の印象です。もっとも、現場はずっと地味なので、リアリティーを求めるとドラマにならないのではないかと思います(笑)。

masa+さん
ロンドンの桜は、引いてしまうと華やかさが無いので、マクロに限ります(笑)。masa+さんのブログで、桜の写真、楽しみにしていますよ!
  1. 2009/03/10(火) 23:16:50 |
  2. URL |
  3. Dr Ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

ロンドンの桜

ロンドンで咲いているこの木は、どうもアーモンドの木らしいです。アーモンドの木はバラ科サクラ属に属するらしく、花も桜に近いそうです。
  1. 2009/03/16(月) 22:47:42 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集]

コメントとご指摘、ありがとうございます。
ばら科の花で、桜・杏・梅・桃・アーモンドなどは花の形からでは区別は大変に難しいようです。ネットで調べた限りの知識で、学術的にどうとかはわかりませんし、花の専門家でもないので100%の確証はないのですが、桜以外は枝に直接花がついているのに対して、桜だけは茎のような構造(花茎)がついて、その先に花がつくそうです。写真の花には茎のような構造が明らかにありますので、アーモンドはこの花に関しては否定的で、やはり桜の一種なのではと思っておりますが、桜にもアーモンドにも例外もあるかも知れませんし、きれいな景色を楽しめるなら、どちらでも良いかなとも思います。
  1. 2009/03/17(火) 21:09:01 |
  2. URL |
  3. Dr ken #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

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Dr Ken

Author:Dr Ken
元小児科医。ある日より、医師としてのキャリアではなく、研究者としてのキャリア・パスを志す。2007年の8月よりロンドンにある某大学医学部に講師として赴任。なかなか上達しない英語が、少し歯がゆい。万年筆と銀塩フィルムカメラが好き。縁があってやって来たこの国での貴重な体験や日々感じた事を、写真と一緒に記事にしています。

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